ほりうち(ccbu8181) 2017-07-13 14:25:05 |
平成29年7月13日
東海旅客鉄道株式会社 東海道新幹線 京都駅〜新大阪駅間におけるトロリ線断線の原因について 1.発生日時 平成29年6月21日 19時48分 2.場所 東海道新幹線 京都駅〜新大阪駅間 ※住所:大阪府高槻市西面南(さいめみなみ) 3.概況 19時37分、新大阪駅への入線待ちのため、のぞみ241号(以下、当該列車と言う)が停車。19時48分、京都駅〜新神戸駅間の上下線にて瞬時停電が発生。その後、19時53分、20時08分に京都駅〜新神戸駅間の上下線にて停電が発生、同区間にて運転を見合わせました。(別紙1) 係員による現地確認の結果、20時29分に京都駅〜新大阪駅間にてトロリ線の断線を発見。お客様の救済を実施するとともに復旧作業を行いました。当該区間の復旧作業を24時47分に完了し、24時54分に運転を再開しました。 4.原因 以下の条件(別紙2−1)で、トロリ線が熱により断線したことが判明しました。 @当該列車のパンタグラフが、「同相エアセクション(別紙2−2)」内の片側のトロ リ線と不完全接触となる極めて狭い範囲(2m程度)に停止したこと。(別紙2−3) Aその地点で当該列車が11分間停車し続けたこと。 B大雨の影響で当該列車より前方に列車が多数在線しており、流れる電流が大きかった こと。 これら@〜Bの条件が重なったことで、不完全接触により、トロリ線とパンタグラフ間の電気抵抗が高くなり、トロリ線に熱(ジュール熱)が発生した状態が継続しました。この熱によりトロリ線が軟化して細くなり、パンタグラフとの間に生じたわずかな隙間にアーク放電が起き、断線に至ったと判明しました。(別紙2−4、別紙2−5) 5.対策 「同相エアセクション」における停止回避区間を示す標識を新設し運転士がこの区間を避けて列車を停止させます。やむを得ず停車した場合は、指令員の指示により運転士が当該のパンタグラフを降下させる取扱いを行います。(平成29年8月上旬完了予定)(別紙3) なお、同標識を新設するまでの間は、指令員の指示により「同相エアセクション」を避けて列車を停止させます。 |
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