<参考>
蒸気機関車(SL)復活運転の計画概要について
1 運転概要について
(1)営業運転開始日 2017年8月10日(木)
(2)運転区間 東武鬼怒川線 下今市〜鬼怒川温泉間 12.4km
(3)停車駅 下今市・東武ワールドスクウェア(新駅)・鬼怒川温泉
(4)SL座席指定料金 大人 750円(税込)、小児 380円(税込) ※運転区間内一律料金 ※別途、乗車区間の運賃が必要です。
(5)2017年度運転日 土休日を中心に98日間運転予定 ※カレンダー赤色日
(6)運転ダイヤ 午前から夕方にかけて様々な時間帯にSLを運転することで、周辺のテーマパークや世界遺産である日光の社寺などと合わせ、日光・鬼怒川地区の周遊を楽しんでいただける設定としています。 また、下今市駅を始発駅とするSLは、浅草駅や東京スカイツリータウン(R)の最寄駅である とうきょうスカイツリー駅を出発する新型特急「リバティ」等からの乗り換えが便利であり、当社最新の車両技術を感じていただくとともに、昔ながらの蒸気を使って運転するSLにも乗車いただくことで、お客さまに「時空を超える旅」を提供します。さらに、鬼怒川温泉駅を始発駅とするSLは、下今市駅で東武日光方面の列車や浅草方面への特急列車にお乗り換えいただけ、日光方面への周遊や都内方面へも便利にご利用いただけます。
2 車両について 鉄道産業文化遺産の保存・活用ならびに栃木・福島エリアの支援活性化という本事業の目的にご賛同いただいた全国の鉄道会社からのご支援・ご協力を得て、かつてSL運転に使われていた時代の車両を貸与・譲渡いただき、運転します。なお、SLの借受および車掌車・客車の譲受は、車両等の産業文化遺産の保存実績のある東武博物館が行い、ディーゼル機関車(DL)の譲受は東武鉄道が行います。 ┌───┬──────────────────┬──┬───────┐ |名称 |車号 |両数|借受元・譲受元| ├───┼──────────────────┼──┼───────┤ |SL |C11−207(2016年 8月19日受入済)|1両|JR北海道 | ├───┼──────────────────┼──┼───────┤ |車掌車|ヨ8634(2016年 6月11日受入済) |1両|JR貨物 | | |ヨ8709(2016年 6月25日受入済) |1両|JR西日本 | ├───┼──────────────────┼──┼───────┤ |客車 |スハフ14−1、スハフ14−5 | | | | |オハフ15−1、オハ14−1 | | | | |オロ12−5、オロ12−10 |6両|JR四国 | | | (2016年10月4、5日受入済) | | | ├───┼──────────────────┼──┼───────┤ |DL |DE10−1099 |1両|JR東日本 | | | (2016年12月23日受入済)| | | └───┴──────────────────┴──┴───────┘
SLの編成予定図 ←進行方向 [SL]+[車掌車]+[客車1]+[客車2]+[客車3]+[DL] ※客車の座席定員数は、約200席を予定。
◆下今市〜鬼怒川温泉間で運転するSLの列車名称 SL「大樹(たいじゅ)」について 「大樹」は、世界遺産「日光の社寺」の一つである日光東照宮から連想される「将軍」の別称・尊称と言われており、また、自立式電波塔として世界一の高さを誇る「東京スカイツリー(R)」を想起させることから、沿線とともに力強く大きく育ってほしいとの思いを込めています。
◆SLのヘッドマークデザインについて ヘッドマークデザインについては、C11形らしく3つの「動輪」を表現したものに、「大樹」の文字を重ねました。 3つの動輪は、今回のプロジェクトの目的が、@鉄道産業文化遺産の保存と活用、A日光・鬼怒川エリアの活性化、B東北復興支援の一助の3つであることに加えて、日光・鬼怒川温泉・今市の3つのエリアが互いに連動し、地域の回遊性が向上してほしいという想いや「大樹」の由来のひとつである「東京スカイツリー」の足元が三本柱であるといった意味を込めています。
3 施設について (1)転車台 JR西日本が所有していた下記転車台を譲渡いただき、2017年3月に設置しました。 ┌───────┬──────┬─────┬─────────────┐ |名称 |旧設置場所 |譲受元 |設置場所 | ├───────┼──────┼─────┼─────────────┤ |長門市駅転車台|山口県長門市| |下今市駅(栃木県日光市) | ├───────┼──────┤JR西日本├─────────────┤ |三次駅転車台 |広島県三次市| |鬼怒川温泉駅(栃木県日光市)| └───────┴──────┴─────┴─────────────┘
(2)南栗橋SL検修庫の新設 2016年7月、SLの各種検査を行う検修庫を南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)に新設しました。
(3)下今市駅舎改修およびSL見学エリア・下今市SL機関庫の整備 SLの発着の拠点となる下今市駅は全面的に改修を行い、かつてSLが走っていた時代を彷彿とさせる昭和レトロ感のある駅舎に生まれ変わります。また、同駅構内にはSLの雄姿を間近で見学できるエリアを整備します。なお、2017年3月に、SLの日常の点検等を行う下今市SL機関庫を新設しました。
4 検修および乗務要員養成について 検修および乗務要員の養成については、JR北海道、秩父鉄道、大井川鐵道、真岡鐵道に協力をいただき、教育・習熟訓練を進めています。
5 今後のスケジュール 2017年 5月頃 東武鬼怒川線にて試運転の開始 7月頃 下今市駅舎等の改修完成予定 8月10日 営業運転開始
以上
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