ほりうち(ccbu8181) 2010-04-01 21:08:24 |
◎アガサ・クリスティーが生まれ育ったトーキーへ 4日目、昼頃、イギリス南西部の海岸沿いの陽光溢れる港町トーキーへ列車で移動です。ニュートン・アボットで乗り換えです。ロンドン・パディントン駅からトーキーまで直通の列車もありますが、乗車時間が多少長くなります。乗り換えが心配な場合は、こちらを利用してもいいでしょう。 アガサ・クリスティーはトーキーで上流階級の家に生まれ、最初の夫アーチー・クリスティーと結婚するまでここで暮らしました。白い壁が印象的なグランドホテルは、トーキー駅の直ぐ側にあります。2人が新婚旅行中に滞在した海辺の豪華ホテルで、宿泊した部屋は「クリスティスイート」として残されています。もちろん、宿泊できます。 駅から徒歩20分ほどのトア・アベイにはアガサの愛用品のタイプライターなどが展示されています。さらに、トーキー博物館にもアガサ・クリスティー常設展があります。『ABC殺人事件』にも登場するプリンセス・ガーデンは、アガサがよく散歩した公園だそうです。アガサ自身がダンスパーティを楽しんだというインペリアル・ホテルは、ミス・マープルが活躍する『スリーピング・マーダー』に登場します。トーキーのあるデボン地方は濃厚なクロテッドクリームが有名。スコーンにいちごジャムとクロテッドクリームをたっぷりとつけて食べてみてください。クロテッドクリームはアガサも大好きだったそうです。 翌日は、隣町のペイトンまで列車で移動し、そこから蒸気機関車に乗ってキングスウェアへ。この蒸気機関車は同じく『ABC殺人事件』には、海岸沿いを走る機関車の車窓の眺めの美しい描写がなされています。イングリッシュ・リビエラと呼ばれるこの辺りの風景をお楽しみください。 キングスウェアから渡し舟でダートマスへ。ダートマスからは「アガサ・クリスティー・クルーズ」でアガサのデヴォンの別荘「グリーウェイ」へ。アガサが世界でもっとも愛しい場所と称し、1938年から約20年間所有し、ここで数多くの小説が誕生しました。2009年から一般公開され、寝室や書斎、応接間などを見ることができます。キングスウェアとグリーンウェイ間(約6km)は遊歩道が整備されていますので、行きのみ遊歩道を歩いてグリーンウェイに行くのもいいでしょう。さらに、トーキーからもアガサ・クリスティー・クルーズが運航されています。 |
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