NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.1377 【東武】SL運転用の客車が南栗橋車両管区に到着
ほりうち(ccbu8181) 2016-10-05 23:32:25
TOBU NEWS 
2016年10月5日


 10月5日(水)、JR四国より譲り受けるSL運転用の客車が
                  当社南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)に到着!

   〜2017年夏の運転開始に向けて、SL復活運転プロジェクトが進行中〜


東武鉄道株式会社

 東武鉄道(本社:東京都墨田区)では、2017年夏の日光・鬼怒川地区におけるSL復活運転に向けて準備を進めておりますが、2016年10月5日(水)、JR四国より譲り受けるSL運転用の客車全6両を当社南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)に受け入れました。
 客車は2016年9月28日(水)にJR四国 多度津(たどつ)駅(香川県仲多度郡(なかたどぐん))を出発し、途中瀬戸大橋を渡りJR山陽本線・東海道本線等を経て、秩父鉄道 羽生駅の連絡線から当社線に入り、10月4日(火)に3両、10月5日(水)に3両、計6両が当社南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)に到着しました。今後は、当社線内での運転に向けて、様々な整備・改修等を行っていく予定です。
 当社では、「鉄道産業文化遺産の復元・保存」「日光・鬼怒川地区の交流人口の増加による地域振興、ひいては栃木・福島エリアの支援活性化の一助」を目的として、鉄道事業者ならではの施策であるSLの復活運転に向け、引き続きSL検修・乗務要員の養成のほか、車両や施設の整備等を進めていきます。
 詳細は下記のとおりです。

1 到着した客車(SL運転用)
 スハフ14−1、スハフ14−5、オハフ15−1
 オハ14−1、オロ12−5、オロ12−10   計6両

2 運搬日程・経路(いずれも鉄道による車両輸送)
 2016年 9月28日(水) JR四国 多度津駅(香川県仲多度郡)出発
           瀬戸大橋を経て本州へ
     9月29日(木) JR山陽本線〜東海道本線等を経て、熊谷貨物ターミナル
           (埼玉県熊谷市)到着
    10月 3日(月) ・スハフ14−5、オロ12−5、オロ12−10の3両
           熊谷貨物ターミナル出発、秩父鉄道 羽生駅到着
    10月 4日(火) 秩父鉄道 羽生駅の連絡線から東武伊勢崎線〜(東武動物公園駅経由)
           東武日光線を経て当社南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)到着
    同日     ・スハフ14−1、オハ14−1、オハフ15−1の3両
           熊谷貨物ターミナル出発、秩父鉄道 羽生駅到着
    10月 5日(水) 秩父鉄道 羽生駅の連絡線から東武伊勢崎線〜(東武動物公園駅経由)
           東武日光線を経て当社南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)到着

以上



<参考>

         蒸気機関車(SL)復活運転の計画概要について

1 運転計画概要について
(1)運転開始予定時期
   2017年 夏
(2)運転予定区間
   東武鬼怒川線 下今市〜鬼怒川温泉間 12.4km
(3)所要時間
   約35分/片道
(4)運転日数
   土休日を中心に年間最大140日程度(1日3往復程度)を予定

2 車両について
 鉄道産業文化遺産の復元・保存ならびに栃木・福島エリアの支援活性化という本事業の目的にご賛同いただいた全国の鉄道会社からのご支援・ご協力を得て、かつてSL運転に使われていた時代の車両を貸与・譲渡いただき、運転する予定です。なお、SLの借受および車掌車・客車の譲受は、車両等の産業文化遺産の保存実績のある東武博物館が行い、ディーゼル機関車(DL)の譲受は東武鉄道が行います。
 ┌───┬──────────────────┬──┬───────┐
 |名称 |車号                |両数|借受元・譲受元|
 ├───┼──────────────────┼──┼───────┤
 |SL |C11−207(2016年 8月19日受入済)|1両|JR北海道  |
 ├───┼──────────────────┼──┼───────┤
 |車掌車|ヨ8634(2016年 6月11日受入済)  |1両|JR貨物   |
 |   |ヨ8709(2016年 6月25日受入済)  |1両|JR西日本  |
 ├───┼──────────────────┼──┼───────┤
 |   |スハフ14−1           |  |       |
 |   |スハフ14−5           |  |       |
 |客車 |オハフ15−1           |6両|JR四国   |
 |   |オハ14−1            |  |       |
 |   |オロ12−5            |  |       |
 |   |オロ12−10           |  |       |
 ├───┼──────────────────┼──┼───────┤
 |DL |DE10−1099         |1両|JR東日本  |
 └───┴──────────────────┴──┴───────┘
 SLの編成予定図
  ←進行方向 [SL]+[車掌車]+[客車1]+[客車2]+[客車3]+[DL]
 ※客車の座席定員数は、約200席を予定。

3 施設について
(1)転車台
 JR西日本が所有していた下記転車台を譲渡いただき、設置に向けた整備を行っています。
 ┌───────┬──────┬─────┬─────────────┐
 |名称     |旧設置場所 |譲受元  |設置場所         |
 ├───────┼──────┼─────┼─────────────┤
 |長門市駅転車台|山口県長門市|     |下今市駅(栃木県日光市)  |
 ├───────┼──────┤JR西日本├─────────────┤
 |三次駅転車台 |広島県三次市|     |鬼怒川温泉駅(栃木県日光市)|
 └───────┴──────┴─────┴─────────────┘

(2)南栗橋検修庫の新設
 SLの各種検査を行う検修庫を南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)に新設しました。

(3)下今市駅舎改修およびSL見学エリアの整備
 SLの発着の拠点となる下今市駅は全面的に改修を行い、かつてSLが走っていた時代を彷彿とさせる昭和レトロ感のある駅舎に生まれ変わります。また、構内にはSLの雄姿を間近で見学できるエリアを整備する予定です。


4 検修および乗務要員養成について
 検修および乗務要員の養成については、JR北海道、秩父鉄道、大井川鐵道、真岡鐵道に協力をいただき、教育・習熟訓練を進めています。

5 今後のスケジュール
 2016年12月頃 JR東日本からDLを受け入れ
 2017年 4月頃 東武鬼怒川線にて試運転の開始
     夏  営業運転開始

以上


撮影日:
撮影場所:
キャプション: 静岡県菊川市付近で輸送中の客車
画像サイズ: 416×277(77%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 南栗橋車両管区に到着した客車
画像サイズ: 568×312(56%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 運転予定区間
画像サイズ: 378×210(85%表示)