ほりうち(ccbu8181) 2013-06-15 19:18:29 |
展望台の内部は神戸市街地と比べて、マイナス約10度の涼しさ!! 六甲山上は神戸市街地に比べ5〜6度気温が低く、昔から避暑地として親しまれてきました。 「自然体感展望台 六甲枝垂れ」内部にある「風室」の気温は、氷室開き後は外気温よりもさらに3〜4度低く、真夏でもとても涼しく過ごすことができます。 現在「氷室」には、冬期に採取した天然の氷を貯蔵しています。密閉している氷室の扉を開け、六甲山に吹く風を取り込み、「氷室」を通って冷却された風を「風室」に送ります。 電力を一切使用せず、真夏に涼を体感できるこのエコな試みは、六甲山の自然と調和した設計がなされている「自然体感展望台 六甲枝垂れ」ならではのものです。 ※風室(ふうしつ)…椅子に座って冷風を体感できる部屋 【冷風体験の流れ】 今回で4回目の実施を迎える「冷風体験」は「氷室」の氷が溶けてなくなるまでお楽しみいただけます。 @天然氷 六甲山上では冬期に気温が0度以下になることがしばしばあります。その気候を生かして、展望台東側に設置 している「氷棚(ひょうだな)」に、雨水を溜めて凍らせ、天然の氷を作り、夏の「冷風体験」で使用します。 A氷の切り出し 氷の厚さが5センチ以上になると、チェーンソーやのこぎりを使って切り出します。冷風体験を夏に実施するためには、8面ある氷棚の氷をひと冬に最大で3回切り出す必要があります。(約計24面分) B氷室に氷を貯蔵 展望台の地下には16立方メートルの「氷室(ひむろ)」が2つあります。この冬は片側の氷室のみに氷を貯蔵しています。自然にできる天然氷であるため、気象状況により氷の採取量は毎年変わります。 D冷風体験 氷室開き後は氷室の中を通り冷やされた風が、風室内にある椅子のひじ掛けから吹き出し、室内の温度を冷やします。氷が溶けて無くなるまで冷風体験ができます。 C氷室開き 展望台の開業日にあたる7月13日に、密閉していた氷室の扉を開放します。六甲山に吹く風を氷室の内部に取り込み、自然のエネルギーのみで涼風を作り出します。暑い夏を自然の力だけを使って涼しく過ごすための工夫です。 参考:昨年は7月13日〜9月上旬まで実施することができました 「自然体感展望台 六甲枝垂れ」の設計を手掛けた三分一博志氏は、国内外を問わず注目される建築家で、いかにして建物が地球の一部になるかを一貫したテーマとし、「地球のディテール」を提唱しています。「自然体感展望台 六甲枝垂れ」は、“山の上に立つ一本の大きな樹”をコンセプトに設計されています。六甲山からの眺望や夜景が楽しめるだけでなく、六甲山の四季折々の自然を体感できる様々な試みがなされており、夏の冷風体験もそのひとつです。 |
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