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No.2741 (Re:2738) 【REJ】旅のヒント:列車とクルーズフェリーでイタリア・シチリア島へ
ほりうち(ccbu8181) 2013-05-30 22:22:16

旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。

列車とクルーズフェリーでイタリア・シチリア島へ行こう
  〜 ボーナス特典でクルーズフェリーがお得!


 ヨーロッパはこれからどんどん日が長くなっていきます。今月号では、ユーレイル イタリアパスを使って、ローマから南下してナポリ近郊のサレルノへ。そこからクルーズフェリーでシチリア島へと渡ります。シチリア島には3泊して、パレルモ、港町トラパニ、そして映画の舞台にもなった中世の面影を今に残すチェファルを巡ります。サレルノ〜パレルモ間は、グリマルディ・ラインズ社のクルーズフェリーを利用。ユーレイル イタリアパスのボーナス特典で乗船料は20%割引に! お得に地中海クルーズを楽しみましょう。しかも、サレルノからシチリア島パレルモまでは夜運航されるので、目が覚めたらシチリア島に到着です。

 旅程
1日目
 日本からヨーロッパの都市を経由してローマへ。着後、ホテルへ。
 【ローマ泊】

2日目
 終日、ローマ市内散策。
 【ローマ泊】

3日目
 出発までローマ市内観光。ランチ後、高速列車フレッチャロッサでサレルノへ(所要約2時間2分)。着後、サレルノ市内散策。
 【サレルノ泊】

4日目
 朝食後、ICでナポリへ(約35分)。終日、ナポリ市内観光。夜、グリマルディ・ラインズ社のクルーズフェリーでシチリア島パレルモへ(約9時間30分)。
 【船中泊】

5日目
 9時30分にパレルモ到着後、ホテルへ。その後、市内散策。
 【パレルモ泊】

6日目
 【 朝食後、普通列車でトラパニへ(約2時間35分)。着後、市内散策。 パレルモ泊】

7日目
 朝食後、ICでチェファルへ(約48分)。海沿いの町チェファルの市内散策。
 【パレルモ泊】

8日目
 パレルモ空港からヨーロッパの都市を経由して日本へ。
 【機中泊】

9日目
 日本着。


 旅のポイント

高速列車フレッチャロッサでサレルノへ

 レオナルド・ダ・ヴィンチ(フィウミチーノ)空港からは、レオナルド・ダ・ヴィンチ・エクスプレスでローマ市内にアクセスすると便利です。ローマ市内のおすすめの見所や観光ポイント、ショッピングやグルメ情報、市内の観光案内所情報などは、レイルヨーロッパ公式サイトの都市情報「ローマ」をご覧ください。周辺マップとともに、ローマの主要な3つの鉄道駅(ローマ・テルミニ駅、ローマ・ティブルティーナ駅、ローマ・オスティエンセ駅)の駅構内サービスや乗り入れている列車のタイプなどの駅情報、市街地からもっとも近い空港、レオナルド・ダ・ヴィンチ(フィウミチーノ)空港の情報も満載です。
 ローマ・テルミニ駅から高速列車フレッチャロッサで南下してサレルノへ。所要時間は約2時間です。フレッチャロッサは、最高時速300kmで、トリノ、ミラノ、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、ナポリ、そしてサレルノといった主要都市を結びます。改装してモダンな内装デザインが施された車内では、車内では無料のWi-Fiによるインターネット接続をご利用いただけます。またバー/ビュフェ車両が連結され、スナックやドリンク類のワゴンサービスもあります。1等のお客様は、ウェルカムドリンクのサービスをお楽しみください。
 サレルノは、アマルフィ海岸に位置する港町です。駅前から港までは徒歩10分ほど。中世の時代には、ヴィネツィアやジェノヴァなどと並ぶ大海洋都市でした。海岸沿いの遊歩道散策して紺碧の海と潮風を感じたら、旧市街へ。11世紀建造の大聖堂(ドゥオーモ)の港町です。


