ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2016-12-06 05:33:23 |
2016年12月05日
公益財団法人 横浜観光コンベンション・ビューロー パシフィコ横浜(株式会社 横浜国際平和会議場) 横浜高速鉄道株式会社 「横浜版インバウンドパス(仮称)」が市内回遊を促進! 〜国際会議参加者向け実験事業の集計結果報告〜 公益財団法人 横浜観光コンベンション・ビューロー、パシフィコ横浜(株式会社 横浜国際平和会議場)、横浜高速鉄道株式会社は、2016年7月24日から開催されました第31回国際心理学会議(ICP2016)において、「横浜版インバウンドパス(仮称)」実験事業(概要は下記参照)を実施しました。 利用者アンケートを集計したところ、特に要望が高い結果を示したのは、鉄道と海上交通との連携、観光・文化芸術施設の入館特典、そして鎌倉等の他都市との広域連携であり、これらがインバウンド受入強化として横浜を訪れる外国人のおもてなしに有効であるという結果となりました。今後は、2019年以降に開催予定の大型国際スポーツ大会などを見据え、具体化に向けた検討を更に進めていきます。 ■「インバウンドパス(特典付企画乗車券)に関する利用者アンケート」 集計結果の要点(抜粋) ・購入したいと思うインバウンドパスの交通の組み合わせについては、「鉄道全駅自由乗降」のニーズが高く、年齢層が高くなるにつれて「鉄道全駅自由乗降&シーバス(クルーズ船を含む)」の海上交通が高かった。若年層には「鉄道全駅自由乗降&市内バス」の要望も多い。 ・特典メニューでは、「アトラクション等の入場無料券」及び「文化芸術施設入場無料券」の人気が最も高かった。 ・インバウンドパスで訪問した市内エリアでは、会場の「みなとみらい地区」以外では中華街などへの回遊に効果があった。 ・範囲を近隣に拡げると、「横浜臨海部」以外では「鎌倉」や「東京中心部」「箱根」の人気が高い。 ■「横浜版インバウンドパス(仮称)」実験事業の概要 目的 :訪日外国人の受入環境整備として、観光、体験、飲食等の特典の 付いた一日乗車券(「インバウンドパス」)の有用性などの知見を 得ることを狙いとする 実施期間:2016年7月24日(日)〜29日(金) 対象者 :第31回国際心理学会議(ICP2016)の外国人参加者 URL http://www.icp2016.jp/ (参加者総数7,894名/うち外国人は約6割) 実施概要:同会議の外国人参加者1,000名に対し、 特典付みなとみらい線一日乗車券を配布し、 アンケート回答によるニーズを把握するための実験事業 アンケート配布数:996枚(名) 回答者数 :690名 (回答率69%/男女比率 約3:7/世代 20代〜60代以上) 分析結果 :一部抜粋により下記に記載 ・%は四捨五入、小数点以下の記載を省略しているものを含む ・アンケート結果は、出身国別回答者数の比率により集計・グラフ化 ※第31回国際心理学会議(ICP2016)とは世界の心理学者が一堂に会する最大規模の会議で4年に一度開催されます。 ■集計結果の概要 <あなたが観光の際に購入したいと思う 横浜市内一日乗車券の交通の組み合わせは?(2つまで回答可)> 【回答結果】 ・「鉄道全駅自由乗降」と回答した割合が最も高い。 ・次に回答が多かった「鉄道全駅自由乗降&シーバス(クルーズ船を含む)」「鉄道全駅自由乗降&市内バス」については国によって傾向が分かれた。特に韓国、インドネシア、オーストラリアなどで「鉄道全駅自由乗降&シーバス(クルーズ船を含む)」の人気が高かった。 ・年齢別でみると、20代若年層において「鉄道全駅自由乗降&市内バス」の組み合わせに対する人気がきわめて高く、年齢層が高くなるにつれて「鉄道全駅自由乗降&シーバス(クルーズ船を含む)」の海上交通への要望が多かった。 <あなたが購入したいと思う一日乗車券の特典メニューは?(3つまで回答可)> 【回答結果】 ・すべての参加国、世代から「アトラクション等の入場無料券」及び「文化芸術施設の入場無料券」が30%前後と要望が高い結果となった。(なお、この回答では入場無料についての訴求が高かった点も要因の1つと推察) ・「ショッピング割引クーポン」ではアジアからの参加者、「レストラン割引クーポン」は北米からの参加者に人気が高い。 ・ラーメン1杯や1ドリンクサービスは、総じて低い結果となった。 <今回みなとみらい線一日乗車券を利用してどこに行きましたか? (特典メニューからの選択/複数回答)> 【回答結果】 ・合計468名が特典メニューのある店舗へ訪問したと回答。 (各施設実績は省略)(n=468) <今回みなとみらい線一日乗車券を利用して特典メニュー店舗以外で訪問された場所(自由記述)と、上記質問の回答(特典メニューからの選択)とを、エリアとしてみた場合の集計結果> 【回答結果】 ・会議開催地区である「みなとみらい地区」を除くと、中華街・元町・山下公園地区への訪問が37%、横浜駅への訪問が約20%を占めた。 【備考】エリア別の主な訪問先 みなとみらい地区 :ショッピングモール、飲食店、企業博物館、クルーズ 中華街・元町・山下公園:飲食店、観光施設、日本文化体験 横浜駅 :博物館 新横浜 :博物館 <あなたが一日乗車券を利用して横浜から行きたいと思う場所は?(2か所選択)> 【回答結果】 ・総合では鎌倉の人気が最も高い結果となった。 ・国地域別では、アジアからの参加者で横浜臨海部の訪問意向が高く、欧米諸国からの参加者では、鎌倉の訪問意向が高かった。また、箱根はオセアニアからの参加者で最も高い結果となった。 ■参考 <国際心理学会議参加者の宿泊地について> 【回答結果】 ・滞在した宿泊ホテルについては、約8割が横浜市内という結果となった。 <国際心理学会議参加者の日本への到着空港> 【回答結果】 ・日本への到着空港は成田国際空港が半数以上を占める。 <東京国際空港から横浜までの移動手段> 【回答結果】 ・参加者の東京国際空港から横浜へのアクセスは在来線利用が6割以上という結果となった。 <国際心理学会議終了後の他都市訪問について> 【回答結果】 ・国際会議参加者の終了後の他都市への訪問は約7割を占め、国際会議が以降のインバウンドの回遊につながっている。 |
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