ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2022-04-30 02:35:47 |
TOBU NEWS RELEASE
東武鉄道株式会社 2022年 4月28日 2022年度の鉄道事業設備投資計画 設備投資計画は総額322億円 〜安全・安心で暮らしやすく、そして選ばれる沿線を目指して〜 1.安全・安心の持続的な提供に向けて ◆ 鉄道立体化の推進 ◆ ホームドア整備の推進 ◆ 車内防犯カメラ設置の推進 ◆ 自然災害対策の推進 2.さらなるサービス向上に向けて ◆ 新型特急N100系の導入 ◆ 駅舎・トイレのリニューアル ◆ TOBU POINTの利便性向上 3.新技術導入の推進に向けて ◆ 大師線における添乗員付き自動運転(GoA3)に向けた検証 ◆ 車上データ有効活用システム「Remote」の拡大 4.環境負荷の低減に向けて ◆ 電力回生インバータ装置導入の推進 5.魅力あふれる沿線に向けて ◆ SL3両目(C11形123号機)復元の推進 1.安全・安心の持続的な提供に向けて (1) 鉄道立体化の推進 踏切における渋滞や事故を抜本的に解消し、分断された周辺市街地を安全・安心・スムーズに行き来できるようにするとともに、高架下空間の活用等により都市の活性化や発展に寄与することを目的に、現在、沿線5か所において鉄道の立体化を推進しています。 ◆竹ノ塚駅付近高架化 東武スカイツリーライン竹ノ塚駅付近 (西新井〜谷塚駅間)では、足立区が施行する都市計画事業として連続立体交差化工事を施行中です。2021年度は上下緩行線の高架線及び新駅舎の供用を開始し、2か所の踏切を廃止しました。2022年度は、地平設備等の撤去を進めるとともに、引上線の高架橋工事を推進し、2023年度の事業完成を目指します。 ◆清水公園〜梅郷間高架化 東武アーバンパークライン清水公園〜梅郷駅間では、千葉県が施行する都市計画事業として連続立体交差化工事を施行中です。2022年度は、引き続き野田市駅部の高架橋工事を推進し、2023年度中の新駅舎の供用開始及び2面4線化を目指します。 ◆とうきょうスカイツリー駅付近高架化 東武スカイツリーラインとうきょうスカイツリー駅付近 (とうきょうスカイツリー〜曳舟駅間)では、墨田区が施行する都市計画事業として連続立体交差化工事を施行中です。2022年度は、引き続き上り線高架橋工事を推進します。この事業が完了すると、1か所の踏切が廃止されます。 ◆春日部駅付近高架化 東武スカイツリーライン・東武アーバンパークライン春日部駅付近 (一ノ割〜北春日部駅間、八木崎〜藤の牛島駅間)では、埼玉県が施行する都市計画事業として連続立体交差化工事を施行中です。 2022年度は、春日部駅東側において、仮上り線ホーム、東口仮駅舎の工事を推進します。この事業が完了すると、10か所の踏切が廃止されます。 ◆大山駅付近高架化 東上線 大山駅付近(下板橋〜中板橋駅間)では、東京都が施行する都市計画事業として、2022年度は連続立体交差化工事について施行協定を締結のうえ、工事着手に向け設計業務等を推進します。この事業が完了すると、8か所の踏切が廃止されます。 (2) 駅 ◆ホームドア整備の推進 ホームにおける転落防止等、さらなる安全性の向上を目的として、国・関係自治体のご支援のもと、2021年度までに1日のご利用者数が10万人以上の駅及び東京オリンピック・パラリンピック競技会場最寄駅(計11駅)にホームドアを整備しました。今後は、特にご利用者数の多いエリアの駅及び1日のご利用者数が5万人以上の駅への整備も推進していきます。 