NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.1391 (Re:958) 【国土交通省】第15回「日本鉄道賞」受賞者が決定
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2016-10-08 02:24:26
[出典:国土交通省ホームページ]
国土交通省                            PressRelease
MinistryofLand,Infrastructure,TransportandTourism

                             平成28年10月7日
                             鉄道局総務課

        第15回「日本鉄道賞」の受賞者の決定について


【日本鉄道大賞】
◯西日本旅客鉄道株式会社 「『生きている』鉄道文化の長期保存と魅力ある展示」


【特 別 賞】
◯近畿日本鉄道株式会社  「携帯型放送装置による車内放送の多言語対応
              〜すべてのお客様に安心してご利用いただくために〜」
◯仙台市交通局      「仙台市地下鉄東西線 自然と調和し伊達の歴史を未来へ
              つなぐ市民協働で創った杜の都の新しい地下鉄」


 「日本鉄道賞」は、「鉄道の日」創設の趣旨である鉄道に対する国民の理解と関心を深め、国民の強力な支持を得るとともに、鉄道の一層の発展を期することを目的としており、鉄道に関する優れた取組に対して表彰するものです。

【選考の方法】
 日本鉄道賞表彰選考委員会において、各応募書類(計25件)の評価により、ヒアリング対象案件(計9件)をスクリーニング。応募者よりヒアリングを行い、改めて各委員が評価し、さらに委員間で議論の上、日本鉄道大賞及び特別賞を選考。選考理由については別紙をご参照下さい。
 なお、受賞者の表彰式は、10月14日(金)の第23回「鉄道の日」祝賀会(於:セルリアンタワー東急ホテル(渋谷)において行う予定です。

【日本鉄道賞表彰選考委員会委員】(50音順敬称略)
    安部順一(読売新聞東京本社執行役員広告局長)
委員長 家田 仁(政策研究大学院大学教授)
    奥田哲也(国土交通省鉄道局長、「鉄道の日」実行委員会副会長)
    木場弘子(キャスター・千葉大学客員教授)
    須田義大(東京大学生産技術研究所教授)
    茶木 環(ライター)
    中村幸司(日本放送協会解説委員)
    浪瀬佳子(交通まちづくりの広場
          〜人と環境にやさしい交通をめざす協議会〜運営委員)


(別紙)

【日本鉄道大賞】
◎西日本旅客鉄道株式会社
 「『生きている』鉄道文化の長期保存と魅力ある展示」


(選考理由)
 京都鉄道博物館は、産業史的に価値ある多数のSLを保有し、うち8両が動態保存され、園内を含めて運行に供されており、SL動態保存の伝統と技術力を40年以上にわたって営々と継承してきた功績は極めて大きいものです。また、扇形車庫と転車台、1996年に移設・復元された山陰本線旧二条駅舎など、歴史的文化財として価値の極めて高い施設が保存されております。
 さらに、SLの動態保存と運行だけでなく、まるで鉄道模型のジオラマのようにスカイテラスから広々と眺める在来線・新幹線の列車風景、現役の鉄道社員による来館者への解説活動、博物館がSLの検査・修繕を行う現業機関である梅小路運転区と連携して実作業を見学することができます。京都鉄道博物館は、まさにアクティブに「生きている」博物館としての特性を備えており、隣接する梅小路公園と一体となって、多数の人が訪れる魅力的な新しい空間形成に大きく寄与しております。以上より、第15回日本鉄道大賞を授与します。

【日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞「安心インバウンド対応」特別賞】
◎近畿日本鉄道株式会社
 「携帯型放送装置による車内放送の多言語対応
 〜すべてのお客様に安心してご利用いただくために〜」


(選考理由)
 訪日外国人 2000万人時代を迎えるなか、近畿日本鉄道は、業務用タブレット端末を利用して車内放送を日英中韓の4か国語で実施できるシステムを導入しました。このシステムは、行先や列車種別、停車駅、乗り換え案内のほか、観光・イベント案内などができ、さらに、遅延状況の説明や災害時の緊急避難放送にも応用できる見通しです。
 また、車両工事が最小限で済むため、比較的低コストで短期間に導入することができ、今後、他の鉄道への広がりも期待できそうです。インバウンド客に安心して鉄道を利用してもらえる環境を整える点で大変意義深く、ここに「安心インバウンド対応」特別賞を授与します。

【日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞「利用者とのバリアフリー」特別賞】
◎仙台市交通局
 「仙台市地下鉄東西線 自然と調和し伊達の歴史を未来へつなぐ
 市民協働で創った杜の都の新しい地下鉄」


(選考理由)
 鉄道事業者が大切にしなければならないこととは、何なのか。仙台市交通局は、平成27年12月に開業した地下鉄東西線を建設するにあたって市民の意見を積極的に反映させる取り組みを行いました。
 杜の都との調和を意識した橋梁、空や雲、鳥、風などをイメージした個性的な駅舎やコンコースは、沿線住民や高校生との意見交換会などを経て、デザインを収斂させたもので、魅力ある鉄道を利用者とともに築きあげました。また、障害者の意見を参考にして車両の手すりの形状を変更するなど、高齢者や障害者の要望を真摯に受け止め、取り入れたことは特に注目したい点であります。
 こうした姿勢は、利用者と鉄道事業者の垣根を取り払うという意味においてもバリアフリーを実践したもので高く評価されます。今後もこれを貫き、より安全で利用しやすい鉄道の実現に力を尽くされるよう期待し、ここに特別賞を授与します。
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