ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2022-07-06 21:22:19 |
■【前期の展示】会期:7月23日(土)〜10月24日(月)
序章 鉄道開業前の旅 鉄道開業以前の、徒歩による旅の姿を江戸時代の様子を中心に紹介します。 T 明治の旅 1872(明治5)年の鉄道開業により人々の行動範囲は大きく広がり、それまでは考えもつかなかった旅のスタイルが可能になります。初詣をはじめとする寺社参詣、団体旅行など新たな旅の形が生まれ、明治末には北海道から九州まで鉄道網が広がり、鉄道によって安全で快適な移動が可能になったことで、旅は広く大衆的なものになりました。 U 大正、昭和初期の旅 大正期に入ると旅はより多くの人々にとって身近なものになります。昭和初期には鉄道網は全国津々浦々まで伸びて国内旅行は便利になり、近場の行楽地から海外の日本の勢力圏にいたるまで日本人の旅のエリアは広がりました。この時期には沿線案内図やポスター、駅スタンプなど旅客を誘致するための案内も盛んに発行されました。国際的にはヨーロッパ各国への最速の移動手段として鉄道が機能し、外貨獲得のための外国人観光客の誘致も熱心に行われました。 V 戦中・戦後の旅 1937(昭和12)年の日中戦争の勃発により国内は戦時体制に入り、一般国民の旅は大きな制約を受けるようになります。「鉄道は兵器」という位置づけのもと、軍事輸送のために貨物列車が増発されて旅客列車は大幅に削減され、出征や疎開など戦時体制下での輸送も行われました。空襲被害を受けながらも鉄道は1日も休まずに動き続け、日本中の時が止まったと言われる1945(同20)年8月15日にも鉄道は動いていました。戦後は通常の輸送に加え復員、引揚、買い出し、さらに連合軍輸送も行われ、苦難をともなう旅が続きます。 |
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