2022年度 整備駅:3駅 東武スカイツリーライン 竹ノ塚駅・獨協大学前駅・越谷駅(2・3番線) 2022年度 工事着手駅 :7駅 東武スカイツリーライン 小菅駅・五反野駅・梅島駅・西新井駅・谷塚駅・新田駅・蒲生駅 2022年度 調査設計着手駅:4駅 東武スカイツリーライン 草加駅 東上線 東武練馬駅・下赤塚駅・成増駅 ◆ホームと車両乗降口の段差・隙間の縮小 車いす等をお使いのお客様に、より安全に駅ホームをご利用いただけるよう、ホームの先端部を改修し、ホームと車両乗降口の段差・隙間を縮小する工事を引き続き推進します。 2022年度 実施駅: 東武スカイツリーライン 新越谷駅 (2・3番線)・北越谷駅 (2番線) 東上線 池袋駅(2・3・4・5番線)・朝霞駅(2・3・4番線)・川越駅(1番線) ◆CPラインの設置 ホームからの転落防止対策として、お客様に注意喚起を図るため、ホームの先端部にCP(Color Psychology)ラインを設置する工事を引き続き推進します。 2022年度 設置駅: 東武スカイツリーライン 鐘ケ淵駅・牛田駅・北千住駅 伊勢崎線 久喜駅 東上線 中板橋駅・上板橋駅・成増駅・朝霞台駅・鶴瀬駅 ◆内方線付き点状ブロックの設置・改修 ご利用者数3千人/日以上の駅においては、視覚障がいをお持ちのお客様がホームから転落することを防止する設備として、ホーム端部に点状ブロックを設置しています。今後は JIS規格の内方線付き点状ブロックに改修します。 2022年度 改修駅 : 伊勢崎線 館林駅・足利市駅 日光線 栃木駅 東武アーバンパークライン 八木崎駅・初石駅・豊四季駅 東上線 中板橋駅 (3)車両 ◆車内防犯カメラ設置の推進 車内のセキュリティ向上とテロ防止を目的として、引き続き車内防犯カメラの設置を推進します。 2022年度 設置車両 :70000系4編成、50000系8編成 (4)自然災害対策の推進 地震や気候変動のリスクに強い鉄道を目指し、高架橋耐震補強や法面補強等の防災対策工事を引き続き推進します。 2022年度 高架橋耐震補強 : 東武スカイツリーライン 浅草〜とうきょうスカイツリー駅間・小菅〜五反野駅間・竹ノ塚〜北越谷駅間 東武アーバンパークライン 柏〜船橋駅間 2022年度 法面補強 : 東武スカイツリーライン 北千住駅構内・小菅〜五反野駅間 日光線 藤岡〜静和駅間 東上線 成増〜和光市駅間 (5) その他の安全対策 鉄道の持続的な安全・安定輸送を図るために、引き続き電気・線路・車両関係設備の更新改良を推進します。 2.さらなるサービス向上に向けて (1)車両 ◆新型特急N100系の導入 沿線最大の観光地である日光・鬼怒川エリアの観光需要喚起を目的に2023年に東武特急のフラッグシップとなる新型特急N100系を導入します。2022年度は、車両製作を実施します。 【新型特急N100系について】 《車両コンセプト》 Connect & Updatable〜その人、その時と、つながり続けるスペーシア〜 特急スペーシアが築いてきた伝統やブランド・イメージを継承しながら、より上質なフラッグシップ特急として、お客様の旅行スタイルに合わせ6種類のシートをご用意しており、日光・鬼怒川エリアを幾度も訪れたくなる特急を目指しています。なお、現行スペーシアに比べCO2排出量を最大40%削減し、運行の使用電力量相当分は全て再生可能エネルギー由来の電力に実質的に置き換えることで、カーボンニュートラルな運行を実施します。 《N100系の概要》 1 車両型式名 N100系 2 両数・編成 24両(6両固定)・4編成 3 導入路線 東武スカイツリーライン・日光線・鬼怒川線 (浅草〜東武日光駅・鬼怒川温泉駅間) 4 導入時期 2023年 (予定) (2) 駅 ◆駅舎のリニューアル 地域の“顔”であり、まちの“玄関口”である駅を、より便利で快適にご利用いただけるよう、駅舎のリニューアル工事を引き続き推進します。 