ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2013-10-12 21:33:31 |
南軽(なんかる)出版局
http://nankaru.info/ 2013.10.08 去る10月5〜6日、目黒さつき会館で開催された「軽便鉄道模型祭」を機に南軽(なんかる)出版局では同封の『軽便讃歌V』および『ダージリン・ヒマラヤン鉄道&マテラン登山鉄道』(略称「ダージリン鉄道」)を制作いたしました。 前者は、昨年(2012年)の「軽便鉄道模型祭」のイベントとして開催した記念講演の記録冊子です。講演は今回で4回目、冊子も3冊目となりました。お蔭様でご好評をいただき、定例冊子となりつつあります。 後者は、昨年刊行のSteam on 2ft.Lines「基隆炭鉱鉄道」に続く同シリーズ第2弾です。 今回は1969〜1970年、下島啓亨氏と杉行夫氏によって撮影されたダージリン・ヒマラヤン鉄道およびマテラン登山鉄道をまとめました。現在、ダージリン鉄道は世界遺産にも登録されていますが、山岳部の崩落によりその大半の運行が止まっています。これは鉄道趣味的な観点から、はるかに魅力的だった時代の姿を紹介したものです。今回もおよそ1500点におよぶ写真を洗い出し、さらに車両図面なども作成して当時の姿を蘇えらせました。 なお、「南軽出版局」とは、軽便鉄道の魅力を伝え継承する目的でつくられた非営利団体です。これらの制作物によって得られた収益は、羅須地人鉄道協会で行われている軽便車両の保存維持費用に充てています。南軽出版局の名称は、かつて、けむりプロの作品として発表された「南部軽便鉄道」にちなんでいます。現在ではホームページ(http://nankaru.info/)による情報提供も行っておりますので、合わせてご覧いただければ幸いです。 なお、当日、会場で入手できなかった方への配慮として、『軽便讃歌V』および『ダージリン・ヒマラヤン鉄道&マテラン登山鉄道』は、書泉グランデ、書泉ブックタワー、旭屋書店なんばCITY店、エコーモデル、さかつうギャラリー、Models IMON、天賞堂、モデルワム、イチフジモデルショップなどで取り扱っていただいております。 ダージリン・ヒマラヤン鉄道 & マテラン登山鉄道 Darjeeling & Matheran 1969 Steam on 2ft.Lines U タイトル : Steam on 2ft LinesU ダージリン・ヒマラヤン鉄道 & マテラン登山鉄道 発 行 日: 2013年10月6日 第1版発行 定 価: 2500円(税込) 著 者: KEMURI PRO 発 行: 南軽出版局 http://nankaru.info 印刷・製本: モリモト印刷株式会社 企画・編集: 下島 啓亨 撮影・解説: 杉 行夫 下島 啓亨 車両解説 : 井上 一郎 制 作: 片岡 俊夫 松本 典久 図面イラスト作成:「Classic Story」山川 良一、片岡 俊夫 表紙・タイトルデザイン:近藤 和磨 資料提供・編集協力:David Churchill,Peter Barnes (The Darjeeling Himalayan Railway Society) 永澤 吉晃、野口 信夫、高橋 卓郎、梅村 正明、鵜久森 武 もくじ ダージリン・ヒマラヤン鉄道 ●2 ダージリンと鉄道のこと 地理と地形 From Terai Plain to Woods ●6 シリグリジャンクション/テライ平原を行く スクナに到着/スクナ駅舎 山にとりつき そして森へ/消えた「No.1ループ」 森の中の給水/チュンパティループ 待ちうける大斜面/「Loop」と「ZigZag」 Winding Road ●32 斜面を刻む大ヘアピン/グームティ ベンド 大休止の中間駅/2257mの峠を越えて 終着駅ダージリン The Land and the Sky ●48 山を下りる/パタシアの5列車 霧の村グーム/天空の地 バタシアループ Sketches of D.H.R. ●60 Bサドル快走 屋根乗り、飛び乗り、ただ乗り、&ホーム無視。 大勢の鉄道員で Rolling Stock and Structures ●66 ダージリンの機関庫 The Himalayan Two Footer 機開車のこと/客貨車のこと/編成のこと 模型にしたくなる風景 マテラン登山鉄道 ●86 もう1つの発見/パノラミックマテラン これぞ「Toy Train」 コッペルCタンクの秘密/グース発見 「あとがき」 ■インドを一言で表現することは難しい。その複雑さは今までに見たことも・経験したことも無いものだ。あるインド人が言った。正確な言い回しではないかもしれないが「ここで見たもの・経験したこと、その『真逆のもの・こと』が、インドには存在する。」というのだ。それを聞いたとき、私は頷いた。インドで経験したことはまさにそうだ。極端に感じるかもしれないが、一言でインドを経験したことの無い人に、インドを伝えるとずれば、この言葉ほど正鵠を射たものはない。今、インド政府観光局が掲げる標語ほ「lncredible India」(信じられない国 インド)である。ダージリン・ヒマラヤン鉄道とマテラン登山鉄道は鉄道であるだけに「真逆」というほど世間にある鉄道と異なってはいない。しかし「えッ」と思わせるには充分、インド的であった。(杉行夫) ■1969年、グーム村落のとある家に招かれ、その庭先から眺めたバタシアループとヒマラヤの景観は実に壮大で感動的であった。その後も生き続けたこの鉄道が1999年に世界遺産に登録された後に再訪の機会をもったが、バタシアループほ驚くほどの家と木が密集して、かつての天空の地の面影はなく蒸機列車もダージリン・グーム間のみの観光列車化していて、老朽化した機関車はなんとも弱々しい走り方で懐かしさよりも可変そうな思いが強く残った。「Toy Train」と軽く呼ばれることにいささか抵抗を感じるものである。D.H.R.は、ヒマラヤと対峙し天空の地ダージリンへ登り行く神々しい登山鉄道であり、総距離240kmで130年の歴史を持つ立派な鉄道なのだ。マテランも涼を求めて山へ登るインド人建設の貴重な鉄道であり、特殊な装置の機関車など、これまであまり知られていない。これらの鉄道の生き生きした情景を世に残しておきたいと思う。2ft.英機軽便鉄道シリーズの第2巻は、地形と勾配と曲がった線路の、ことのほか楽しい登山鉄道のパッケージである。(下島 啓亨) 2013年10月6日 KEMURJ PRO. |
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