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No.3452 (Re:3446) 旅のヒント:ミュンヘンとウィーンを拠点に鉄道で古都を巡る旅
ほりうち(ccbu8181) 2014-11-30 15:46:38

旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。


ミュンヘンとウィーンを拠点に鉄道で古都を巡る旅
 ネルトリンゲン、ランツフート、シュタイヤーを訪ねて


 ドイツ・ミュンヘンとオーストリア・ウィーンの2都市に滞在して、周辺の町へ列車で訪れます。ミュンヘン〜ウィーン間は、オーストリア連邦鉄道(OBB)が運行する高速列車レイルジェット(=画像、バー/ビュフェ車両)に乗車します。ミュンヘンに3泊してロマンチック街道沿いの古都ネルトリンゲンや、ランツフートを訪れます。また、ウィーンにも2泊して、古都シュタイヤーまで足を延ばしましょう。冬期は寒いですので、暖かくして散策してください。
 一部、2015年の時刻表が発表されていない区間もありますので、ご乗車の際には最新の時刻表をご確認ください。

 なお、「旅のポイント」では、訪れる都市の観光情報をはじめ、利用する空港や鉄道駅の構内設備や構内図、アクセスや交通情報などについて、弊社公式サイトの各ページにリンクしていますので、そちらも併せてご覧ください。


 旅程

1日目
 日本から、ヨーロッパの都市を経由するなどしてミュンヘンへ。着後、ホテルへ。
 ミュンヘン泊

2日目
 終日、ミュンヘン市内散策。
 ミュンヘン泊

3日目
 朝、ミュンヘン中央駅からREとRBを乗り継いでネルトリンゲン駅へ(所要約2時間7分)。途中、ドナウヴェルト駅で乗り換えです。ネルトリンゲン旧市街を散策。夕方、ネルトリンゲン駅からミュンヘン中央駅へ(約2時間7分)。
 ミュンヘン泊

4日目
 朝、ミュンヘン中央駅からREでランツフートへ(約45分)。着後、旧市街散策。
 ミュンヘン泊

5日目
 朝、ミュンヘン中央駅からRJでウィーン西駅へ(約3時間56分)。着後、ウィーン歴史地区散策へ。
 ウィーン泊

6日目
 朝、ウィーン西駅からICとRを乗り継いでシュタイヤー駅へ(約1時間49分)。旧市街散策。
 ウィーン泊

7日目
 ウィーン国際空港からヨーロッパの都市を経由するなどして、日本へ。
 【機内泊】

8日目
 日本着 日本着


 旅のポイント:

ミュンヘンを拠点に列車で
 ロマンチック街道沿いの古都やランツフートへ


 ミュンヘン空港には鉄道駅が併設されていますので、ミュンヘン市街地へは都市近郊列車Sバーン(S1またはS8)に乗って約40〜45分でアクセスできます。もちろん、ミュンヘン中央駅にも停車します。また、ミュンヘン空港駅には高速列車ICEなども乗り入れていますので、ドイツ国内の主要都市だけでなく、ザルツブルクやウィーン、チューリヒなどへも列車で移動できます。2日目はミュンヘン市内を散策しましょう。弊社公式サイトでは、ミュンヘン市内のおすすめ観光スポット情報やマップ、主要鉄道駅情報を提供しています。また、ミュンヘン市街地の主要な鉄道駅についても紹介しています。
 3日目は、ロマンチック街道沿いの古都ネルトリンゲンへと出かけます。ミュンヘン中央駅からリージョナルエクスプレス(RE)に乗り、途中、ドナウヴェルト駅でローカル列車リージョナルバーン(RB)に乗り換えてネルトリンゲン駅へ。経由駅での乗り換え時間も合わせて所要約1時間55分〜約2時間27分でアクセスできます。隕石の落下によってできたとされるリース盆地にあるネルトリンゲン旧市街は、城門のある城壁にぐるりと囲まれ、中世の町並みや雰囲気が残された、散策が楽しい町です。ネルトリンゲン駅にはコインロッカーはありません。乗り換え駅のドナウヴェルトで途中下車して、河畔の町を散策してもいいでしょう。
 翌日、イーザル川沿いの町ランツフートへ出かけます。ミュンヘン中央駅からリージョナルエクスプレス(RE)に乗って約45分でランツフート中央駅へ到着です。駅から旧市街へは路線バスを利用すると簡単にアクセスできます。ラント門を通って旧市街へ。石畳の目抜き通りにずらりと並ぶ建物は、明るくカラフルな色のファサードがとても印象的です。ゴシック様式のザンクト・マルティン聖堂や丘の上のトラウスニッツ城などが見所です。ランツフート駅には、コインロッカーが設置されています。


