メディアプラザ:書籍・DVD など5
No.1333 【中央書院】新刊:廃線の危機からよみがえった鉄道(堀内重人著)
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2010-11-18 21:20:28
中央書院から新刊の案内をいただきましたので、ここにご紹介します。内容から、「NEWS RELEASE:全般」「メディアプラザ」とともに、倶楽部鉄道フォーラムの私鉄【東日本・北海道】、私鉄【愛知・岐阜・三重・静岡】、私鉄【西日本・四国・九州・沖縄】の各掲示板でもご紹介致します。
鉄道フォーラム・マネジャー 伊藤 博康



中央書院
 http://www.chuoshoin.co.jp/

新刊ご案内

廃線の危機からよみがえった鉄道』 (堀内重人著)

   鉄道存続には、地域の熱意が不可欠!

   廃止の危機を乗り越えた5路線の事例研究をふまえ、
   地域公共交通の再生・活性化策を提言!


 書 名:廃線の危機からよみがえった鉄道
 著 者:堀内重人
 定 価:定価:本体1,800円+税
 コード:ISBN 978-4-88732-198-4
 仕 様:A5判並製、総頁数240ページ
 発行所:株式会社中央書院
 発行日:2010年11月19日 (書店発売は11月18日ごろ)


【内容紹介】
 和歌山電鐵の貴志川線は今、 “猫の駅長「たま」” 見物に訪れる人々で連日にぎわっている。しかし6年前には、乗客減と赤字のため、南海電鉄が廃止を表明していた。貴志川線は、住民と行政が力を合わせ、見事に “よみがえった” 代表例といえる。

 各地で鉄道やバスが存亡の危機にさらされている中、本書では、 「地域鉄道」 再生のケーススタディとして、
 (1) 近鉄から分離し、地元の既存民鉄へ譲渡した 「三岐鉄道北勢線」
 (2) 南海電鉄から、公募した新会社へ移管した 「和歌山電鐵」
 (3) JR西日本の富山港線を、日本初のLRT(Light Rail Transit:次世代路面電車) へと発展させた 「富山ライトレール」
 (4) 堺市によるLRT新線建設計画は中止されたものの、市民の足・まちのシンボルとして、堺市の補助により存続が決定した路面電車、 「阪堺電気軌道阪堺線」
 (5) 茨城交通から、第三セクターへ移管、社長も公募した 「ひたちなか海浜鉄道」
以上の5路線の経緯と現状、今後の課題を具体的に検証する。

 さらに最終章では、公的補助制度のあり方や、マイカーや道路に偏重した交通政策の問題点を考察し、地域公共交通の活性化策について、利用者の立場から提言する。


【著者紹介】
堀内 重人 (ほりうち・しげと)
1967年 (昭和42) 生まれ、立命館大学大学院経営学研究科博士前期課程修了。運輸評論家として、執筆や講演活動、ラジオ出演等を行うかたわら、NPOなどで交通・物流問題を中心とした活動を行っている。


【主な項目】
第1章 三岐鉄道北勢線
 ――大手民鉄から中小民鉄への譲渡
  北勢線の歴史
  三岐鉄道の歴史と概要
  鉄道存続への取り組み
  サービスの改善
  営業施策
  移管後10年の予測を検証

第2章 和歌山電鐵貴志川線
 ――大手民鉄から公募新会社への移管
  貴志川線の沿革
  現在の運行状況
  廃止表明時の経営状況
  沿線の対応
  輸送密度と廃止基準
  和歌山電鐵の今後の課題

第3章 富山ライトレール
 ――JRローカル線のLRT化
  沿革
  富山市の都市政策
  富山ライトレールの概要
  今後の展望

第4章 阪堺電気軌道と堺市の東西LRT計画
 ――公有民営による上下分離をめざす
  阪堺電気軌道の概要
  阪堺電気軌道を取り巻く経営環境
  問題点と活性化への提案
  堺市の東西LRT整備計画

第5章 ひたちなか海浜鉄道
 ――地方民鉄から第三セクター鉄道へ
  ひたちなか海浜鉄道の概要
  経営状況
  活性化に向けた今後の課題

第6章 地方鉄道再生活性化への提案
 ――存続には何が必要なのか
  需給調整規制の撤廃による問題点
  公的補助システムの問題点
  補助を実施するうえでの今後の課題
  鉄道の社会的な役割と位置づけ
  NPOによる公共交通活性化
  道路特定財源廃止後の展望

 ※目次の詳細は、小社ウェブサイトの 「立ち読み」 ページをご参照ください。
  http://www.chuoshoin.co.jp/tachiyomi/198-4.html
撮影日:
撮影場所:
キャプション:
画像サイズ: 381×539(84%表示)