ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2021-01-22 01:49:51 |
株式会社電気車研究会
鉄道図書刊行会 http://www.tetsupic.com 鉄道ピクトリアル THE RAILWAY PICTORIAL(c) 鉄道ピクトリアル2号別冊 雑誌06412-2 (L)-3/19 特別定価1590円[本体価格1445円] 2021年2号別冊 鉄道ピクトリアル別冊 アーカイブスセレクション[43] 国鉄情報 1955-59 [前略] さて,1955(昭和30)〜1959(昭和34)年といえば,世相は戦後の復興が一段落し,高度経済成長の時代を迎えて,さまざまな側面で本格的に社会が発展に向けて動き出し,その成果が表れ始めた時代である.そうした中で,鉄道も大きく発展を遂げ,当時としては画期的な新技術が実を結びつつある時期であった.誌面では毎回さまざまな試験実施などの概要が報じられている.東海道本線の電化が延伸し,1956(昭和31)年11月に東京から神戸まで全線の電化を達成し,さらに山陽本線へと電化は進みつつ,機関車,電車の技術開発が急速に発展していく.1957(昭和32)年には90系(101系)電車が国鉄初の新性能電車としてデビューし電車の高性能化が進み,80系電車で果たした長距離運転が本格的に実現して,20系(151系)こだま形や91系(153系)電車が東海道線で華々しい活躍をスタートさせた.在来線の速度向上も80系電車,EH10形による試験で本格化し,小田急SE車が東海道本線で当時の最高速度145km/hを記録,さらに101系などで試験が進められ,151系で最高速度記録を更新して,後年の新幹線技術へと継承されていく.また,交流電化の技術が仙山線でスタートし,仙山線さらに北陸本線で実用化され,その後は地方幹線への電化普及に大きく貢献していく. 電気車の技術を中心とした電気車の科学の記事ではあるが,この時期は内燃車両についても技術的な経過や概要を報じており,全体の車両導入計画,あるいはディーゼル動車や機関車開発の経過もすべてではないものの状況が掲載されているほか,列車運転に関わる内容,たとえば波動輸送の臨時列車運転などや鉄道記念日,新車登場時に催された車両展示などの記事も面白味がある. 1955(昭和30)〜1959(昭和34)年はこのように戦後の鉄道隆盛期の本格的な始まりであり,このほかにも多彩な往時の鉄道技術や状況を垣間見ることができ,まことに興味深い時代であったことがわかる.その時代の国鉄における全般の流れが「国鉄情報」には見て取れ,後世に記録として残していきたいものである.[後略] 目 次 カラー 1950年代後半のエポック……………………………………………… 1 I 国鉄情報 1955〜1959 国鉄情報 1955 電気車の科学1955-1〜12(No.81〜92)………………… 8 国鉄情報 1956 電気車の科学1956-1〜12(No.93〜104)……………… 24 国鉄情報 1957 電気車の科学1957-1〜12(No.105〜116) …………… 40 国鉄情報 1958 電気車の科学1958-1〜12(No.117〜128) …………… 58 国鉄情報 1959 電気車の科学1959-1〜12(No.129〜140) …………… 77 「質問に答える」選 仙山線における交直接続方法 1958-1(No.78)… 96 II 運転保安をめぐって 保安あれこれ 電気車の科学1954-4(No.72)……………大塚 丈夫… 98 120キロ試運転の点描 電気車の科学1954-5(No.73) …大塚 丈夫…102 列車の衝突をどうして防いできたか 1955-6〜8(No.47〜49) …………………………………………………………………水野 正元…105 重大運転事故を顧みて 1957-5〜全10回(No.70〜)……水野 正元…119 伊東線における列車集中制御装置 電気車の科学1958-8(No.124) …………………………………………………………………松本 成幹…152 |
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