NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.424 【JR東海】雪対策について
ほりうち(ccbu8181) 2015-11-19 23:34:02
平成27年11月19日
東海旅客鉄道株式会社


                雪対策について


 当社は、今年度も12月から3月までを「冬期輸送対策期間」とし、雪に対する様々な対策を実施します。更なる安全安定輸送を確保するため、新たな取組みを加え、対策を強化します。


1.東海道新幹線の雪対策
 東海道新幹線では、
(1)線路上の雪を取り除くための対策   (2)車体への着雪を防止する対策
(3)車体への着雪状況を確認するための対策(4)車体への着雪を取り除くための対策
を実施しています。今年度は、新たに、下記3つの取組みを加え、対策を強化します。

○新型ブラシ車の導入による効果的な除雪(別紙1)
 ・新型ブラシ車は、除雪作業が双方向で可能となり、弾力的な運用が実現できるため、これまでに比べ始発列車に近い時間に除雪することが可能になります。これにより、除雪から初列車までの積雪量を抑えられます。

○地上の高解像度カメラによる正確な着雪量の把握(別紙2)
 ・車体への着雪量を測定する高解像度カメラを地上に新たに設置します。
 ・車上に搭載したカメラと今回の地上カメラを用いることで、車体の着雪量をより高い精度で定量的に把握できるようになり、徐行速度をより適切に判断できるようになります。

○ホーム可動柵の安定動作のため、開口部の支障物検知センサーにカバー取付け(別紙2)
 ・東京駅、新横浜駅、名古屋駅、京都駅のホーム可動柵に取り付けます。
 ・雪が付着してセンサーを塞ぎ、可動柵が閉まらなくなるといった事象を防止します。


2.在来線の雪対策
 在来線では、
(1)線路上の雪を取り除くための対策 (2)車輪凍結を防止するための対策
(3)倒竹木による線路支障防止対策
を実施しています。昨今の降積雪の状況を踏まえ、今年度は新たに、身延地区で下記2つの取組みを実施し、対策を強化します。

○ロータリー式除雪装置の導入による除雪効率の向上(別紙3)
 ・ロータリー式除雪装置を新たに1台導入し、軌道モーターカーに配備します。
 ・除雪作業の効率が向上するため、運転再開の時期を早める効果が期待できます。

○電気融雪器の導入による分岐器の不転換防止(別紙4)
 ・身延線の3駅(常永駅、国母駅、南甲府駅)に新たに電気融雪器を導入します。
 ・分岐器に雪が挟まることによる不転換を防止することで、降積雪時における列車運行の安定性が向上します。