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No.3815 (Re:3811) 旅のヒント:パリ起点1泊2日ルクセンブル&ナンシー他
ほりうち(ccbu8181) 2015-09-01 20:48:54

旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。


パリを起点に1泊2日でルクセンブルクとナンシーを巡る旅
 フランクフルトを起点にメルヘン街道の3つの町を巡る旅


 今月号の旅のヒントは、ヨーロッパ滞在中に鉄道に乗って1泊2日で地方都市へと列車で訪ねるプランを2つご紹介します。1つ目のプラン(旅程1)は、「パリを起点に1泊2日で隣国ルクセンブルクとフランス・ナンシーを巡る列車の旅」。2つ目のプラン(旅程2)は、「フランクフルトを起点にメルヘン街道沿いの3都市を巡る列車の旅」です<画像=ルクセンブルク中央駅ホームに停車中のナンシー・ヴィル駅行きTER(@Tabisduck)>。


旅程(1):


1日目
 朝食後、パリ〜ルクセンブルク間を走るTGVに乗って、ルクセンブルクへ(所要約2時間18分)、着後、ルクセンブルク市内散策。
 ルクセンブルク泊

2日目
 朝、TERでフランス・ナンシーへ(約1時間32分)。着後、ナンシー市内散策。夕方、TGVでパリへ(約1時間29分)。
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旅のポイント:

パリから世界遺産の町ルクセンブルクへ
 TGVで約2時間18分!


 パリ滞在中に1泊2日で、隣国ルクセンブルク大公国へと出かけませんか。パリ東駅を8時40分に発車する、高速列車パリ-ルクセンブルクTGVに乗ると、所要約2時間18分でルクセンブルク中央駅に到着します。
 堂々とした外観が印象的なルクセンブルク中央駅ですが、駅そのものは比較的コンパクト。駅の窓口や待合室、コインロッカー、観光案内所、雑誌やドリンク、スナック類を販売するショップ、カフェなどがあります。駅の外にはすぐ側にスーパーマーケットもあります。旧市街地が世界遺産に登録されているルクセンブルクのおすすめ観光スポット、マップ、ルクセンブルク中央駅の駅構内サービスや公共交通機関との接続などの情報を紹介しています。
 翌日は、ルクセンブルク中央駅からフランス・ロレーヌ地方のナンシーへ。朝、8時29分発のTERでナンシー・ヴィル駅へ。約1時間35分で到着です。ナンシーのおすすめ観光スポット、マップ、ナンシー・ヴィル駅の駅構内サービスや公共交通機関との接続などの情報を紹介しています。
 アール・ヌーボーの芸術家グループ、ナンシー派を生んだ町ナンシー。市内には70軒以上もの個人や公共のアール・ヌーボー様式の建物が点在します。町の中心は、世界遺産にも登録されているスタニスラス広場で、ヨーロッパでもっとも美しいといわれる王家の広場であり、近くにはナンシー美術館や市庁舎があります。ナンシー派美術館にはエミール・ガレやグリューベル、マジョレルの作品が収蔵されており、ファンは必見。
 その後、高速列車TGVでパリへと戻りますが、もう1泊して、ストラスブールへと足を延ばすのもいいかもしれません。ナンシー・ヴィル駅からストラスブールへはTERで約1時間24分でアクセスできます。また、すでにナンシーを訪れたことがあるのなら、ルクセンブルクからストラスブールへ行くことも。TERなら所要時間は約2時間31分、ユーロシティでは約2時間1分でルクセンブルク〜ストラスブール間を移動できますが、運行本数が限られています。

 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


 鉄道パス&チケット

・区間乗車券(チケット):TGV(パリ東駅 ⇒ ルクセンブルク中央駅)、TER(ルクセンブルク中央駅 ⇒ ナンシー・ヴィル駅)



旅程(2):


1日目
 朝食後、フランクフルト中央駅からICEに乗ってゲッティンゲンへ(所要約1時間43分)、着後、ゲッティンゲン市内散策。午後、ゲッティンゲン駅からICEとSバーンを乗り継いでハーメルンへ(約1時間27分)。その後、ハーメルン市内散策。
 ハーメルン泊

2日目
 朝、ICEでカッセルへ(約2時間7分)。着後、市内散策。ICEでフランクフルト中央駅へ(約1時間30分)。
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旅のポイント:

 1泊2日でメルヘン街道沿いの3つの町を列車で巡る

 フランクフルトを起点にして、1泊2日でメルヘン街道沿いの町を列車で巡ります。フランクフルト中央駅を8時13分発の高速列車ICEに乗ると、ゲッティンゲン駅には10時1分に到着します。この町のシンボルでもあるガチョウ番の姫リーゼルの噴水は、マルクト広場にあります。観光案内所は旧市庁舎の中にあります。駅にも程近い市立博物館は16世紀に建造されたルネッサンス様式の館。多岐に渡るコレクションの展示のほか、建物そのものの美しさも必見です。
 ランチ後、ゲッティンゲン駅からICEに乗ってハノーバー駅へと行き、Sバーンに乗り換えてハーメルン中央駅へ(所要時間は約1時間27分)。ここは童話『ハーメルンの笛吹き男』の舞台となった町です。ハーメルン中央駅から歩いて15分足らずで16〜18世紀頃に建てられた建物が並ぶ旧市街に入ります。地面には白いネズミの絵が描かれていて、そのネズミを辿って歩くと、町の主要な観光地を訪れることができます。
 翌日は、朝、カッセルへと列車で移動します。ハーメルン中央駅からICEに乗って約2時間7分でカッセル・ヴィルヘルムスヘーエ駅に到着します。カッセルはグリム童話の作者であるグリム兄弟が暮らした町。グリム兄弟博物館は見逃せません。ロマンチックな雰囲気漂うレーヴェンブルク城へもぜひ立ち寄ってみてください。また、クリスマス前の約4週間はケーニッヒ広場とフリードリッヒ広場でクリスマスマーケットが開かれ、まるで童話の世界のような雰囲気に包まれます。
 カッセルの市内散策を終えたら、ICEに乗ってフランクフルトヘ戻ります。所要時間はわずか1時間30分です。


 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


 鉄道パス&チケット

・区間乗車券(チケット):ICE(フランクフルト中央駅 ⇒ ゲッティンゲン駅)、ICE&Sバーン(ゲッティンゲン駅 ⇒ ハーメルン中央駅)、Sバーン&ICE(ハーメルン中央駅 ⇒ カッセル・ヴィルヘルムスヘーエ駅)、ICE(カッセル・ヴィルヘルムスヘーエ駅 ⇒ フランクフルト中央駅)

・もう1日どこかの町を鉄道で巡る日があれば、ジャーマンレイルパス(フレキシータイプ、1カ月の有効期間に通用日3日間)の購入を検討してみてはいかがでしょう。


 Tips & インフォメーション

・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・ルクセンブルク政府観光局 ⇒ http://www.visitluxembourg.jpn.com/jp

・フランス観光開発機構 ⇒ http://jp.rendezvousenfrance.com/

・ドイツ観光局 ⇒ www.germany.travel/jp/

撮影日:
撮影場所:
キャプション: ルクセンブルク中央駅ホームに停車中のナンシー・ヴィル駅行きTER(@Tabisduck)
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