ほりうち(ccbu8181) 2018-02-07 23:01:18 |
2018年2月6日
東海旅客鉄道株式会社 在来線特急用気動車 台車部品の亀裂 調査結果について 2018年1月21日(日)に在来線特急用気動車の台車部品(軸箱体)で見つかった亀裂について、部品ごとに解体し、(公財)鉄道総合技術研究所の協力を得て詳細な調査と原因分析を行いました。調査の結果と対策についてお知らせします。 1.調査結果 (1)外観調査(別紙1) 軸箱体の中央付近に車軸と平行の方向に、当該部品の幅全体(24.3cm)に亀裂が入り、貫通していることを確認しました。 (2)破断面調査(別紙2) 亀裂部分の詳細な破断面調査を行った結果、次のことが判明しました。 ・内部に幅11mm、高さ3mm程度の空洞を認めました。この空洞は製造時に、溶けた鉄を型に流し込み、凝固させる工程において生成されたと推定しています。 ・破断面に円弧状のスジ模様(ビーチマーク)を認めました。このスジ模様は、一般的に金属が疲労破壊する際に、その破断面に出る特徴があります。 2.亀裂が発生した原因 軸箱体の内部に存在した空洞部分を起点とし、振動や荷重等により力が集中的にかかったことにより、車両内側から車両外側に向けて亀裂が進展したと推定しています。 3.対策 (1)2018年1月末までに当社保有の全車両の軸箱体について、目視による一斉点検を完了し、異常は認められませんでした。そのうえで、現在、通常の検査周期(10日以内)より短い周期(3〜4日)で軸箱体の目視点検を実施しています。 (2)当該部品と同時期に同一メーカーで製造された軸箱体605個について、(1)に加え、以下の対策を実施します。 【恒久対策】 ・交換用部品が準備でき次第、X線透過検査を行い、内部に空洞等を発見した軸箱体は取替を実施します。この対策は2018年中に完了させます。 【暫定対策】 ・2018年3月末までに、浸透探傷検査(非破壊検査の一種で赤色の浸透液を塗布することにより微小なキズの有無を確認する検査)を行います。 ・2018年4月末までに、軸箱体に亀裂の発生・進展を抑える金属板を取り付けます。 |
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