NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.1658 (Re:1657) <参考>
ほりうち(ccbu8181) 2017-01-19 23:47:33
<参考>

         蒸気機関車(SL)復活運転の計画概要について

1 運転計画概要について
(1)営業運転開始日
   2017年 8月10日(木)
(2)運転予定区間
   東武鬼怒川線 下今市〜鬼怒川温泉間 12.4km
(3)所要時間
   約35分/片道
(4)2017年度運転日数
   土休日を中心に約100日(1日3往復)を予定

2 車両について
 鉄道産業文化遺産の復元・保存ならびに栃木・福島エリアの支援活性化という本事業の目的にご賛同いただいた全国の鉄道会社からのご支援・ご協力を得て、かつてSL運転に使われていた時代の車両を貸与・譲渡いただき、運転します。なお、SLの借受および車掌車・客車の譲受は、車両等の産業文化遺産の保存実績のある東武博物館が行い、ディーゼル機関車(DL)の譲受は東武鉄道が行います。
 ┌───┬──────────────────┬──┬───────┐
 |名称 |車号                |両数|借受元・譲受元|
 ├───┼──────────────────┼──┼───────┤
 |SL |C11−207(2016年 8月19日受入済)|1両|JR北海道  |
 ├───┼──────────────────┼──┼───────┤
 |車掌車|ヨ8634(2016年 6月11日受入済)  |1両|JR貨物   |
 |   |ヨ8709(2016年 6月25日受入済)  |1両|JR西日本  |
 ├───┼──────────────────┼──┼───────┤
 |   |スハフ14−1、スハフ14−5   |  |       |
 |   |オハフ15−1、オハ14−1    |  |       |
 |客車 |オロ12−5、オロ12−10    |6両|JR四国   |
 |   |   (2016年10月4、5日受入済)   |  |       |
 ├───┼──────────────────┼──┼───────┤
 |DL |DE10−1099         |1両|JR東日本  |
 |   |       (2016年12月23日受入済)|  |       |
 └───┴──────────────────┴──┴───────┘
 SLの編成予定図
  ←進行方向 [SL]+[車掌車]+[客車1]+[客車2]+[客車3]+[DL]
 ※客車の座席定員数は、約200席を予定。

◆下今市〜鬼怒川温泉間で運転するSLの列車名称 SL「大樹(たいじゅ)」について
 「大樹」は、世界遺産「日光の社寺」の一つである日光東照宮から連想される「将軍」の別称・尊称と言われており、また、自立式電波塔として世界一の高さを誇る「東京スカイツリー(R)」を想起させることから、沿線とともに力強く大きく育ってほしいとの思いを込めています。

◆SLのヘッドマークデザインについて
 ヘッドマークデザインについては、C11形らしく3つの「動輪」を表現したものに、「大樹」の文字を重ねました。
 3つの動輪は、今回のプロジェクトの目的が、@鉄道産業文化遺産の保存と活用、A日光・鬼怒川エリアの活性化、B東北復興支援の一助の3つであることに加えて、日光・鬼怒川温泉・今市の3つのエリアが互いに連動し、地域の回遊性が向上してほしいという想いや「大樹」の由来のひとつである「東京スカイツリー」の足元が三本柱であるといっ
た意味を込めています。


3 施設について
(1)転車台
 JR西日本が所有していた下記転車台を譲渡いただき、設置に向けた整備を行っています。
 ┌───────┬──────┬─────┬─────────────┐
 |名称     |旧設置場所 |譲受元  |設置場所         |
 ├───────┼──────┼─────┼─────────────┤
 |長門市駅転車台|山口県長門市|     |下今市駅(栃木県日光市)  |
 ├───────┼──────┤JR西日本├─────────────┤
 |三次駅転車台 |広島県三次市|     |鬼怒川温泉駅(栃木県日光市)|
 └───────┴──────┴─────┴─────────────┘

(2)南栗橋SL検修庫の新設
 2016年7月、SLの各種検査を行う検修庫を南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)に新設しました。

(3)下今市駅舎改修およびSL見学エリア・下今市SL機関庫の整備
 SLの発着の拠点となる下今市駅は全面的に改修を行い、かつてSLが走っていた時代を彷彿とさせる昭和レトロ感のある駅舎に生まれ変わります。また、同駅構内にはSLの雄姿を間近で見学できるエリアを整備すると共に、SLの日常の点検等を行う下今市SL機関庫を新設します。

4 検修および乗務要員養成について
 検修および乗務要員の養成については、JR北海道、秩父鉄道、大井川鐵道、真岡鐵道に協力をいただき、教育・習熟訓練を進めています。

5 今後のスケジュール
 2017年 3月頃  転車台、下今市SL機関庫の完成予定
     5月頃  東武鬼怒川線にて試運転の開始
     7月頃  下今市駅舎等の改修完成予定
     8月10日 営業運転開始

以上


撮影日:
撮影場所:
キャプション: SL「大樹」ヘッドマークデザイン
画像サイズ: 359×359(89%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 下今市駅舎改修イメージ
画像サイズ: 464×282(69%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 下今市駅 見学エリア・下今市SL機関庫(イメージ)
画像サイズ: 462×277(69%表示)