こぶこぶ/来住 憲司(hxce9302) 2017-09-16 01:03:42 |
琵琶湖線(東海道本線)瀬田駅〜石山駅間で発生した架線切断事象の調査結果と対策について
2017年9月14日 西日本旅客鉄道株式会社 近畿統括本部 7月26日に琵琶湖線で発生させた架線トラブルにより、多くのお客様にご迷惑をお掛けしたことを、あらためてお詫びいたします。本件に関する調査結果が判明いたしましたので詳細をお知らせいたします。 1.発生日時 2017年7月26日(水)22時31分頃 2.場 所 琵琶湖線(東海道本線) 瀬田駅〜石山駅間 <所在地> 瀬田駅:滋賀県大津市大萱(おおかや)1丁目10番 石山駅:滋賀県大津市粟津町(あわづちょう)3番1 3.概 況 22時31分、大津〜南草津駅間の複数箇所で停電が発生。 一方、石山〜瀬田駅間を走行していた上り新快速電車の運転士は、瀬田駅入駅の際、下り外側線付近のケーブルから火花が出ていることを認め、非常ブレーキを扱った。その後、車掌より走行中に異音を感知し防護無線を発報したこと及び架線が垂れ下がっていることの連絡を受け、直ちにパンタグラフを降下した。 電力係員による現地調査の結果、ちょう架線とトロリ線が断線し、当該新快速電車の全てのパンタグラフが破損していた。 4.調査結果 詳細な調査の結果、2組の電車線(※1)が平行する「エアセクション(※2)区間」において、電車線を構成する「ちょう架線(※3)」と「トロリ線(※4)」のうち、2組のちょう架線の間を導電性の物体がまたぐように介在し、ちょう架線相互を短絡し電流が流れ、不完全接触によりちょう架線が断線したものと推定しています。(別紙) 【付記】 ・ちょう架線は7本の「素線」により構成されており、このうち4本が溶断し、残る素線3本も熱によって軟化し張力によって延性破断したと推定しています。(別紙) ・導電性の介在物の特定には至りませんでした。 ・トロリ線は機械的に破断された状態であり、先に断線したちょう架線との衝撃により断線したものと推定しています。(別紙) 5.対 策 ・列車巡視やお客様のご利用の多い期間における点検を、エアセクション区間では特段の注意を払って実施します。 ・至近距離からの目視検査の際、エアセクションの検査において「損傷」の有無について重点的に確認します。 (参考)用語の解説 ※1 電車線 …ちょう架線、トロリ線等の電線類と、それらを支える金具等を総称したもの。 ※2 エアセクション …2組の電車線を電気的に分離した構造で、パンタグラフは一方のトロリ線からセクション中央付近で両トロリ線に接触し、他方のトロリ線に移り得るように構成されています。 ※3 ちょう架線 …トロリ線を吊り下げる鋼製の電線 ※4 トロリ線 …パンタグラフが直接接触して集電を行う銅製の電線 (別紙)添付画像 |
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