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No.2404 (Re:2402) 【全国せまい線路サミットin高知】11/4(日) 魚梁瀬森林鉄道とパネリストのご紹介
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2012-09-24 16:21:47
History
魚梁瀬森林鉄道の歴史
魚梁瀬森林鉄道で機関車が走り始めたのは大正時代のこと。時代とともに蒸気機関車、ガソリン車、代燃車、ディーゼル車が登場し、木材や文化を運びました。ガソリン車は「ガソ」の愛称で地域に親しまれ、運転手は花形の職業でした。木材の運搬が機関車からトラックに移るようになり、魚梁瀬森林鉄道は昭和38年に廃線。また、魚梁瀬ダムが竣工し、かつて林業で賑わった魚梁瀬の旧集落はダム湖に沈みました。平成21年、中芸地区に残る随道や橋のうち18箇所が国重要文化財に指定。広域での国重文指定はわが国初のことです。

体験乗車や写真撮影をどうぞ
魚梁瀬丸山公園に保存された機関車

◎野村式L69号(4.5t車)
高知市にあった野村組工作所の製造。魚梁瀬丸山公園に残っていた車体を平成元年に南国市の機械メーカーがリストア。同車体の動態保存は魚梁瀬を含めて全国で3箇所しかありません。

◎谷村式(ロッド式)
高知市にあった谷村鉄工所が製造していた機関車。南国市の機械メーカー前社長が、昔の記憶をもとに図面を書いて復元してくれました。

◎岩手富士式(2t車)
岩手富士産業製の特殊軽量機関車。旧鳥取営林署で使われていたもので、廃車体を引き取って修復保存。

◎酒井式(C16型)
東京の酒井工作所の製造。静岡県の水窪森林鉄道で走っていました。廃止後は天竜林業高校で保存されていたものを譲り受け修復。


パネリストのご紹介

01 羅須地人鉄道協会
   事務局長 相場二郎 氏

Profile
昭和42年生まれ。平成9年から事務局長に就任し、羅須地人鉄道協会の内部の取りまとめ、渉外、会運営の内部事務などを行っている。

自分たちの手で、軽便鉄道が走る情景をつくり出す
蒸気機関車が走る軽便鉄道の情景のつくり出すことを目標に昭和48年に設立。平成5年から千葉県成田市の「成田ゆめ牧場」内に、自分たちの手で2フィートゲージの「まきば線」を敷設し、木製の橋や乗降場なども設置。木造客車など総勢約50両を保存しています。また、GWや夏休みなどに一般向けにディーゼル機関車などを営業運転しています。

02 NPO法人神岡・まちづくりネットワーク
   レールマウンテンバイク事務局 田口由加子 氏

Profile
昭和53年岐阜県飛騨市神岡町生まれ。平成18年神岡町へ∪ターン後、レールマウンテンバイクのオープニングスタッフとなり発展に寄与。平成22年より専属の事務局員となり、トロッコ軌道利活用アドバイザーとしても活躍中。

旧神岡鉄道のレールの上を走る自転車で、人を呼び込む
廃線になった旧神岡鉄道を利活用しようと、レールマウンテンバイク(RMTB)が開発され、これを観光に活かそうと飛騨市観光協会で事業がスタート。徐々に認知度、収益が上がり、営利事業として維持していくために現在のNPO法人神岡・まちづくりネットワークに事業母体を移し、NPO所属で活動を続けています。

03 鉱石の道推進協議会
   和田幸司氏

Profile
昭和47年兵庫県朝来市生野町生まれ。現在、朝来市役所観光交流課に勤務。平成9年頃から、旧生野町において、生野鉱山の歴史的建造物や産業遺産の調査及び保存活用などに関わる。

広域ネットワークによる鉱石運搬道を活用した地域再生
兵庫県中央部の生野−神子畑−明延の3つの鉱山を結ぶ鉱石運搬道を「鉱石の道」と称し、残されていた電車や鋳鉄橋、鉱山道路など、近代日本を支えた産業遺産を調査。現在、鉱石の道推進協議会による広域ネットワークが形成され、観光モデルコースづくりやイベントなどを通して、歴史的資源を活用した地域再生に取り組んでいます。

04 中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会
   顧問 清岡博基 氏

Profile
昭和16年高知県安芸郡馬路村生まれ。現馬路村議会議長。野村式ディーゼル機関車の修復や魚梁瀬森林鉄道の軌道の設置に関わり、森林鉄道を走らす会事務局長などを経て、本会の初代会長に就き、現在は顧問を担当。

魚梁瀬森林鉄道道産で中芸地区の元気づくりを目指す
魚梁瀬森林鉄道遺産を地域の宝として継承するため、平成17年に中芸地区の有志で本会を発足。現地調査の結果、平成21年に経済産業省の近代化産業遺産群認定と、18箇所の橋や隧道が国重要文化財の指定を受け、これを機に現地案内ガイドなどを始めました。また、有志たちによって平成23年は隧道カフェなども行っています。