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No.2796 【クラッセ】新刊:赤い腕章−昭和の国鉄車掌物語− 檀上完爾著
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2013-07-04 22:10:53
株式会社クラッセ
http//:www.klasse.co.jp

 このたび小社では、檀上完爾著『赤い腕章−昭和の国鉄車掌物語−』を刊行いたしました。
 本書は、昭和42年に刊行された底本を加筆・修正したもので、戦後から高度経済成長に至る時期に国鉄の車掌としてさまざまな列車に乗務する方々の姿を著わした作品です。
 著者の檀上完爾さんは、当時の国鉄の車掌として実際に乗務し、その後、東京鉄道管理局の広報課を経て作家活動に入り、いわば国鉄の現場を知り尽くしたうえで鉄道を描く数少ない紀行作家です。
 本書においては、現在の車掌業務には見られなくなってしまった人間味豊かな接客の様子や、新幹線が登場する前の古き良き国鉄の内情が著者ならではの人情味あふれるタッチで描写されております。

目次
車掌入門/一年生車掌/亡妻車掌/どんじり車掌/マルキユウ車掌/電子計算機車掌/年越し車掌/友愛車掌/終電車掌/欠乗車掌/ソーラン車掌/一〇〇五車掌/信玄車掌/家出車掌/韋駄天車掌/乙女車掌/ユーモア車掌/万年車掌/死神車掌/お手柄車掌/花束車掌/新幹線車掌/シャム措車掌/人命尊重車掌/名放送車掌/川柳車掌/うせ物発見車掌/ルポ「新幹線の車掌さん」
                            敬具


題  名: 赤い腕章 −昭和の国鉄車掌物語−
発 行 日: 2013年5月31日 初版第1刷発行
著  者: 檀上完爾
発 行 人: 富田康裕
発 行 所: 株式会社クラッセ
図書符号: ISBN978-4-902841-16-9 C0026 \1500E
定  価: 本体1500円(税別)


本作品は、昭和四十二年十二月二十日(昭和五十二年七月十五日第三版)、電気車研究会・鉄道図書刊行会より刊行された『赤い腕章 国鉄車掌物語』を加筆、改筆したものです。

檀上完爾(だんじょう・かんじ)
作家。昭和4(1929)年、東京都三鷹市生まれ。昭和20年から46年まで旧国鉄に勤務し、盛岡・東京車掌区で車掌として乗務する。35年から国鉄東京鉄道管理局広報課勤務。昭和46年3月に退職し執筆活動に入る。『赤い腕章』(鉄道図書刊行会)、『新幹線ものがたり』(実業之日本社)、『乗り物に生きる』(現代旅行研究所)、『山手“感情線”』(交通新聞社)『駅長の帽子』(心交社)、『東海道すれちがい夫婦』(クラッセ)など著書多数。

あとがき より
[前略]
 そればかりでなく、この本の表題である車掌を象徴する赤い腕章″も、いつのまにか姿を消してしまいました。大変残念なことですが、これも時代の流れかもしれません。
 それならいっそのこと、このままでなまじ手を入れず「昭和の車掌物語」にすればいいと思いました。
 それを決定的にしてくれたのが、富田康裕さんのひとことでした。
 「表紙にぜひこれを使いたいのです」
 眼の前に出されたのは、かつて六十年も前に私も左の腕に巻いたことがある、ほんものの赤い腕章でした。これにはびっくりしました。その傍らには車内改札鋏が添えられていました。これもほんものです。恐れ入りました。もう迷うことはありません。
 かくしてこの本がふたたび息を吹き返したわけです。ひとりでも多くのかたに読んでいただけましたら、これほどうれしいことはありません。
 復刊にご協力下さいました、電気車研究会・鉄道図書刊行会の皆さまに心からお礼を申し上げます。

平成二十五年五月
檀上完爾
撮影日:
撮影場所:
キャプション:
画像サイズ: 301×438(原寸表示)