レイルジェットでウィーンへ
 ICとローカル列車でシュタイヤーへ


 5日目は、オーストリアのウィーンへ移動です。ミュンヘン中央駅からレイルジェット(RJ)に乗ってウィーン西駅までは所要約3時間56分です。レイルジェットには食堂車が連結されており、オーストリア料理などの食事やスナック、ドリンク類を販売、楽しめます。また、オーストリア国内においては、車内で無料のWi-Fiによるインターネットもご利用いただけます。
 ウィーン到着後、午後は世界遺産にも登録されるウィーン歴史地区観光へ。カフェでゆっくりとお茶をして、美術館へ行ったり、ショッピングしたり、音楽家ゆかりの場所を訪ねたりしましょう。レイルヨーロッパでは、ウィーン市内のおすすめ観光スポット情報やマップ、主要鉄道駅情報を提供しています。また、ウィーン市街地の主要な鉄道駅についても紹介しています。
 6日目は、中世の面影が残るロマンティックな町シュタイヤーへ出かけましょう。ミュンヘン西駅からインターシティ(IC)とローカル列車(R)を乗り継いでシュタイヤー駅へ。途中、センクト・ヴァレンティンで乗り換えとなります。経由駅での待ち時間を合わせて所要約1時間49分です。シュタイヤー川とエンス川の合流地点の町シュタイヤーは、音楽家シューベルトが休暇で訪れ、ピアノ五重奏「マス」を作曲した町としても知られています。駅前からエンス川を望むと、川沿いに並ぶ古い町並みに目を奪われます。川を渡って旧市街の中心、シュタットプラッツ広場へ行きましょう。ゴシック建築のブンメルハウス、ロココ様式の優雅な市庁舎など、絵のように印象的な建物が並びます。
 ウィーン国際空港へは、ウィーン市街地からシティ・エアポート・トレイン(CAT)やSバーン、リムジンバスなどでアクセスできます。

 なお、11月末頃からクリスマス前の約4週間は、この旅のプランで訪れる町では、旧市街などのメインの広場などで、クリスマスマーケットが開かれます。この時期、現地を観光される人はぜひ立寄ってみてください


 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


 鉄道パス&チケット

・ユーレイルオーストリア−ジャーマンパス5日間/2カ月有効(1等):Sバーン(ミュンヘン空港駅⇒ミュンヘン中央駅<1日目>)、REとRB(ミュンヘン中央駅⇒(ドナウヴェルト駅)⇒ネルトリンゲン駅⇒ドナウヴェルト駅⇒ミュンヘン中央駅<3日目>、RE(ミュンヘン中央駅⇔ランツフート駅<4日目>)、RJ(ミュンヘン中央駅⇒ウィーン西駅<5日目>)、ICとR(ウィーン西駅⇔シュタイヤー駅<6日目>)
※ユーレイルオーストリア−ジャーマンパスを含むリージョナルパスは2015年から、通用日4日間のパスが設定されました。詳しくは、本メルマガのニュース「ユーレイルパス関係ルールなど一部変更」参照ください。

・ユーレイルオーストリア−ジャーマンパスは、大人と子供向けパスのほかに、2人以上で同一行程を一緒に旅する際にお得なセーバーパス、26歳未満を対象にしたユースパスがあります。シニア向けのパスはありません。

・レイルジェットにご乗車の際には、別途、座席指定券が必要です。その際、お得なパスホルダー料金でご購入いただけます。


 Tips & インフォメーション

・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。復路の列車の時刻も必ずご確認ください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・ドイツ観光局 ⇒ http://www.germany.travel/jp/index.html

・オーストリア政府観光局 ⇒ http://www.austria.info/jp

・参考図書:「ドイツものしり紀行」(著者:紅山雪夫、新潮文庫、2005年)、「ドイツ・オーストリア 〜東山魁夷小画集」(著者:東山魁夷、新潮社、1986年)など

撮影日:
撮影場所:
キャプション: レイルジェット
画像サイズ: 213×142(原寸表示)