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No.1255 (Re:1252) Re2: 【東海道線根府川駅】 朝日新聞夕刊1ページトップの記事に
Mt.Tortoise(nvdh8312) 2010-08-21 22:06:22
 8月14日付けの朝日新聞夕刊の1面トップに掲載された東海道線根府川駅のカンナの花の記事を祝って(?)、現地を見に行ってきました。
 この記事は、65年前の終戦の日の翌日、昭和20年8月16日に、詩人茨木のり子さんが、当時学徒動員で出向いていた、多分関東地方のどこかから実家の愛知県に帰る途中に根府川駅に真っ赤なカンナの花を見て感動し、後に「根府川の海」という詩として発表したという話題です。学徒動員という厳しい生活から開放されて、実家に帰ることが許され、ほっとした中でたまたま通りかかった根府川駅で見た赤い花を見て感動したのは自然なことでしょう。

 いまもカンナはもう少し多数生えていると思っていたのですが、行ってみると、新聞記事から受けるイメージに反して、カンナの花は3箇所ほどに、ほんのわずかの株が見えるだけで、花も日焼けしたようにみすぼらしい状態でした。目立つのは白い花の「ホソバノテッポウユリ」など、最近野生のものが増えてきた花ばかりでした。

 多分駅が無人化されてから敷地とその周辺の手入れがおろそかになってほかの雑草が生い茂り、それに負けてきたのでしょう。さらに、今年は連日の猛暑で株も弱っているのかもしれません。

 この記事は数日後の地方版に再び載り、地元の人たちが、この花を「鎮魂花」にしたいと話しているそうです。これは上の話とは別に、関東大地震と世界大戦で周辺住民や転落した列車の乗客が多数の犠牲になったことに対する鎮魂ということでしょう。)今後カンナが目立つように手入れがされるのかもしれませんね。

                            Mt.Tortoise/T.亀山
撮影日: 2010年08月21日
撮影場所: 東海道線根府川駅
キャプション: 朝日新聞に掲載された写真とほぼ同じ位置から写したはずですがカンナの花は向こうに2,3輪見えるだけ
画像サイズ: 640×480(50%表示)