メディアプラザ:書籍・DVD など5
No.1347 【洋泉社】新刊:ローカルバスの終点へ 宮脇俊三著
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2010-12-04 21:32:41
洋泉社から新刊の案内をいただきましたので、ここにご紹介します。なお、内容から、「NEWS RELEASE:全般」「メディアプラザ」とともに、倶楽部鉄道フォーラムの「バス」と「乗り鉄」の各掲示板でもご紹介致します。
鉄道フォーラム・マネジャー 伊藤 博康



Press Release
2010年11月吉日

 新刊書籍のご案内

新書y242 ローカルバスの終点へ
宮脇俊三著


何もないところには何もないなりの良さがある!

 普段、鉄道の車窓から見ていたローカルバスに心惹かれた著者が、2万5000分の1の地図を片手に、鉄道も通わぬ「僻地」巡りの旅に出る!長らく絶版になっていた、鉄道作家の巨匠が綴った幻のバス旅紀行をこの度、復刊いたしました。
 中空を行くかのような尾根道や、ミカンの段々畑に被われた岬・入江などを通って、北海道から沖縄まで、23の路線バスの終点を訪ねます。宮脇氏独特の坦々とした中にもユーモアが光る文章は、もちろん健在です。ローカル鉄道の終点よりも鄙びた風情のある街並みを味わうことができます。
 また、当時の宮脇氏のルートを辿りたい人のための現在の終点へのアクセス情報も掲載しています。
 解説は、バス好きで有名な泉麻人さん(コラムニスト)にお願いをしました。自身もローカルバスで日本中を旅した経験をお持ちのため、宮脇氏の旅に共感する部分はおおいにあったそうです。

宮脇俊三(みやわき・しゅんぞう)

1926年埼玉県川越市に生まれ、東京で育つ。1951年東京大学文学部西洋史学科を卒業し、中央公論社に入社。「中央公論」編集長、編集局長、開発室長、常務取締役などを経て、1978年同社退社。1977年国鉄全線完乗。主な著書に「時刻表2万キロ」(第5回日本ノンフィクション賞・第9回新評賞受賞)、「最長片道切符の旅」、「汽車旅12カ月」、「時刻表昭和史」(第6回交通図書賞受賞)、「時刻表ひとり旅」、「終着駅は始発駅」、「旅の終りは個室寝台車」、「古代史紀行」、「殺意の風景」(第13回泉鏡花文学賞受賞)、「韓国・サハリン鉄道紀行」(第1回JTB紀行文学大賞受賞)、「宮脇俊三鉄道紀行全集』など多数。1999年第47回菊池寛賞受賞。2003年2月逝去。


ローカルバスの終点へ *目次

第一章 北海道
 川白(古宇郡神恵内村)      10
 北二号(野付郡別海町)      24
 大津(中川郡豊頃町)       36

第二章 東北・関東
 九艘泊(青森県下北郡脇野沢村)  50
 湯ノ岱(秋田県北秋田都森吉町)  62
 川代(岩手県宮古市)       74
 肘折温泉(山形県最上郡大蔵村)  86
 帝林社宅前(栃木県那須郡黒羽町) 99
 浮島(茨城県稲敷郡桜川村)   111

第三章 中部
 室谷(新潟県東蒲原郡上川村)  124
 飯尾(山梨県北都留郡上野原町) 136
 程野(長野県下伊那郡上村)   149
 濁河温泉(岐阜県益田郡小坂町) 161
 祖母ケ浦(石川県鹿島郡能登島町)174

第四章 近畿・中国・四国
 大杉(三重県多気郡宮川村)   186
 田歌(京都府北桑田郡美山町)  197
 吹屋(岡山県川上郡成羽町)   209
 沖泊(島根県八束郡島根町)   220
 鹿老渡(広島県安芸郡倉橋町)  232
 寺川(高知県土佐郡本川村)   243

第五章 九州・沖縄
 中山(宮崎県東臼杵郡南郷村)  256
 野間池(鹿児島県川辺郡笠沙町) 267
 奥(沖縄県国頭郡国頭村)    279

あとがき 295

解説
 鄙に向ける宮脇俊三の眼差し 泉麻人 298

巻 頭 地 図/著者
現在のアクセス/加藤佳一
カ バ ー 写 真/長野県の上村を行く信南交通(鈴木文彦)
帯  写  真/真島満秀
編 集 協 力/(有)ヴィトゲン社 高橋通、野上徹
本文デザイン /平田治久(NOVO)

*各紀行の最後に記した現在のアクセスは二〇一〇年一〇月現在のものです。

本書は一九八九年一月、JTB日本交通公社出版事業局より刊行され、一九九一年八月、新潮文庫より刊行された。今回、底本としたのは新潮文庫版である。
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 長野県の上村を行く信南交通(鈴木文彦)
画像サイズ: 177×288(原寸表示)