ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2022-04-27 01:43:51 |
2022年4月26日
東海旅客鉄道株式会社 中央新幹線南アルプストンネル工事における 県外流出量を大井川に戻す方策等について 中央新幹線の工事に係る大井川水資源への影響については、国土交通省が設置した「リニア中央新幹線静岡工区有識者会議」において、科学的・工学的な議論が進められ、2021年12月に「大井川水資源問題に関する中間報告」(以下、「中間報告」という。)が取りまとめられました。 静岡県内で発生するトンネル湧水は、導水路トンネルとポンプアップにより大井川上流部に戻します。例外的に、山梨県側から掘削する先進坑が県境を越えて静岡県側の先進坑とつながるまでの一定期間は、県境付近で発生するトンネル湧水が静岡県から山梨県へ流出しますが、中間報告では、この間も、解析結果としては、中下流域の河川流量は維持されるとする一方、解析には不確実性が伴うとされています。 当社は、大井川流域で水資源を利用されている皆様にご安心いただけるよう、工事の一定期間に静岡県から県外へ流出するトンネル湧水量と同量を大井川に戻す方策の検討を進めてまいりました。 このたび、方策について、検討が進みましたので、お知らせします。なお、この案は、本日「静岡県中央新幹線環境保全連絡会議地質構造・水資源専門部会」においてご説明します。引き続き、方策の実施に向けて以下の案をもとに検討を深めるとともに、関係者と協議をしてまいります。 ■県外流出量と同量を大井川に戻す方策 <山梨県側> A案:山梨県内で発生するトンネル湧水を先進坑貫通後に大井川に戻す方策【別紙1】 ・大井川に戻す時期は先進坑貫通後になりますが、渇水期に重点を置いて実施することも可能な案です。 B案:工事の一定期間、発電のための取水を抑制し、大井川に還元する方策【別紙2】 ・山梨県への流出と同時期に実施することが可能な案です。 <長野県側> 工事の一定期間に静岡県から長野県へ流出するトンネル湧水量についても、上記の案をもとに検討を深めるとともに、関係者と協議をしてまいります。 ■県外流出量をできる限り減らす方策【別紙3】 静岡県側から掘削する先進坑から、県境付近に向けて高速長尺先進ボーリングを行い、小さな孔をあけ、ボーリングの口元から湧出する県境付近の地下水をポンプアップして大井川へ流します。これにより、県外流出量を減らします。 |
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