NEWS RELEASE：全般 ３
| ひろやす／伊藤(vnnc8158) 2012-08-17 16:13:27 |
|
株式会社交通新聞社
交通新聞社新書８月新刊 ■書 名： 交通新聞社新書０４５ 蒸気機関車の動態保存 地方私鉄の救世主になりうるか ■発 売 日： ２０１２年８月１５日 第１刷発行 ■著 者： 青田 孝 ■定 価： 税込８４０円（本体８００円） ■体 裁： 新書判 ■図書符号： ISBN978-4-330-30012-2 ■発 売 元： 株式会社 交通新聞社 http://www.kotsu.co.jp/ 【概要】 一度火を落とした蒸気機関車を再び走らせる状態に戻す「動態保存」。その復活はニュースになり、観光の目玉となる。だがそこには「マニア趣味」「郷愁」「客寄せパンダ」的動機だけでは決してなし得ない、数多くの男たちの崇高な使命感と仕事人生を懸けた奮闘があった。 動態保存を成し遂げ今も格闘中の大井川・秩父・真岡の３社と、中核的存在の国鉄〜ＪＲの事例から、その歴史と現状、今後の課題を、かかわった人々の熟い思いを織り込みつつ検証する。 「はじめに」より 全国の地方鉄道が、沿線の人口の減少ならびに自動車の急速な普及で、軒並み苦しい経営を強いられている。２００１（平成１３）年度以降だけでも３３路線６３４．９キロが姿を消した。さらに２０１２（平成２４）年３月には十和田観光電鉄そして長野電鉄屋代線が廃止されるなど、地方私鉄への逆風は止まらない。そんな中で、蒸気機関車の運行に活路を見出す地方鉄道がある。大井川鉄道、秩父鉄道、そして真岡鉄道だ。 ［中略］ 本書ではまず、蒸気機関車を運行する３つの私鉄を個別に、導入のきっかけから、その経緯、さらには現状と課題、そして未来を語る。 次いで動態保存の中核的存在である国鉄からＪＲグループ、中でも東日本、西日本における動態保存の歴史と今を紐解いた。さらに動態保存の課題を可能な限り明らかにすることで、蒸気機関車が、果たして地方鉄道の救世主になりうるのかを検証する。 【著者紹介】青田 孝（あおた たかし） １９４７年東京生まれ。日本大学生産工学部機械工学科で鉄道車両工学を学ぶ。卒業研究として１年間、旧国鉄の鉄道技術研究所に通う。７０年、毎日新聞社入社。なりた支局で航空機関連を取材。以後、メディア関連を担当する編集委員などを歴任後、０３年退社、フリーランスとして執筆活動を続けている。自称「３歳からの鉄道ファン」で、現在は「海外乗り鉄」として３０の国と地域の鉄道乗車経験を持つ。主著に「ゼロ戦から夢の超特急」「箱根の山に挑んだ鉄路」（ともに交通新聞社新書）がある。 目次 はじめに…………３ 序章 水と油の塊…………１４ 第一章 保存鉄道への道…………２４ いかだが敷かせた鉄道…………３０ 全社ブルーカラー宣言…………４５ 鳴り止まぬ電話…………５０ クウエー河からの里帰り…………５８ 登録有形文化財…………６３ 姉妹鉄道への誘い…………６６ １２７６人からの浄財…………６９ 動員力に託す地元…………７４ 保存のためにディーゼル化？…………８２ 第二章 煙がつなぐ地域の輪…………８８ 「蒸気機関車は公害だ！」…………９３ 関東で一番早い電化…………９６ 昔の不思議な動物…………１０３ ゴザをかついで添乗…………１１２ 第三章 三セクに開く少年の夢…………１２２ 市役所が売る回数券…………１２３ 地域みんなの宝物…………１２７ 次はＣ１１が欲しい…………１３３ 小さな車体にかかる鉄道の未来…………１３８ 第四章 人類の偉大な産業遺産…………１４２ マニア趣味ではない…………１４３ 選ばれた１６種１７両…………１４６ 死を招いた愛好家の暴走…………１５３ 技術の継承を目的に動態化…………１５９ デゴイチこそ蒸気機関車だ…………１６２ 四苦八苦から、よく走るへ…………１６７ 保存、復活を支えた市民の熱意…………１７２ 現役最古参の２度に渡る復活…………１７９ 「すずらん」から「湿原」へ…………１８６ 第五章 「金」と「技術」の壁…………１９０ 保存の鍵はボイラー…………１９１ 求められる技術の伝承…………１９７ 問われる「同種同様」…………２０３ 時間とともに狭まる可能性…………２０７ 「小スコがなければ動かない」…………２１４ 終章 残すのが義務…………２３０ あとがき…………２３７ 動態保存関連年表…………２４０ 全国静態保存蒸気機関車一覧…………２４２ 参考文献…………２４９ |
||
|
||
|
|
