最後に
駅名変遷の研究、特に私鉄についてはまだまだ研究が進んでいるとは言えません。今回の『日本鉄道旅行地図帳』の発刊は、今後の研究のための大きな叩き台ができたものと思っております。当サイトに公開する追加・訂正データは非常に膨大なものになります。しかし、これは、発行後に単純に誤りを多く見つけたというだけではなく、まだまだ駅名研究という分野が道半ばで、不確定な要素が大変多いことを示しています。和久田康雄さんが先般、『私鉄史ハンドブック』の正誤表を公開されましたが、PDFファイルで30ページにも上っています。
ここに公開するデータが全て正しいと断定できるものではありません。しかし、1件1件のデータについて典拠を示すことで、例えデータに誤りがあったとしても、今後の研究者にもその原因が分かるようにしています。
また、皆さんもご存知のことがあれば「鉄道歴史談話室」で疑問・質問を頂けますと幸いに存じます。お答えできる範囲で対応させて頂きます。
今回の追加・訂補一覧の公開が、幾ばくかでも駅名研究の発展の一助になれば幸甚です。