NEWS RELEASE:全般      3
No.87 (Re:80) 【REJ】RAIL EUROPE JAPAN NEWS  2007/7 (旅のヒント5/5)
ほりうち(ccbu8181) 2007-08-07 00:22:06

◎おわりに

 最後に、ヨーロッパの鉄道全般について一言。ヨーロッパの鉄道は、便利である。路線網が充実しているし、運行本数も、日本の新幹線と比べると少ないという話になってしまうが、不便を感じない数がある。車内サービスのレベルも高く、ダイヤも基本的に正確だ。乗ること自体を楽しめる観光路線も多い。“世界一”と言ってよい日本の鉄道サービスに慣れている日本人が利用しても、不満に感じることはほとんどないだろう。諸外国の事情はわからないが、今日の日本では、あちこち周遊する形態の個人旅行が減ってきているといわれる。効率最優先で、長距離は飛行機、短距離はバスを使って、点と点を結ぶ旅行が多くなっている。しかし、旅のほんとうの醍醐味は、スケジュールに縛られず、自分で自由に予定を決め、行きたいところをマイペースで訪ねて回ることだと思う。そんな旅に、鉄道は非常に便利だ。便利なだけでなく、鉄道は乗っている間、点と点の間の“線”の部分も楽しむことができる。欧州大陸ほぼ全域が乗り放題の「ユーレイルパス」は、ヨーロッパ自由旅行の必須アイテムと言える。


★利用する鉄道商品

 ユーレイルパス1等を利用。ユーロスター、エリプソス、AVE などに乗車。



○レイルエキスパート プロフィール
 高橋 淳(たかはし じゅん)
 近畿日本ツーリスト(株)勤務。入社以来、本社事務の仕事をしているが、趣味として国内外を広く旅行し、国内は全鉄道完乗、海外もヨーロッパのみならずアフリカ、アジア、北南米、オセアニアの計24か国の鉄道に乗車(H19.7現在)。社内の鉄道趣味サークル「ひまわりレールファンクラブ」の幹事も務める。