NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.2975 【国土交通省】降積雪時における安全確保と乗客救出
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2018-01-19 23:22:39
[出典:国土交通省ホームページ]
国土交通省                         PressRelease
MinistryofLand,Infrastructure,TransportandTourism

                        平成30年1月19日
                        鉄道局安全監理官

    降積雪時における輸送の安全の確保及び乗客の救出について


 1月11日にJR東日本信越線において、雪のため列車が長時間にわたり駅間に停止した事案について、本日、JR東日本に対し、改めて再発防止策の確実な実施を指導するとともに、全国の鉄軌道事業者に対しても、必要な対策を実施するよう指示しました。


 平成30年1月11日、JR東日本信越線において、大雪の影響により列車が動かなくなり、運転再開までに約15時間半を要する事案が発生しました。このため約430名の乗客が車内に留め置かれ、体調不良の方も出るなど、利用者に多大な迷惑を及ぼすこととなりました。
 この事案について、JR東日本が検証した結果、運行再開を優先し乗客の救出に関する対応が不十分であったこと、消防に対する救急搬送の要請等を除き、自治体等への支援要請は行っていなかったこと、乗客に対する情報提供内容が除雪作業の進捗等にとどまったこと等の課題が明らかになったところです(参考資料参照)。
 これを踏まえ、本日、JR東日本に対し、改めて再発防止策の社内周知の徹底と確実な実施を指導し、その実施状況を1月31日までに報告することを指示しました。また、全国の鉄軌道事業者に対しても、必要な措置を行い、その対応状況について1ヶ月以内に報告することを指示しました(別紙参照)。


別紙

【JR東日本に対する指示内容】

1.長時間にわたる駅間停車が発生すると見込まれる場合には、運行再開と乗客救出の対応を並行して行うことを徹底し、乗客救出にあたっては、救出を優先すべき乗客や自ら避難可能な乗客から順次救出することを含め、あらゆる手段を講じること。また、状況に応じ、警察、消防、自治体等の関係機関に支援を要請すること。さらに、乗客に対し復旧の見通し等について適切な情報提供に努めること。

2.乗客の救出において、迅速に代替輸送手段が確保できるよう、あらかじめバスの手配や除雪作業等について取り決めておく等、バス事業者や関係機関等との協力体制を至急整備すること。

3.大雪に備えた事前の準備として、状況に応じて迅速な除雪が行えるよう、除雪車の出動準備、除雪体制の確認を行うこと。

4.降積雪の状況等に応じ、適切に除雪を行うとともに、列車が駅間に停止することのないよう、必要な場合には列車の運転を見合わせる等の適切な措置をとること。

【全国の鉄軌道事業者に対する指示内容】
 JR東日本から報告された検証結果の内容について、社内に周知し、各社の立場で検証等を行った上で、上記1〜4について必要な措置を講ずること。
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