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No.7710 【蒸機の時代】No.90 特集:佐竹保雄 昭和30年代の九州・北海道
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2022-12-23 02:25:37
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株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp

とれいん2月号増刊 季刊“蒸機の時代”2023冬号 No.90


編  集 : 林 嶢
考証補佐 : 前里 孝
装幀,レイアウト: 前里規子

発 行 日: 2023年2月1日
発 行 人: 平井憲太郎
発 行 所: 株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン
       http://www.etrain.jp
       雑誌06760−02
印刷・製本: 昭栄印刷株式会社
定   価: 定価3,300円[本体3,000円](税10%)

目次

巻頭言                      4

特集 佐竹保雄 昭和30年代の九州・北海道

穏やかな風景のなか美しい蒸機が駆ける〈九州編〉
 ヘッドマークを付けた特急列車          6
 九州を横断する久大本線,豊肥本線       19
 海岸線に沿って白煙たなびく長崎本線      26
 鹿児島本線を南下して大型蒸機を追う      32
 古き良き時代の日豊本線で蒸機を堪能      36

北の大地に刻み込まれた力と煙の記憶〈北海道編〉
 あらゆる列車が集結した函館本線を行く     44
 長大な編成が駆け抜ける幹線,室蘭本線     51
 北の街,札幌の魅力を満喫する         56
 旭川から列車に乗って,最果ての鉄路へ     61
 国鉄最後の蒸機,D61を求めて        64
 最果てに生きるC55,C58の力強さ     67
 活躍を始めた,近代化の旗手ディーゼルカー   73
 狩勝峠に立ち,北海道の雄大さを再認識     76


巻頭言
国鉄最後の蒸気機関車牽引営業運転は,旅客列車は昭和50/1975年12月14日,室蘭→岩見沢C57 135牽引225列車.貨物列車は同年12月24日,夕張→追分D51 241牽引貨物列車であった.そして翌年3月2日,追分機関区の9600形が入換作業を終え,国鉄から最後の蒸機が消えていった.その日から早くも半世紀が過ぎ去ろうとしている.昭和40年代後半,北海道・九州は,最後の蒸機撮影の宝庫であり,憧れの地であった.
 さて,先号の佐竹保雄特集では“山科”を紹介させていただき,今号では全国版の予定だったが,散漫になるのを避けるため,佐竹さんの膨大なネガから九州・北海道に絞り,紹介させて戴くこととした.
 昭和30年代,北九州の特に門司・小倉から八幡一折尾間は,八幡製鉄をはじめとする,日本でも有数の工業地帯であった.その工業地帯の側をC57,C59が牽引する特急“かもめ”が誇らしげに走っていた.日豊・長崎・筑豊本線では,大正の名機C51が最後の活躍をしていた.九州横断路線の久大本線にはD60・8620が筑後,大分川沿いに点在する温泉地を結んで走っており,世界一のカルデラを抜けて走る豊肥本線にはC58・9600が阿蘇外輪山越えに奮闘していた.
 ところで,北海道の蒸機も昭和30年代は特別な存在ではなく,俄然注目を浴びるようになったのは,函館本線のC62重連“ニセコ”からであろうか.だが一度渡道すると北の大地の魅力にとりつかれる.日本三大車窓風景の狩勝越え,駒ヶ岳を背に大沼湖畔を,広大な勇払原野を走るD51の蒸機たちに魅入られる.またキハ03をはじめ気動車にも写欲が沸いた.
 昭和50/1975年12月14日,C57 135牽引最後の旅客列車を見送った佐竹さんの現在のお気持ちはいかがなものであろうかと察する次第である.

あとがき
先号では山科,今号では九州・北海道と,佐竹保雄特集を紹介させていただきました.今年90歳になられた今日まで鉄道を愛され,鉄道の旅と撮影を楽しまれてきました.これまでに撮影された写真は膨大な数で,紹介させていただけたのはわずかであるといえます.“蒸機の時代”ということで蒸機牽引列車を主に掲載させていただきましたが,佐竹さんは客車も研究調査され,数多く撮影されています.今回の連載で掲載できなかった東北・山陽・山陰・北陸など,各地の鉄道風景,そして今は消え去った客車など機会があればお目に掛けたいと思っております.最後に大変お忙しい中,ネガの選択や解説,割付など多大なご助力をいただきました福田静二さんに,心より感謝申し上げるとともに,佐竹さんご夫妻に厚く御礼申し上げます.

                                 以 上

蒸機の時代 No.90 機関車番号索引

形式・番号    ページ
日本国有鉄道
8620形    22
19675    44
29657    36
59619    45
59656    59
79613    50
C11 2    50
C11 134  59
C51 43   27
C51 71   26
C51 87   37
C51 140  56
C51 150  17
C51 159  54
C51 176  28
C51 250  28
C51 257  4
C51 286  60
C51 287  55
C55 1    61
C55 5    39
C55 12   38
C55 16   67
C55 47   69
C55 59   57
C57形     29,43,77
C57 9    14,18
C57 11   7
C57 65   6,85
C57 66   41
C57 100  表1
C57 111  13
C57 118  53
C57 135  83,84,裏表紙
C57 138  3
C57 140  51
C57 142  82
C57 174  30,31
C57 192  15
C58形     5
C58 1    70
C58 105  25
C58 139  72
C58 350  24
C58 351  23
C58 409  71
C58 426  25
C59 19   34
C59 28   32
C59 31   8
C59 37   11
C59 45   12
C59 57   9
C59 109  10
C59 129  35
C61 13   33
C61 14   34
C62 2    47
C62 5    9
C62 27   47
C62 30   47
C62 32   48
D50 197  58
D50 322  81
D50 374  40
D51形     43,45,77
D51 27   49
D51 95   78
D51 311  63
D51 484  62
D51 737  46
D51 1038 16
D51 1120 79
D60 36   80
D60 59   42
D60 62   20,21
D60 65   19
D60 69   40
D61 2    65
D61 3    64,66
EF10 23  9
撮影日: 1958年03月30日
撮影場所: 長崎本線 喜々津−大草
キャプション: 風光明媚な大村湾に沿って,長崎行き特急“さちかぜ”が軽快に駆け抜ける.C57 100[鳥]
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