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No.2523 (Re:2518) 【REJ】パリとミラノを拠点に人気の古都を巡る女子旅
ほりうち(ccbu8181) 2012-12-29 20:35:55

旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。


女子旅、パリとミラノを拠点に人気の古都を巡る旅
  〜ランス、ヴェローナ、ベルガモにも行こう!


 パリとミラノを拠点に、古都を巡る女子旅を紹介します。食べて飲んでショッピングして・・・。パリ〜ミラノ間は夜行列車で移動です。テロ(Thello)は3人で共有できる寝台キャビンもあるので、女子3人旅にうれしい。パリでは美味しいものをたくさん食べて、美術館を巡ったり、ショッピングしたり、シャンパンの本場ランスへも日帰りで出かけましょう。ミラノでもアウトレットショッピングを楽しみ、ヴェローナやベルガモといった古都を訪れます。今回の旅のプランではユーレイル フランス-イタリアパスを使います。



 旅程

1日目
 日本から、パリへ。着後、パリ市内のホテルへ。
【パリ泊】

2日目
 朝食後、パリ東駅からTGVでシャンパンの故郷ランスへ(所要時間約46分)。市内散策。
【パリ泊】

3日目
 終日、パリ市内散策。夜、夜行列車テロ(Thello)でミラノへ(所要約9時間39分)。
【車内泊】

4日目
 朝5時38分にミラノ到着。ミラノ中央駅、またはホテルに荷物を預けて、市内散策。ショッピングも。
【ミラノ泊】

5日目
 朝食後、ローカル列車(レッジョナーレ)でベルガモへ(所要約48分)。市内散策。
【ミラノ泊】

6日目
 朝食後、アウトレットショッピングへ。
 Option:フレッチャビアンカでヴェローナへ(所要約1時間22分)。市内散策。さらに、ヴィチェンツァへ。
【ミラノ泊】

7日目
 ミラノからヨーロッパの都市を経由して、日本へ。
【機中泊】

8日目
 日本着。



 旅のポイント

 高速列車TGVでシャンパンの町ランスへ、わずか45分!

 パリ滞在の楽しみはさまざま。サン・ジェルマン・デ・プレ地区やマレ地区などを散策したり、まだ一度も行ったことのなり美術館を訪れたり、街角の小さなショップや百貨店ギャラリー・ラファイエットでショッピングを楽しんだり。
 豪華な邸宅が並ぶパリ8区のモンソー地区にあるジャックマール=アンドレ美術館やニシム・ド・カモンド美術館、モネ好きにおすすめは、パリ16区のブローニュの森近くにあるマルモッタン美術館。マレ地区のカルナヴァレ美術館でパリの歴史を知るのもいいかも。もちろん、美術好きには定番のオランジェリー美術館やオルセー美術館、ロダン美術館、そしてルーブル美術館などは何度訪れても飽きることはありません。
 また、アウトレットショッピングなら、パリ郊外、ディズニーランド・パークの近くにある「ラ・ヴァレ・ヴィレッジ」へ。150軒以上のアウトレット・ブティックが軒を連ねます。RERのA線で約36分でマルヌ・ラ・ヴァリー駅に到着。アウトレット専用のショッピングエクスプレスバスもあります。
 パリ滞在中にシャンパンの本場ランスへ出かけましょう。パリ東駅からTGVに乗って約45分でシャンパーニュ地方ランスに到着です。早速、アールデコ様式の優美な建物が並ぶ市内を散策しましょう。フランスの歴代王の戴冠式が行なわれたノートルダム大聖堂や王家の宝物が展示されるトー宮殿などは世界遺産に登録されたおり、ぜひ訪れたいところ。日本人画家であり、フランスで活躍した藤田嗣治が壁画を描いたフジタのチャペルにも足を延ばしましょう。ランスではポメリー、マム、テタンジェなど、有名なシャンパンメゾンの1つを訪れ、カーブ(貯蔵室)を見学し、シャンパンのテイスティングを忘れずに。


 3人用キャビンもある! 夜行列車テロでミラノへ
 ローカル列車で行く中世の町ベルガモ


 3日目の夜、パリ・リヨン駅を19時59分発の夜行列車テロ(Thello)に乗ると、ミラノ中央駅には翌朝5時38分に到着します。テロの寝台キャビン(1人、2人、3人部屋)には洗面台や電源ソケット(ヒゲそり用)、洗面アメニティ、そして快適なベッドを備えます。朝食(チケット料金に含まれます)は食堂車で。コーヒーとクロワッサンをお楽しみください。テロにはクシェット(簡易寝台)もあり、こちらは4人部屋と6人部屋があります。朝食は含まれませんが、バー車両ではスナックやデザート、ドリンク類などを販売しています。また、食堂車ではグルメな夕食も楽しめます。また、食堂車は予約がなくてもご利用いただけますが、先着順です。
 ファッションの町ミラノの散策はドゥオーモ(大聖堂)から始めましょう。ミラノファッションなら、モンテ・ナポレオーネ通り、ヴェネツィア通り、スピガ通り、マンゾーニ通りに囲まれた「黄金の四角形」と呼ばれるファッション地区がおすすめです。また、アウトレットショッピングなら、ミラノ郊外にあるフィデンツァ・ヴィレッジへ。100軒ほどのアウトレット・ブティックが軒を連ねます。ミラノから毎日、専用のショッピングエクスプレスバスが出ていますので、それを利用すると便利です。
 ミラノ滞在中は、ヴェローナやヴィツェンツァ、ベルガモといった中世の雰囲気を今に伝える古都巡り。ミラノからベルガモへはローカル列車でアクセスします。丘の上にあるベルガモ・アルタとその下にあるベルガモ・バッサに町を分けることができます。見所は旧市街のベルガモ・アルタに集中しています。細い路地と中世のルネッサンス期に建てられた建物が中世の雰囲気を今に伝える散策していて気持ちのいい町です。ヴェッキア広場にあるラジョーネ宮殿(旧市庁舎)、ドゥオーモ広場にあるドゥオーモ、サンタ・マリア・マッジョーレ教会とコッレオーニ礼拝堂、さらに市立博物館など。ベルガモ・バッサには、アカデミア・カッラーラ美術館があり、ティエポロやラファエロなど15〜18世紀のヴェネツィア派やロンバルディア派の絵画を展示しています。ベルガモの銘菓、トウモロコシの粉で作ったポレンタもお忘れなく。


