NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.8097 【JR西】こども隙間転落防止プロジェクト 東急、大阪市立大などと協働
まるよし(cfcd3435) 2022-02-17 14:54:53
                             2022年2月17日

      JR西日本×東急電鉄×大阪市立デザイン教育研究所×大阪市立大学
    「こども隙間転落防止プロジェクトVOL.2」を開始します
        〜第2弾から東急電鉄も参画!東西の鉄道会社で展開します〜

                            西日本旅客鉄道株式会社
                               東急電鉄株式会社
                          大阪市立デザイン教育研究所
                                 大阪市立大学

 西日本旅客鉄道株式会社(以下、「JR西日本」)と東急電鉄株式会社(以下、「東急電鉄」)は、大阪市立デザイン教育研究所(以下、「デザイン研究所」)、大阪市立大学と協働して「こども隙間転落防止プロジェクトVOL.2」(以下、「本プロジェクト」)を2022年2月19日から開始します。

 JR西日本、東急電鉄では、ホーム先端部の塗装や、ホームと列車の隙間が大きい箇所への櫛状ゴム(転落防止ゴム)の設置など、隙間転落対策を進めていますが、「こども隙間転落防止プロジェクト」は、2021年9月にJR西日本がデザイン研究所、大阪市立大学と協働し、保護者への啓発活動に加え、お子さまに列車乗降時のホームと列車の「隙間」を認知していただくことを目的として開始しました。第2弾となる今回は、プロジェクトの趣旨に賛同する東急電鉄が新たに参画し、4者で取り組みます。

 第1弾に引き続き、本プロジェクトでは、デザイン研究所が「こわいけど気になる」という心理に注目して創作したオリジナルキャラクター「スキマモリ」を起用し、JR西日本、東急電鉄が保有する交通媒体やデジタル媒体などでポスターや動画を配信します。また、第1弾実施後の大阪市立大学によるアンケート調査などから、隙間転落に関する認知度が向上するなどの効果が確認されたため、本プロジェクトでは新たに、SNSの活用やYouTube公式チャンネルでの啓発動画の配信などを実施します。

 本プロジェクトを通じて東西の鉄道会社が協働し、各エリアで情報発信をすることで、お子さまのより安全な鉄道利用を推進していきます。
 詳細は、別紙のとおりです。

                                    以 上



【別紙】
■本プロジェクトの概要
 1.概要 デザイン研究所が創作したキャラクター「スキマモリ」を起用し、アニメーションやイラストで、列車乗降時にホームと列車との間には「隙間」があることをお子さまにもわかりやすく示すことにより、保護者さまと手をつないでご乗降いただけるよう、啓発活動を実施します。

 2.「スキマモリ」のコンセプト
 お子さまが興味を持つ、おばけや妖怪などの「こわいもの」に注目し、「こわいもの見たさ」に代表される「こわいけど気になる」という心理や「こわいけどおもしろい」「こわいけど優しい」という安心感を持ってもらえるよう、あえて“ちょっと「こわい」見た目の妖怪”をイメージしたデザインにしています。

 3.開始時期  2022年2月19日(土)

 4.展開 「スキマモリ」を起用したポスターや動画などを、JR西日本、東急電鉄が保有する交通媒体やデジタル媒体などで配信します。また、スキマモリ専用WEBサイト、YouTubeなどのSNSを活用した情報配信を行います。

 (注・画像参照)


□お子さま向け啓発イベントの実施
(1)場所  電車とバスの博物館(田園都市線宮崎台駅直結)
(2)実施日  2022年3月12日(土)・13日(日)
(3)内容  デザイン研究所の学生によるワークショップとアンケートを実施
       ・参加費:無料(「電車とバスの博物館」入館料は必要)
      〈「電車とバスの博物館」の基本情報〉
      ・所在地:田園都市線宮崎台駅直結(神奈川県川崎市)
      ・営業時間:10時〜16時(最終入館は15時30分、木曜日は休館)
      ・入館料:おとな(高校生以上)200円・3歳から中学生100円

