ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2007-06-30 15:50:46 |
2007年6月30日
鉄道友の会 2007 年ブルーリボン賞 車両の解説・選定理由 富山ライトレール 0600形 2007年ブルーリボン賞は、有効投票3012票のうち、最高得票の780票を獲得した富山ライトレール0600形を選定することに決定しました。 富山ライトレール0600形は、富山港線を日本で初めての本格的なLRT(Light Rail Transit)に転換するために導入された超低床LRV(Light Rail Vehicle)で、「ポートラム」という愛称がつけられています。主要構成は、新潟トランシス製の標準車両を基本とし、路面の軌道区間だけでなく旧富山港線の鉄道線区間を最高速度60km/hで実際に走行することを前提としているのが最大の特徴となっています。 外観は地上側とのトータルデザインにより、立山の新雪をモチーフとしたスノーホワイトを基調色に、アクセントカラーをシンプルに配したものとし、細部のデザインについては公募により決定されています。アクセントカラーを編成ごとに変化させることで、各編成の個性を主張させています。また、開業時からICカードシステムを本格的に導入しており、すべての出入り口にICカードリーダを設置して、各種運賃制度の運用に柔軟に対応可能としています。デザインと機能の両面において、公共交通を活かして進める「街づくり」を担わせる意図を明確にした上で企画された車両であり、全ての車両をこの「ポートラム」で揃えて開業したことも、富山ライトレールの成功へと導いた大きな要因といえます。 少子高齢化の進行が加速する中、地域公共交通の復権が改めて待望される状況において、廃止寸前の地方ローカル線から「都市の装置としてのLRT」としていちはやく再生の一歩を踏み出した富山ライトレールのシンボルとして、この「ポートラム」は鉄道友の会の多くの会員の支持を集めたことから、今回ブルーリボン賞に選定しました。 なお、ブルーリボン賞は、1958年以来、今回がちょうど50回目の選定となります。 |
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