 フレッチャビアンカでヴェローナ&ヴィチェンツァへ

 古都ヴェローナへは、ミラノ中央駅から高速列車フレチャビアンカで1時間22分ほどで到着です。フレッチャビアンカは、1等と2等があり、ワゴンによる車内販売でスナックやドリンク類を販売しています。
 ヴェローナは文化遺産の多い町で、ゴシック、ルネッサンス、バロックといった各時代の建物が残され、町歩きしていても飽きることはありません。旧市街の中心はシニョーリ広場です。ランベルティの塔から町中を見渡したら、ジュリエットの家へ。ここはシェークスピアの『ロミオとジュリエット』の主人公ジュリエットのモデルだったとされる女性が住んでいた家だそうです。また、古代ローマ時代の円形競技場はヴェローナ劇場として、世界最大規模を誇る野外オペラが開催されます。お土産には「ジュリエッタのキス(Baci di Giulietta)」という名のチョコレートクッキーをどうぞ。
 再びフレッチャビアンカに乗って25分のヴィチェンツァへ。16世紀のイタリア後期ルネッサンスの建築家パラディオの名作が数々残されています。駅前にあるカンポ・マルツォ公園を抜けて町の中心部へ。辺りにはパラディオの作品が多く点在します。シニョーリ広場に面した「バジリカ・パラディアーナ」は、パラディオ自らバジリカと名づけたものの、実は裁判所。古代ローマ建築スタイルの列柱が特徴的です。郊外の通称ロトンダ、ヴィラ・カプラ・ヴァルマラーナはパラディオの傑作のひとつ。建物の開放的な空間と田園が調和した均衡美に優れた建築ですが、残念ながら開館は春から秋にかけてのみ。ヴィチェンツァ駅からミラノ中央駅まではフレッチャビアンカで、約1時間50分です。

※ここで明記している乗車時間や乗り換え駅、連結されている車両は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合もあります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


 鉄道パス&チケット

・ユーレイル フランス-イタリアパス/2カ月有効期間内に通用日4日間:TGV(パリ⇔ランス<2日目>)、テロ(パリ・リヨン駅⇔ミラノ中央駅<4日目>)、ES*(ミラノ中央駅⇒ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅⇒ヴィツェンツァ駅⇒ミラノ中央駅<5日目>)、レッジョナーレ(ミラノ中央駅⇔ベルガモ駅<6日目>)

・TGV、フレッチャビアンカにご乗車の際は、別途、寝台/座席指定券を購入しなければなりません。鉄道パスを所持しているお客様は、大変お得なパスホルダー料金にて指定券を購入いただけます。

・夜行列車テロは、パスホルダー料金の設定がありません。ご乗車の際は、包括運賃チケット(乗車券と座席指定券)をご購入ください。

・夜行列車テロにご乗車の際には、事前のチェックイン手続きはありません。チケットを持ってそのまま列車に乗り込んでください。夜行列車の発車時刻2分前までに必ずご乗車ください。発車前2分を切ってからはご乗車いただけないこともございます。十分にご注意くださいますよう、お客様にお伝えください。

・19時59分発の夜行列車テロに乗車しますので、19時ルールが適用されます。これは、19時以降の夜行列車に乗車し、翌朝4時以降に到着する夜行列車に乗車の際、通用日は夜行列車到着日の1日のみ使ったことになるという、うれしいルールです。このスケジュールでは、3日目はパリ市内滞在ですので、4日目のみパスを使用したことになります。もち、3日目にパスを使って列車に乗車した場合、3日目と4日目にパスを使用したことになります。


 Tips & インフォメーション

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。復路の列車の時刻も必ずご確認ください。

・フランス観光開発機構公式サイト ⇒ http://jp.franceguide.com/

・イタリア政府観光局公式サイト ⇒ http://www.enit.jp/

・シック・アウトレット・ショッピング ⇒ 
  http://www.chicoutletshopping.com/en/home/home

・レイルヨーロッパが提供するフランス、イタリア、列車などの口コミ情報 ⇒ 
  http://www.raileurope-japan.com/spip.php?page=comments-faq&id_rubrique=2