NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.2340 【嵯峨野観光】プロパー運転士指導の女性運転士がデビュー
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2017-07-11 21:43:29
                          2017年7月11日
                          嵯峨野観光鉄道


       7月からプロパー女性運転士が指導した
               女性運転士がデビューしました。


 当社で、かねてから養成してきたプロパーの女性「運転士見習」が5月31日に受験した国土交通省近畿運輸局による「動力車操縦者運転免許」の技能試験に合格し、7月に「運転士デビュー」しました。
 今回のプロパー女性運転士の誕生については、当社にとって以下の点で画期的な出来事です。

1.運転士になるための信号確認や運転操縦方法、異常時の対応、車両の応急処置を指導する「指導操縦者」(運転士を養成する際の、技能に関する先生役)が、これまでJR‐OBではなく、プロパー社員で養成したこと。

2.その「指導操縦者」を担当したプロパー運転士自身が、当社で養成され、平成24年に全国でも珍しい女性ディーゼル機関車の運転士として注目された女性運転士であったこと。

 当社の運転士は、今までJR‐OB中心で担当してきましたが、社員の高齢化が進む中、運転士をJR‐OBから若手へ移行すべく平成24年からの運転士養成を開始しました。
 この際「指導操縦者」を担当したのもJR‐OBでした。
 これまで順次、成果が積み上がり、現在では運転士総勢9名のうち「プロパー社員」の運転士は半数を超える5名となっています。

 今回、二人目の女性運転士は、昨年12月から机上での教育を開始し、3月初めに近畿運輸局での「動力車操縦者運転免許」の学科試験に合格し、3月中旬から運転操縦や車両の応急処置等を学ぶ「技能講習」に入りました。
 その際に、技能の向上を図る上で、非常に重要な役割を有するのが「指導操縦者」です。「指導操縦者」は運転操縦方法等の技能を指導することは無論、安全意識の向上や運転士としての心構えや生活習慣まで身につけさせる等の役割を担っています。
 今回「指導操縦者」を務めた平成24年から運転士資格を有する女性運転士は、初めて経験した「指導操縦者」業務について、「最初はどのように伝えたらよいのか、考えることもあった」「しかし自分が教えていただいたことを、その通りに伝えていこうと思いました。そして何が大切なのかも…。」と語ります。また「自分だけでなくうまく伝えきれなかった部分等、JR‐OBの先輩運転士の方々がフォローして下さいました。ここでもやはり、先輩方に助けていただきました。本当に心強かった」と振返っています。
 また今回の養成の当事者である「運転士見習」は、「動力車操縦者運転免許を取得する機会を与えられたことに感謝しています。ただ技能講習では運転操縦、特にブレーキの「コツ」がなかなか掴めなくて苦労しました。今、試験に合格して「ホッ」としています。」と「技能講習」を振返っています。

 今後も、ベテラン社員のサポートを受けながら「プロパー社員」による「自前」による技術継承を進め、将来の嵯峨野観光鉄道を背負っていける運転士育成に努めてまいります。