  ※新型コロナウィルスの感染状況により、延期または中止となる場合があります。

■大阪市立デザイン教育研究所(デザイン研究所)の概要と本プロジェクトでの役割
 デザイン研究所は1923年に大阪市立工芸学校として設立された大阪市立工芸高等学校を母体に、1988年に高等学校の造形教育との一貫性、継続性を持つ総合的なデザイン教育を充実させた修業年限2年の専門教育機関として開設されました。現在、公立の専修学校としては日本唯一の存在です。
 「スキマモリ」プロジェクトについては、デザイン教育の一環として、コンセプト立案、グラフィック、デジタル、動画、空間などのデザイン、絵本制作、ワークショップ実施までを統合したプログラムとして推進しており、第2弾は第1弾のデザインコンセプトは継続しながら、新たな取り組みとして、公式Twitterの開設、LINEスタンプ、YouTubeでのアニメ表現など、SNSへの関連を進めていきます。
*絵本については協働できる版元を検討し、お子さまたちへ「物語」による啓発を広げていく予定です。

■大阪市立大学の概要と本プロジェクトでの役割
 文学研究科人間行動学専攻の橋本博文准教授が本プロジェクトに参画し、当該プロジェクトに関するアンケート調査を実施します。また、調査によって得られたデータをもとに、社会心理学の視点からより効果的な周知のあり方を探るための定性・定量分析を、デザイン教育研究所と協働で行います。
 2022年4月には大阪市立大学と大阪府立大学が統合され、12の学部・学域と15の研究科による幅広い学問領域となる学生数約1万6千人の全国最大規模の公立総合大学「大阪公立大学」が開学します。


【参考】
■JR西日本におけるホーム上での安全の取り組み
 JR西日本では、お客さまに安心して駅をご利用いただくために、ハード・ソフト両面からホームの安全性向上に取り組んでいます。
 扉式の「可動式ホーム柵」と、異なる扉枚数の列車に対応できるロープ式の「昇降式ホーム柵」を整備しており、2020年度末までに20駅(52のりば)に設置を完了しています。ホームにおける鉄道人身障害事故の6割はお酒を飲まれたお客さま(酔客)が遭われています。当社の安全研究所による分析結果から、酔客の行動特性としてホームベンチから立ち上がり、そのまま線路に向ってまっすぐ歩き出し、転落するケースが多いことが判明したため、ホームベンチが線路に向かないように設置し直しました。
 これらのほか、配慮が必要なお客さまに対するお声かけ・見守り、点状ブロックより列車の近くはホーム上でも特にリスクが高いエリアとして、列車と点状ブロックとの間からお客さまが離れていることを確認できるまで列車を出発させない取り組みを行っており、対象線区を順次拡大しています。また、列車とホームの隙間転落を防ぐために、ホーム先端部を赤色で塗装して視認性を向上させるCP(Color Psychology)ラインや、特に隙間が大きくなる箇所への櫛状ゴムの設置、ホームからの転落を知らせる転落検知マットなどを整備しています。

■東急電鉄におけるホーム上での安全の取り組み
 東急電鉄では、ホームから線路に落ちる転落事故や列車との接触事故を防ぐために、ホームドア・センサー付固定式ホーム柵の設置を進め、2020年3月に東急線全駅(※世田谷線・こどもの国線を除く)の整備を完了しました。ホームドアの整備により、ホームから線路に落ちる転落事故の件数は2014年度131件から2020年度5件に減少、また輸送障害件数は、2014年度32件から2021年度13件(1月末時点)に減少しました。
 そのほか、列車とホームの隙間転落を防ぐために、ホーム先端部を黄色に塗装して視認性を向上させる取り組みや、特に隙間が大きくなる箇所への櫛状ゴム(転落防止ゴム)の設置、ホームからの転落を知らせる転落報知器などを整備しています。

                                    以 上
 

 
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 本文画像
画像サイズ: 853×254(38%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 別紙画像
画像サイズ: 912×2014(35%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 【参考】画像
画像サイズ: 894×429(36%表示)