牛乳たか/坂本貴喜(sfzm9381) 2007-07-26 12:02:19 |
宮田さんみなさんこんにちは。
大変時間がたって時期を外していますが、仕事でインターネットのサーバ部分に関わるものとしてメールが行方不明になるなどのトラブルについて気になることがありますので書かせていただきます。 元々インターネット黎明期は現在のような常時接続の環境が少なく、メールをユーザーから受け付けて送信、受信を行うメールサーバは一定時間に送信依頼があったものをまとめて送付するため、送信遅延が発生しました。また、送信方のメールサーバと受信方のメールサーバとの間に存在する通信を振り分けるルータの質も悪くメール自体が喪失する可能性も充分に考えられました。(この点以前のパソコン通信はパソコン通信会社のサーバ内だけでメールが行き来するため喪失、不達は少なかったといえます)また、メールサーバ自体も不安定でメールを受け取りながらユーザが受信できない状態になっているメールサーバも存在したのです。ホームページのように見れなかったら自分で再接続をするなどのことは一旦送信したメールに対しては行えないわけですから、相手に届かないことに気がつかないこともあったのです。 現在インターネットが一般的になったとはいえ、メールを送受信する基本の規格はこの時代と何ら変わることがありません。プロバイダに金銭を支払っているとはいえ、メールの送受信には契約プロバイダと異なる様々なルータを経由することを考えるとメールが届かないことは考えられることです。例えるならば航空機事故でその飛行機に乗せられていた郵便物が届かなかったというような感じです。 そして、慈善事業に近い状態である程度「性善説」で運用されていた送信メールサーバを悪用してスパムメールを送信する輩の出現のために送信メールサーバを契約者以外使用できなくする仕組み(送信サーバ認証・受信許可後送信等)が生まれ、逆にそのような対策を取っていない第三者中継を許可するメールサーバからのメールを拒否する設定(不正中継サーバからのメール着信拒否)などがされつつあり、時には個人が契約しているサーバなど本来正式なサーバからのメールすら拒否するサーバもあります。 また、受信サーバもスパムメール対策で不正中継サーバの拒否だけでなく、メールの内容を元にメールに点数を付け、一定以上の疑いのあるメールをスパムメールとして配信しないという仕掛けが大手プロバイダを中心に設定されています。これは本当にスパムメールを受信しないだけならいいのですが、 ・リンクが多数含まれている(フィッシング詐欺メールの疑惑) ・「無料で」とか「おねがい」みたいなキーワード(数が多ければスパムメールの疑惑) ・メールソフトの種類が明記されていない(同時多数に送信するようなメールマガジンソフトによる大量送信の疑惑) を含めばかなりの確率で本来必要なメールも拒否される危険があります。 メールマガジンはこのスパムメール拒否に引っかかりやすいものであるといえます。(ここでの拒否というのはお使いのメールソフトのスパムメール振り分けとは異なります。あくまでメールソフトに来る前のプロバイダのサーバ内の話です) 逆に、送信者にメールを届けられなかった旨の英語のメールが着信することがあります。これも必ずしも相手に送信できなかっただけでなく、受信者が携帯電話などにメールを転送する設定になっている等の場合で最終到達地の携帯電話会社のメールサーバが拒否しても送信者にはエラーメールが返ります。実際には転送前のサーバには到着していてもです。 便利で簡単なメールですが、100%届くと考えることもできませんし、郵便などと異なり着信しなかった原因を特定する手段もありません。比較的確度の低い通信手段であるということを理解しておいたほうが相手との行き違いを防ぐことが可能だと思います。 長々失礼いたしました。 |
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