2022年度 駅舎リニューアル :東武スカイツリーライン 東向島駅・姫宮駅 ◆駅トイレリニューアル 2022年度 リニューアル : 東武スカイツリーライン 梅島駅・越谷駅 東武アーバンパークライン 新柏駅・鎌ケ谷駅 東上線 ふじみ野駅 越生線 一本松駅 2022年度 バリアフリートイレ新設 : 宇都宮線 おもちゃのまち駅 ◆駅舎の橋上化 東武アーバンパークライン七里駅については、さいたま市のご支援のもと、駅舎の橋上化を推進しています。2023年度の完成を目指し、2022年度は、新駅舎の設置工事を実施します。 駅舎の橋上化に合わせ、区画整理事業により北側駅前広場の整備が実施されることになっており、駅へのアクセスの向上が図られます。 (3) TOBU POINT ◆アプリ統合による利便性向上 お客様により便利で使いやすいサービスを目指して、運行情報や列車走行位置等を提供する「東武線アプリ」と「TOBUPOINTアプリ」を統合し、各種サービスをひとつのアプリで提供できるようにします。 ◆トブポマイルチャージの利便性向上 セブン銀行 ATMでのチャージに加え、モバイル端末により、貯まったトブポマイルをモバイル PASMOや Apple Payの PASMOに直接チャージできる機能を追加します。 ※PASMO・モバイル PASMOは株式会社パスモの登録商標です。 ※Apple Payは Apple Inc.の商標です。 3.新技術導入の推進に向けて (1)車両 ◆大師線における添乗員付き自動運転(GoA3)に向けた検証 大師線において添乗員付き自動運転(GoA3)実現に向けた検証を進めており、2021年度までに当社訓練線にて車上カメラ・検知センサで前方障害物を検知する試験をメーカーと共同で実施しました。 2022年度は、引き続き前方障害物検知システムの検証を行うとともに、車上カメラ・検知センサ及び新造車両の調査設計業務を実施します。 ◆車上データ有効活用システム「Remote」の拡大 さらなる安定運行の確保や輸送サービスの向上、省エネ運転の推進を図ることを目的に走行中の車両の乗車率や車内温度、走行パターン等のデータを把握し分析するシステム「Remote※」を2021年度から本格導入しています。 2022年度は、500系4編成、50000系1編成に導入します。 ※ Remote monitoring of train to use effectivelyの略 (2) 施設保守 ◆施設状態監視システム 列車に線路や電車線の状態を検測する装置やカメラを使用したモニタリング装置を搭載することにより、施設の状態を管理できる「施設状態監視システム」の導入を推進します。 2022年度は、導入に向けた調査設計業務を実施します。 ◆施設データ管理システム AIを活用することにより、線路や電気施設の最適な更新時期を解析する「施設データ管理システム」の導入を推進します。2022年度は、システム導入に向けた調査設計業務を実施します。 4.環境負荷の低減に向けて ◆電力回生インバータ装置導入の推進 電車がブレーキを使用した際に発生する回生電力をさらに有効活用するために「電力回生インバータ装置」の導入を推進します。本装置は、余剰回生電力を直流電力から交流電力に変換し、駅等の電源として用いることで電力使用量の削減を図るものです。2022年度は、西新井変電所とふじみ野変電所への導入に向けて準備を進めます。 5.魅力あふれる沿線に向けて ◆SL3両目(C11形123号機)復元の推進 日光・鬼怒川エリアにおける観光コンテンツの1つであるSLについて、2021年度は開放型の展望デッキを設置した12系展望車を導入いたしました。 2022年度はSL3両目(C11形123号機)の復元作業を完了し、営業運転を開始します。今後も三重連運行など、当社の強みを生かした施策や魅力あふれるコンテンツにより、日光・鬼怒川エリアの活性化に寄与してまいります。 以 上 |
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