NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.1070 【若桜鉄道】H27度決算、収支を500万円改善
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2016-06-15 20:19:00
                                 2016年6月15日
                       若桜鉄道株式会社
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     若桜鉄道平成27年度決算、実質的な損益は前期に比べ5百万円改善
            株主総会で平成27年度業績を発表

若桜鉄道株式会社(本社 鳥取県八頭郡若桜町若桜345−2 代表取締役社長 山田和昭)は、6月15日の株主総会にて平成27年度の業績を発表しました。
 当期運輸収入は56百万円(前期59百万円)、損益は33百万円(前期△33百万円)、単年度特殊要因を除いた実質的な損益は△15百万(前期△20百万)となりました。なお、人口減少や通学定期の減少により期首に見込まれた10百万円の減収に対し5百万円増収となり15百万円分が改善されました。観光促進・利用促進と、営業外収益の拡大、軽油価格の低下などが増収要因です。
 利用者数は、前期比21千人減の325千人となりました。通学定期が前期比21千人減の171千人、通勤定期が前期比4千人増の56千人、普通旅客は前期比4千人減の99千人でした。営業外収益は、SL運転体験やグッズ販売が好調で、19百万円(前期13.5百万円)となりました。観光商品として、Gバス原風景コースなど毎年開催されるツアー商品の造成を促進し、団体観光客は前期比50%増の3,100人となりました。
 当社では、より一層の収支の均衡と安全で安定した運行の維持を図るため、若桜町及び八頭町へ、線路や駅舎等の鉄道施設に加え、平成28年度からは現営業車両4両を無償譲渡し当該車両に係るインフラコストについても両町に負担していただくこととなりました。また、平成28年3月には中期経営計画を策定し、今後は鉄道事業再構築実施計画の見直しも進めてまいります。さらに、平成29年度からの水戸岡鋭治氏デザインによる観光車両の導入に向け、両町と連絡調整を図りながら進めてまいります。
 「行政、地域、サポーター、スズキをはじめとする企業の皆様のご支援・ご協力と社員の頑張りに感謝申し上げます。皆様のおかげでSL走行社会実験、隼ラッピング、ピンクSLなどのイベントで沿線と鉄道を全国に発信し多くの観光客をお迎えすることができました。これからも厳しい状況は続きますが、皆様と協力して観光を強化し沿線を元気にしていくと共に、利用促進と合わせてより一層の経営改善を図ります」と社長の山田和昭は言います。

以上

●若桜鉄道について
鳥取県東部、JR因美(いんび)線の郡家(こおげ)駅から若桜(わかさ)駅までの19.2kmを結ぶ社員数17名の小さな第三セクター鉄道。1日7往復はJR線経由で鳥取駅まで乗り入れています。八東川(はっとうがわ)に並行する沿線は田畑が広がるのどかな山里ですが、過疎高齢化が進み業績は厳しくなっています。そのため、観光鉄道としてお客様を増やすべくガイドが案内する観光列車を走らせるほか、若桜駅構内で蒸気機関車(SL)の展示運転、SLやDLの体験運転などを行うなど地域と連携した活性策を行っています。