メディアプラザ:書籍・DVD など5
No.697 【海鳥社】新刊:九州発 最後のブルートレイン 宇都宮照信・栗原隆司著
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2009-03-12 22:03:52
海鳥社から、新刊「九州発 最後のブルートレイン」の発刊案内をいただきましたので、ここにご紹介します。
なお、内容から「NEWS RELEASE:全般」「メディアプラザ」とともに、倶楽部JR【東日本・北海道】、JR【東海・西日本北陸、紀州方面】、JR【北近畿・中四国・九州】の各掲示板でもご紹介致します。
鉄道フォーラム・マネジャー 伊藤 博康



海鳥社
http://www.kaichosha-f.co.jp

九州発 最後のブルートレイン

 人々の夢と憧れを乗せて
 青い流れ星が夜の鉄路を駆け抜ける


誕生から半世紀,東京・関西と九州とを結び,各地を駆け巡ったブルートレインたち。一世を風靡した時代から「富士・はやぶさ」最後の旅路まで,その雄姿を振り返る。全国のブルートレインや夜行寝台特急の懐かしの姿も収録。

目次
 はじめに 2
 九州発着 栄光のブルートレイン 20
 元祖ブルートレイン あさかぜ 30
 伝統の長崎発着ブルトレ さくら 54
 最後の旅路 はやぶさ 68
 九州各線を駆け抜けた みずほ 98
 栄光の1列車 富士 106
 関西ブルートレイン登場 あかつき 124
 電車寝台からブルトレへ 明星 136
 鹿児島最後のブルトレ なは 142
 宮崎の青い流れ星 彗星 148
 九州ブルートレインの仲間たち 158
 全国のブルートレインと、その仲間 164
 おわりに 174

[資料]
 はやぶさ号を牽いた機関車と編成車両の移り変わり 90
 はやぶさ号を牽いたC61形蒸気機関車 93
 富士号を牽いたDF50形ディーゼル機関車 118

[コラム]
 夜行寝台特急を撮る 50
 遅れたあさかぜ 52
 はやぶさ号のお正月 96
 富士に乗る 122


書 名: 九州発 最後のブルートレイン
著 者: 宇都宮照信・栗原隆司
発行所: 有限会社海鳥社
定 価: 本体2800円+税
図書符号:ISBN978-4-87415-717-6



はじめに

ブルートレインが誕生して50年。昭和33年、それまで旧型客車で運転されていた「あさかぜ」号に新型固定編成、冷暖房完備の20系客車が誕生し10月1日ダイヤ改正から運転された。翌年には「平和」号を置き換え20系客車「さくら」号、35年7月20日には「はやぶさ」号も新型車両となった。38年「みずほ」号、39年には大分行き「富士」号、40年には初の新大阪行き「あかつき」号も誕生した。このころのブルートレインは華やかだった。
 私が初めてブルートレインに出合ったのは昭和36年、旧博多駅の1番乗り場だった。列車は長崎から東京に向かう「さくら」号で、蒸気機関車C61形に牽かれ入ってきた。白熱灯の多い博多駅のホームから見た列車の中は、別世界であった。車内は白く、明るく輝き、乗客も綺麗な洋服を着ている。食堂車や1等車、寝台車もピカピカで、各デッキには車掌さんや乗客係が立っている。やがて列車は発車時間が来て出発。駅長が合図を送り、機関士が確認。ゆっくりと博多駅を後にした。
 この光景は今でも忘れない。ホームには大勢の見送りがいて、その中を東京に向かう。このときから機関士に憧れ、いつかは蒸気機関車の機関士になり、「はやぶさ」号や「さくら」号などを牽くのが夢になった。
 機関士の夢は叶わなかったが、列車に乗務することはできた。食堂車乗務だ。20系寝台特急時代から14系、24系と乗ることができた。今回の本でご一緒するカメラマンの栗原隆司さんと出会ったのもブルートレイン「あさかぜ」号の中。以来、栗原さんとの付き合いは深まっていったが、一方、職場であったブルートレインは年ごとに数を減らし、今では本州へ入るのは1本となってしまった。
 そんなある日、栗原さんと話していたら、ブルートレインの話題になり、この本の誕生となった。蒸気機関車時代から現在の電気機関車まで、見て読んで思い出にしていただきたい。

平成21年2月 九州鉄道記念館 宇都宮照信
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 人々の夢と憧れを乗せて 青い流れ星が夜の鉄路を駆け抜ける
画像サイズ: 312×429(原寸表示)