まるよし(cfcd3435) 2022-01-19 14:53:13 |
Press Release 嵯峨野観光鉄道株式会社
2022年1月19日 報道関係者各位 嵯峨野観光鉄道株式会社 鉄道事業の旅客運賃上限変更認可申請について 嵯峨野観光鉄道株式会社(本社:京都市右京区、代表取締役社長:井上 敬章)では、本日1月19日(水)、近畿運輸局長に対し、鉄道事業の旅客運賃の上限変更に関する認可申請を行いました。 申請理由及び内容は、以下の通りです。 1.申請理由 当社は、1899年京都鉄道(株)嵯峨〜園部間開業に端を発し、その後1989年に複線電化に伴い廃線になった保津川沿いの区間を、1991年に日本で初めての「観光を目的として開業した鉄道」(通勤通学ゼロ)としてトロッコ列車の営業を開始致しました。 その後、保津川峡谷の「春は桜」「秋は紅葉」など四季折々の美しい景観を堪能いただける観光コンテンツとして、初年度ご利用69万人から徐々にお客様も増え、2013年度以降はインバウンドのお客様の影響もあり、100万人を超えるご利用をいただき、2017年度には128万人のご利用者数に至りました。 このような中、2019年度末以降の新型コロナウイルスの影響により、これまでご利用の約7割強を占めていたインバウンドのお客様のご利用が消失し、2020年度の輸送人員はピークの約36%の46万人まで大きく落ち込みました。 当社としては、これまで斜面防災や倒木被害減少の取組みといった安全面のハード対策とあわせて、沿線の魅力向上のため桜や紅葉の植樹・剪定、窓なし車両「リッチ号」増結、沿線ライトアップなど、様々なサービス向上に取り組んでまいりました。 新型コロナウイルスの収束が見通せない状況の中、渓谷を走る路線の特性上継続して必要な安全投資として災害リスク対応のためのハード対策や老朽化した線路設備の維持、サービス向上施策として旅行会社への商品造成依頼と情報発信、SNSの積極活用、ビューポイントでの減速運転等のおもてなしやクラウドファンディングを活用したライトアップ列車の運行等の施策を進めるとともに、ご利用の少ない列車の運転休止等のコスト削減も行ってまいりました。 新型コロナウイルスの感染状況の改善によるインバウンド需要の回復も見込まれますが、品質の高いサービス向上を継続して実施していくためには、現行の運賃では、抜本的な収支状況の改善を図ることが困難な状況にあります。 以上のことから、経営の健全化を図りつつ、今後も安全、安心な運行で持続的な観光コンテンツとして地域、社会に貢献し続けることを目的に、今般運賃の変更を申請致しました。 ご利用の皆様には、何卒ご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 2.申請の概要 (1)実施予定日 2022年4月1日(金) (2)改定率 上限運賃(大人)39.6% (3)普通旅客運賃 880円(現行630円) 3.改定率 普通旅客運賃(大人) 39.6.% 4.現行・申請運賃比較表 (1)普通旅客運賃(大人) ┌────┬──────┬────┐ │現行運賃│申請した運賃│ 改定額 │ ├────┼──────┼────┤ │630円│ 880円 │250円│ └────┴──────┴────┘ 5.収支実績と推定 (注・画像参照) 6.運賃収入内訳実績と推定 (注・画像参照) 7.輸送人員の推移と今後の見通し (注・画像参照) 8.設備投資の実績と今後の計画 (1)設備投資の実績と今後の計画 (注・画像参照) (2)主要な設備投資の内容 ・PCマクラギ化 ・落石防止対策 ・車両(機関車・客車)の機器取替 9.収支改善に向けた取組み (1)これまでの取組み @経費削減施策 ・設備投資、修繕費の見直し ・物販店舗等の営業日、営業時間の見直し ・ご利用状況を勘案した列車本数の見直し ・光熱費、通信費、福利厚生費、委託費等、諸経費の削減 Aサービス改善施策 ・JR西日本ネット予約サービス(e5489)での販売 ・旅行会社と連携した嵯峨野トロッコ列車を組み込んだ商品造成 ・クラウドファンディングを活用した沿線ライトアップの魅力向上 (2)今後の取組み ・PCマクラギ化 ・落石防止対策 ・予約販売システム改善、多言語による案内システムの構築など 以 上 |
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