平岡良一(mwhh3903) 2009-10-03 23:26:13 |
幸いにもモニターに当籖し、DVDが到着しましたので、早速拝見させていただきました。
草軽電鉄は私が生まれた直後!に廃止された鉄道ですので、当然ながら写真でしか見たことがなかったわけですが、こうして映像として見てみると、当時の様子がよく分かります。 驚いたのは、線路条件の割には運転速度が高そうなこと。一部にはサイレントの毎秒18コマのフィルムをトーキー用の24コマでテレシネしたのではないかと思われるシーンもありますが、それにしても良く脱線しないなと思うくらい『飛ばして』いたようです。 同じようにナローを撮影した作品に、三成善次郎氏の「木曽森林鉄道・助六谷」がありますが、木曽森林鉄道の王滝本線と同じような線路条件のように見えました。もっとも向こうは国営ですから、非電化ではあっても、線路はより立派だったようですが。 また急坂を機関車の手ブレーキだけで下るのは大変だろうなと思っていましたが、客車側でも手ブレーキを扱っているところが映っており、なるほどと納得しました。 草軽は高原列車というイメージで、今まで夏の(無積雪期の)写真が多く紹介されて来たようですが、それだけに冬の運行は厳しいものだろうなと想像しておりました。それを裏付けるように?、このDVDには冬のシーンも多く収録されており、特に廃止最終日に、ひどい吹雪の中を、大量の積雪をラッセルしながら走って行く列車というのは、初めて見たように思います。 ところでDVD作品としては、貴重な映像をなるべく生かしたいという意図は分りますが、それでももうちょっと全体にカットして、シーンを厳選した方が良かったと思います。同じような映像が繰り返し繰り返し出てきますので…。 ひろやすさんもお書きですが、ケースは非常に立派な作りで、付属の(一体化された)解説には資料価値もあり、草軽ファンの方には貴重な資料となるのではないかと思います。ただ逆に、このあたりをもう少し簡略化して、気軽に購入できる価格で販売してもらえれば、草軽ファン、ナローファン以外の方も買いやすいのではないかと思いました。 平岡良一 |
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