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No.1929 (Re:1917) 【REJ】2011/11 旅のヒント(2)
ほりうち(ccbu8181) 2011-12-05 09:35:54

旅のポイント

快速列車(MD)で城壁の町アビラへ、そしてサラマンカへ

 マドリッド・バラハス空港はマドリッド市街まで約15km ととても近く、また市街地までは地下鉄8号線で結ばれていますので、アクセスも便利です。町の中心はソル広場(プエルタ・デル・ソル)。周辺にはスペインが誇るプラド美術館や王宮、回廊が美しいマイヨール広場、といった観光地がコンパクトにまとまっています。ソル広場周辺にはスペインのハイストリート・ファッションブランドの店が並びます。
 3日目、古代ローマ時代の交易路「銀の道」沿いの町、サラマンカへと移動します。途中、中世の城壁に囲まれた城塞都市アビラで下車します。マドリッドのターミナル駅は、マドリッド・チャマルティン駅とアトーチャ駅の2 つ。アビラやサラマンカへは、主にスペイン北部への列車が発着するチャマルティン駅を利用します。
 中距離区間を結ぶ快速列車メディアディスタンシア(MD)に乗って、所要約1時間22分でアビラに到着です。MD にご乗車の際はスースケースなどの荷物はすべてお客様ご自身に列車内に運びこまなければなりません。荷物の重さは最大20kg までです。
 アビラ駅は小さな駅ですので迷うことはなさそうです。観光案内所をはじめ、レストランやカフェテリア、ブックショップ、郵便局などが併設されています。荷物預入れ所に荷物を預けて早速、散策へと出かけましょう。
 アビラはスペインでも有数の美しさを誇る城塞の町。国土回復運動(イスラムからキリスト教へと改宗する活動)後の11世紀に築かれた城壁は、今もほぼ完全な形で残されています。アビラ駅から駅前の通りを西へと歩くと、20分ほどで城壁に辿りつきます。全長2.5km、平均高さ12m、9 つの門と88 の塔のある城壁は圧巻。アルカサル門やサン・ビセンテ門から中へと入ります。かつては城壁と一体化していたカテドラルはこの町の見どころのひとつ。細い路地を通って中世の町並みを楽しみながら散策しましょう。旧市街(城壁内)の中心は市庁舎前のチコ広場。ここからさらに西へと進み、川向こうにある丘クアトロ・ポステス(4本柱の意味)の展望台へ。ここから城塞都市アビラの全景を見渡せます。アビラは世界遺産にも登録されている町です。
 アビラ駅から再びMD に乗車してサラマンカ駅までは約1時間18分で到着です。サラマンカはスペイン最古の大学が創設された町。アカデミックな雰囲気が漂います。駅からは徒歩で旧市街まで30分近くかかりますが、駅前からバスに乗ると、旧市街の中心地マイヨール広場のすぐ側まで楽にアクセスできます。
 マイヨール広場はスペインでもっとも美しいと言われる広場で、市庁舎の時計台は印象的。マイヨール通りを南へと進むと、サラマンカ大学、新カテドラル、旧カテドラルが見えます。新旧カテドラルのロマネスクからゴシック、プラテレスコ様式と、その建築様式は多彩です。また、新旧カテドラルの東側にあるサン・エステアン修道院は、コロンブスがここに滞在しながら、サラマンカ大学で航海術を学んだといわれています。スペイン独自のバロック様式であるチュリゲラ様式発祥の建物といわれています。