あつ/山本敦史(zrsx8381) 2009-10-05 22:11:58 |
残業やら休出などが続いていましたので、ようやく全編を見る事が出来ました。
草軽電鉄は私が生まれる前にすでに廃止になっており、その存在は文献のみで知っていました。 当然白黒写真でしか見た事がありません。 当時としては非常に高価で珍しいカラー映像を見る事が出来ました。 地形に逆らわずに敷いた線路だけ有り、あっちに曲がり今度はこっちに曲がり。 たぶん同時にオープンリール式のデンスケで音も録音していたのだと思いますが、車体の振動する音、急カーブでレールがきしむ音などからして、いくら自転車並みの速度とはいえ、さぞかしすごい乗り心地だったでしょう。 これも当たり前ですが、駅には駅員さんがいて、ちゃんとタブレット交換をしている。軽便鉄道でもちゃんと保安システムは生きているんだ、と思った次第です。 私が見た事のある草軽電鉄の写真は、どれも無降雪時の写真で、降雪時の写真はおろか映像を見るのは初めてです。 草軽でも雪が降るのかと思いましたが、近くにスキー場が有るのですから、冬は降雪が当たり前なんですね。 デキ12が前面に木製ラッセルを付けて、雪を押しのけながら進む姿はなかなかの見物でした。 普通の鉄道映像集だと、廃止の日で終わっているのが多いのですが、このDVDは雪融けを待って、レールや架線等の鉄道施設の撤去作業まで収録されています。 普通に考えますと、廃止された鉄道には二度と列車は走らないのですが、草軽鉄道は取り外したレールや架線電柱などは、デキ12の牽く貨物列車で運んでいます。 沿線に道路が無いのですから、運ぶ手段は廃止れた草軽だけ。 おそらく、末端から少しずつ施設を撤去していき、有る所まで来ると貨物列車が待っている。 貨物列車がスタートした地点は次回の撤去開始地点。 こんな事を繰り返して、全線撤去したのでしょう。 この、廃止後の撤去作業の映像はかなりの量が収録されています。 ただ、付属の解説書が草軽鉄道をよく知らない人にも、もっと解るように、もう少し詳しく書いてあると良かったと思います。 特に路線図なんか現在の地図上にトレースして頂けると、こんな所を走っていたんだ、トンネル建設を避けてこんなにうかいしていたんだ。 とわかり、草軽の建設精神が理解しやすいと思いました。 あつ/山本敦史@東海道五十三次なるみ宿 |
|
|
|
|