シチリア島パレルモまではクルーズフェリーで

 4日目は、朝食後、インターシティ(IC)でナポリへ(所要約35分)。イタリア第3の都市ナポリは見所満載です。下町の陽気な雰囲気溢れるスパッカ・ナポリあたりの散策を楽しみましょう。美術に興味があれば、国立カポディモンテ美術館や国立考古学博物館へ。ナポリ市内のおすすめの観光ポイントや定番スポット、ショッピングやグルメ情報、市内の観光案内所情報などは、レイルヨーロッパ公式サイトの都市情報「ナポリ」ご覧ください。ナポリ中央駅周辺のマップとともに、駅構内サービスや乗り入れている列車のタイプなどの駅情報も紹介しています。
 この日は、夜23時59分出港のグリマルディ・ラインズ社のクルーズフェリー「Zeus Palace号」(28,000総トン)でシチリア島へ。船内にはバーやレストラン、スイミングプール、ゲームルーム、子供の遊びスペース、202室完備します。ユーレイル イタリアパス所持者は、乗船料(諸税、港湾税除く、スペシャル料金も除く)が20%割引となります。


パレルモ起点に列車でトラパニとチェファルへ

 シチリア島パレルモ港へは翌日の9時30分に到着します。パレルモ港は市街地に隣接しており、ホテルまではタクシーでの移動がいいかもしれません。パレルモはシチリア島の中心で、イスラム建築が点在し赤い屋根が印象的な中性の面影を今に伝える町です。旧市街を中心に散策しましょう。ベッリーニ広場から散策をはじめ、ノルマン王宮やパラティーナ礼拝堂、サン・ジョバンニデッリ・エレミティ教会、大聖堂、さらには州立美術館などを巡りましょう。
 パレルモ駅は1885年に建造されたイタリアで現在使われている鉄道駅のなかでは、最古のひとつといわれています。駅には手荷物預かり所や遺失物取扱所、鉄道警察、待合室やインフォメーションオフィス、駅窓口などがあります。また、駅は全面的に禁煙です。
 パレルモ駅から普通列車(R)に乗って約2時間35分でトラパニに到着です。バロック様式の貴族の館などの建物が数多く残されています。石畳の旧市街を散策では、路地を歩き、見あげれば洗濯物が風になびいていたり、、魚市場や大聖堂にも立ち寄って。旧市街の突端にあるリニーの塔からは地中海の海が一望に。7日目は、パレルモからICで約48分のチェファルへ。ここは映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の撮影が行われた町です。もともと小さな漁村で、町は海岸沿いに広がっています。旧市街の散策を楽しみましょう。石畳の路地をのんびりと歩き、大聖堂へ。大聖堂前の広場周辺にはお土産物店が並びます。ビーチでのんびりとした時間を過ごすのもいいでしょう。大聖堂は見逃せない観光ポイントです。
 パレルモ・プンタ・ライジ空港(ファルコーネ・ボルセリーノ空港)へは、パレルモ駅から列車が直接乗り入れています。所要時間は約1時間分で、空港駅名はPunta Raisiです。またはシャトルバスでも空港にアクセスできます。



 ここで明記している乗車時間や乗り換え駅、連結されている車両は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合もあります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


 鉄道パス&チケット
・ユーレイル イタリアパス/2カ月の有効期間内に通用日4日間:フレッチャロッサ(ローマ・テルミニ駅⇒ナポリ中央駅⇒サレルノ中央駅<3日目>)、IC(サレルノ中央駅⇔ナポリ中央駅<4日目>)、クルーズフェリー(サレルノ港⇒パレルモ港<4日目>)、普通列車(パレルモ駅⇔トラパニ駅<6日目>)、IC(パレルモ駅⇔チェファル駅<7日目>)。

・座席指定は含まれていません。フレッチャロッサにご乗車の際には別途、座席指定券をご購入ください。

・グリマルディ・ラインズ社(Glimaldi Lines)のクルーズフェリーは同社の公式サイトでご予約ください。予約については、オンライン上にあるEURAIL INTERRAIL のフォームに記入してください。 Tel:+39 081 496 444(イタリア) Tel:+34 932 959 100(スペイン)


 Tips & インフォメーション
・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。復路の列車の時刻も必ずご確認ください。

・列車にご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。

・イタリア政府観光局公式サイト ⇒ http://tokyo.enit.it

・Glimaldi Lines ⇒ http://www.grimaldi-lines.com/

・サレルノ県公式ページ ⇒ http://www.japanitalytravel.com/banner/salerno/top.html

・レイルヨーロッパが提供するローマ・レオナルド・ダ・ヴィンチ空港ほか、主要空港の詳細情報 ⇒ 
 http://www.raileurope-japan.com/plan-your-trip/airports/

・レイルヨーロッパが提供するローマやイタリアのクチコミ情報 ⇒ 
 http://www.raileurope-japan.com/spip.php?page=comments-faq&id_rubrique=2

撮影日:
撮影場所:
キャプション:
画像サイズ: 180×120(原寸表示)