NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.6272 (Re:4073) 【東武】7/30 C11 325を真岡鐵道から譲受、12月から運用開始予定
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2020-07-20 19:14:21
TOBU NEWS RELEASE 

                          2020年7月20日

安定したSLの通年運行を目指します!
   真岡鐵道で運行していたSL(C11形325号機)を
              2020年7月30日に譲受します!

  〜SLの譲受に合わせDLと客車の体制も整え2機体制を確保し、
                     乗車機会をさらに提供します〜


                             東武鉄道株式会社

 東武鉄道(本社:東京都墨田区)では、芳賀地区広域行政事務組合(栃木県真岡市)が所有し、真岡鐵道で運行していたSL C11形325号機(以下:C11 325号機)の入札に応札し、このたび譲渡契約に関する手続きがまとまり、7月30日に譲受することが決定しました。
 当社では、2017年8月10日より東武鬼怒川線にて約半世紀ぶりの蒸気機関車復活運転を実施していますが、今般、真岡鐵道が1998年から動態保存していたC
11 325号機を譲受することで、SLの複数機体制による安定した通年運行を図り、お客さまにより多くの乗車機会を提供することで、日光・鬼怒川エリアの地域活
性化をより一層図ります。
 C11 325号機は、2020年12月の営業運転開始を予定しており、複数機体制を整えることで、現在鬼怒川線で運行しているC11 207号機が検査などにより長期間運行できない場合でも、年間を通してSL運行が可能になるほか、他線区でのイベント運転等の検討も可能になります。
 また、C11 325号機の導入に合わせ、JR東日本より譲受したディーゼル機関車(DE10 1109)と、JR北海道より譲受した14系客車1両(スハフ14 501)を運用開始することで、2編成での運転が可能となり、土休日を中心に最大4往復8本(現在新型コロナウイルス感染拡大防止の観点で2往復4本のみ運
転)全てSLでの運転も可能となります。(今後の運転計画については、決まり次第別途お知らせいたします)
 なお、日本鉄道保存協会から譲受し、2020年冬の復元を目指していた蒸気機関車については、修繕や新規に部品を作製する箇所が想定よりも多いことに加え、新型コロナウイルスの影響により復元工程が遅れていることから、完成目途を2021年冬に延期します。
 今後も当社では、安定したSLの通年運行を目指し、日光・鬼怒川エリアの観光活力創出による地域活性化に寄与してまいります。
 概要は別紙のとおりです。


<別紙>
 C11形蒸気機関車の譲受ならびに複数機体制に伴う新車両の導入について

1 C11形蒸気機関車について
(1)譲 受 機
 C11 325号機

(2)製造年度
 1946年

(3)運用開始予定
 2020年12月

(4)今回譲受した「C11形325号機」について
 1998(平成10)年に動態保存を開始し、主に真岡鐵道線で運転を行っていました。2019年3月に芳賀地区広域行政事務組合において入札の公告がされ、当社がそれに応札。2019年12月1日に真岡鐵道線でラストランを行い、現在、JR東日本大宮総合車両センターにおいて検査中です。

2 DE10形ディーゼル機関車について
(1)譲受機
 DE10 1109号機

(2)製造年度
 1971年

(3)運用開始予定
 2020年8月

(4)今回譲受した「DE10形ディーゼル機関車1109号機」について
 JR東日本在籍時には、客車や貨車の牽引や青森駅構内の入換作業などを中心に活躍した車両です。今回の譲受をきっかけに、JR北海道がかつて所有していた寝台特急「北斗星」や急行「はまなす」を牽引していたDD51形ディーゼル機関車の塗色を模した“青色の車体に金色の帯と流星マーク”を施した塗装に変更し、JR北海道より譲受した14系客車(スハフ14501)とともに再デビューすることで、往年の急行列車の懐かしさをお楽しみいただけます。

3 14系客車について
(1)譲受車両
 スハフ14 501号車

(2)製造年度
 1971年

(3)運用開始予定
 2020年8月

(4)今回譲受した「14系客車スハフ14501号車」について
 本州で使用されていた14系客車を、室内暖房の強化や乗降扉の引戸化など、酷寒地向けに改造し、北海道内の急行列車などを中心に活躍していた車両です。晩年は札幌駅〜青森駅間を運転していた急行「はまなす」などで使用され、2016年3月のダイヤ改正において同列車が廃止されたことに伴い、当社が譲受しました。

4 下今市SL機関庫改修について
 今回のSLの増備に伴い、SLの日常の点検等を行う下今市SL機関庫に新たに1番線を増築し、SL2両に対応できる施設に改修しました。SL機関庫内部には、車両の床下を点検するピット線や、車両部品や機器の吊上げが可能なクレーンが設置されているほか、側面がガラス張りのつくりになっていることから、SLの非運転日にも点検や整備風景をご覧いただけます。

                                  以 上
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