NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.5338 (Re:5337) 【国土交通省】日本鉄道大賞と特別賞(JR九・東・道南いさりび)
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2019-10-04 23:14:09
(別紙)

【日本鉄道大賞】

◎明智鉄道株式会社
 「全国の鉄道をつなぐ「鉄カード」を目指して!!」


(選考理由)
「ダムカード」や「マンホールカード」などにヒントを得て、鉄道会社の PRツールとして「鉄カード」を作成し、全国の鉄道会社を巻き込んだプロジェクトを育てているものです。全国の多くの鉄道会社が、デザインは基本的に自由でも大きさなどの規格を統一したカードを作ってシステム化するというアイデアが地方の小さな鉄道会社から発信されていることは驚くべきことといえます。また、決して経営体力に余裕があるわけではない地方の鉄道会社が、できるだけ少ないコストで最大限の効果を上げるプロジェクトを作り上げたことは評価に値します。人間が持っているコレクターとしての資質をくすぐる仕組みも秀逸といえます。さらなる多様なアイデアをこの「鉄カード」に込めることより、今後一層地方の鉄道会社が元気になることを期待しつつ、日本鉄道大賞を授与するものであります。


【日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞 「駅リノベーション」特別賞】

◎九州旅客鉄道株式会社
 「門司港駅復原「未来に引き継がれる生きた文化財」」


(選考理由)
 門司港駅は、九州の玄関口にあたる門司駅として 1914年(大正 3年)に作られました。1942年(昭和17年)に関門鉄道トンネルの開通にともない大里駅に門司駅の名称を譲り現在の駅名となっています。石貼り風の壁を持つ洋風木造モルタル建築の駅舎内部には貴賓室を有し、その気品のあるたたずまいは、駅乗降客はもとより地域の人々を魅了してきました。1988年(昭和63年)には、鉄道駅として初めて国の重要文化財の指定をうけています。
 しかし老朽化が進み大規模な修理と補強工事が必要となり、駅営業を行いつつ2012年(平成24年)より 7年の歳月をかけて創建当時の姿に復原を行いました。我国近代の駅舎建築としての貴重な文化財を未来に引き継ぐことができる本事業を高く評価し、ここに「駅リノベーション」特別賞を授与します。


【日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞
       「安全」「正確」「快適」を守るシステム特別賞】

◎東日本旅客鉄道株式会社・気象庁気象研究所
 「世界で初めてのドップラーレーダーを用いた突風に対する列車運転規制
   〜突風に対する列車運行の安全性の向上に向けて〜」


(選考理由)
 各鉄道会社では、様々な安全施策がとられています。大都会での通勤時間帯には分刻みのダイヤで電車が運行され、新幹線はより高速化の時代を迎えます。また、観光として豪華クルージングトレインや車窓を楽しみながら食事ができる観光列車など、これからもますます新しい旅の企画列車が生まれてくることでしょう。「安心して旅ができる」この「安心」を約束してくれる人たちのおかげで、旅を楽しむことができるのです。線路を守る人や車両を整備・点検する人たちも ITの進化で、より正確な検査ができるようになりました。
 鉄道における突風対策として、面的に上空の風を観測できるドップラーレーダーを用いて、突風に伴う渦を検知し追跡します。風速 33m/s以上の渦が 10分後までに到着すると予測される突風の移動予測範囲入る線路区間に運転中止を発令し、列車指令から停止の指示を受けた列車は速やかに停止するという、ピンポイントで突風から列車を守ることができるのです。ここに「安全」「正確」「快適」を守るシステムに特別賞を授与します。


【日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞
       「旅とアートの融合による地域の未来創造」特別賞】

◎旅する芸術祭実行委員会、hakodate+、道南いさりび鉄道株式会社
 「はこだてトリエンナーレみなみ北海道を旅する芸術祭」


(選考理由)
 函館・みなみ北海道に、ゆかりのある人たちが作る約 3年に一度のアートの祭典として、この地域で暮らすこと・旅することを見つめるというテーマで「はこだてトリエンナーレ」が開催されてきました.2019年のトリエンナーレでは,沿線の作品を巡ることで、美術と触れながら「みなみ北海道」の風景や人との出会いを創出しました。
 「はこだてトリエンナーレ」は、地域の自然や人、モノにアートという新しい価値を加えて、地域の未来への発展の可能性を示しました。ここに「旅とアートの融合による地域の未来創造」特別賞を授与します。
撮影日:
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