ほりうち(ccbu8181) 2016-10-21 18:42:50 |
平成28年10月20日
東海旅客鉄道株式会社 脱線防止ガード自動検査装置の開発について 当社では、平成21年より、東海道新幹線における地震時の脱線・逸脱防止対策を進めており、平成27年度末時点では、上下線あわせて約360km に脱線防止ガードの設置を完了しています。 設置した脱線防止ガードは、適切な状態を維持するため、年1回、社員が現地に赴いて検査を実施していますが、脱線防止ガードの設置範囲の拡大に伴い、検査量も増加することから、より効率的でより精度の高い検査方法の開発を進めてきました。 今般、当社小牧研究施設において、保守用車に搭載することで、走行しながら自動で検査を実施する装置を開発しました。これにより、検査を効率的に進めることができるだけでなく、検査の頻度や精度が向上するなど、安全性もさらに高めることができます。 1.脱線防止ガードの検査の概要 ・脱線防止ガードでは、通常時には列車の安全走行を妨げず、地震時には脱線逸脱防止の機能を確実に発揮するよう、レールに対して適切な設置位置を定めています。 ・この適切な設置位置を保つため、以下の3項目の検査を実施しています。 @レールとガードとの間隔(高さ・離れ) A隣接するガード同士の間隔(遊間) Bボルトの締結状態(緩み) 2.装置の特長 ・当社「ドクター東海」(在来線軌道・電気総合試験車)でも使用している二次元レーザを用いたセンサを使用して、非接触で測定を行います。 ※特許取得済み。東海道新幹線の検査では初採用 ・検査装置は、既存の保守用車(レール探傷車)の前後へ搭載します。最高速度約40km/h で走行しながら、検査3項目を自動で測定することが可能です。 ・全線を年2回走行する保守用車へ搭載することで、測定頻度が向上します。 ・従来、定規などで測定していたものを、レーザを使用することにより、測定精度が向上します。 3.使用開始予定時期 ・平成29年度(予定) |
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