まるよし(cfcd3435) 2021-10-16 08:55:38 |
2021年10月15日
東海旅客鉄道株式会社 リニア・鉄道館展示車両の重要文化財指定について リニア・鉄道館(愛知県名古屋市港区金城ふ頭3丁目2−2)で展示している国鉄バス第1号車が、文化庁の文化審議会答申(2021年10月15日)を受け、当館の展示車両として、蒸気動車ホジ6014号に続き、2例目の重要文化財(美術工芸品)として指定されることとなりました。 当館では重要文化財指定の意義、重要性を認識したうえで、引き続き展示車両として保 存に努めてまいりますので、リニア・鉄道館にてご覧ください。 1.国鉄バス第1号車(鉄道省営乗合自動車)の概要 (1)仕様 製造年月:1930年11月 製造会社:東京瓦斯電気工業株式会社 車体長さ:約7m 自 重:4.0トン 定 員:20人(立席を含めると30人) (2)特徴 ・省営バス岡多線(※)の開業時(1930年12月20日)に使用された旅客用の国産自動車であり、当初使用された旅客用車両7台のうちの1台で、現存する唯一の車両。 ※「省営バス岡多線」は、岡崎と多治見を結ぶ路線(岡多線)と瀬戸記念橋と高蔵寺を結ぶ路線(高蔵寺線)の総称。 ・官民共同で国産自動車の製造に取り組み、国産の車両として完成。 ・鉄道省の国産車両を使用する方針に基づき、商工省標準形自動車の誕生に貢献。 ・車両の保守整備を通じて自動車部品の品質補償に係る制度を実現。 (3)運行・保存の歴史 1930年 省営バス岡多線で運行開始、1937年まで活躍(約25万km走行) 1938年 旧鉄道博物館(交通博物館)で展示(閉館となる2006年まで) 2007年 鉄道博物館(さいたま市大宮区)で展示 2011年 リニア・鉄道館で展示(現在に至る) 2.文化審議会からの評価 「本形式は最初の鉄道省営乗合自動車で現存する唯一の車両である。わが国における乗合自動車事業が発展し、また乗用車を含めた自動車一般の国産化において多大な貢献を果たした本車両の先駆性や規範性は高く評価され、交通史上・産業技術史上に価値が高い。」 ※2021年10月15日発表文化審議会答申より要約 |
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