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No.3330 (Re:3326) 旅のヒント:パリを拠点に鉄道で巡る日帰り地方都市+αの旅
ほりうち(ccbu8181) 2014-09-04 15:56:22

旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。

パリを拠点に鉄道で巡る日帰り地方都市+αの旅
 モレとグレ、モン・サン・ミッシェル、ストラスブール、コルマール、さらにブリュッセルにも!


 読者プレゼントの応募とともにお寄せいただいたコメントで、1都市を拠点にして鉄道でいくつかの都市を巡る旅のプランにご興味がある読者の皆さまが多数いらっしゃいました。今月号では、パリを拠点に、日帰りで訪れる鉄道の旅をご紹介します。今後も主要都市を拠点としたプランを随時ご紹介する予定です。
 今プランでは、フランスレイルパスを使用します。パリに6泊して、パリ近郊に位置し、多くの印象派の画家が愛した町モレ・シュル・ロワンと、グレ・シュル・ロワンを巡るほか、ドイツとの国境の町ストラスブールとその近郊にある小さな町コルマール(=画像)、フランスの世界遺産のなかでも抜群の知名度と人気を誇るモン・サン・ミッシェルを列車で訪れます。さらに、高速列車タリスで隣国ベルギーの首都ブリュッセルへの日帰り旅行を楽しみます。
今ならサマーキャンペーン中ですので、お得に鉄道パスを購入いただけるほか、TGV車内でご利用いただけるミールクーポン(=先着順、残りわずか!)もプレゼント中です!
なお、「旅のポイント」では、訪れる都市の観光情報をはじめ、利用する空港や鉄道駅の構内設備や構内図、アクセスや交通情報などについて、弊社公式サイトの各ページにリンクしていますので、そちらも併せてご覧ください。

 旅程

1日目
 日本からパリへ。着後、ホテルへ。
 パリ泊

2日目
 終日、パリ市内観光。
 パリ泊

3日目
 朝、パリ・リヨン駅からトランジリアンでモレ・シュル・ロワンへ(約44分)。着後、散策。その後、再びトランジリアンでグレ・シュル・ロワンへ(約10分)。着後、散策。パリまでは、トランジリアンで約1時間。
 パリ泊

4日目
 早朝、パリ・モンパルナス駅からTGVでレンヌへ(約2時間15分)。そこでモン・サン・ミッシェル行きの専用バスに乗り継ぎます(計約3時間51分)。
 パリ泊

5日目
 朝、タリスでベルギー・ブリュッセルへ(約1時間22分)。旧市街を散策。
 パリ泊

6日目
 朝食後、TGVでストラスブールへ(約2時間18分)。着後、市内散策。午後は、REでコルマールへ(約30分)。TGV(またはREとTGV)でコーマールからパリへ(約2時間41分または3時間14分)。
 パリ泊

7日目
 出発までパリ市内散策。パリ・シャルル・ド・ゴール空港から日本へ。
 【機内泊】

8日目
 日本着


 旅のポイント

パリからイル・ド・フランスの小さな町を訪ねて
 画家が愛したロワン川沿いのモレとグレへ


 パリ・シャルル・ド・ゴール(CDG)空港に到着したら、パリ市街地へ。フランスレイルパスは、シャルル・ド・ゴール空港からパリ市街地までの地下鉄(RER)B線に有効です。乗車前に空港の駅窓口でフランスレイルパスを提示し、パリ市街地までのクーポン券(Contremarque)を受け取ってください。
 翌日は、パリ市内を散策、弊社公式サイトでは、パリ市内のおすすめ観光スポット情報やマップ、主要鉄道駅情報を提供しています。
 3日目は、イル・ド・フランス、ロワン川周辺の小さな町を訪れます。はじめに、フォンテンブロー近郊ロワン川のほとりの町モレ・シュル・ロワンへ。パリ・リヨン駅からトランジリアンのR線に乗って、モレ・ヴニュ・レ・サブロン駅で下車します。この間、所要時間は約44分です。駅からはゆっくりと歩いて町の中心部へ。タクシーを利用してもいいかもしれません。ここはシスレーら印象派の画家が愛した、のんびりとした景色の美しい町です。旧市街は城壁に囲まれ、中世の雰囲気を今に伝えています。
 モレの町を散策したら、再びトランジリアンのR線に乗って、同じく中世の町並みが残されたグレ・シュル・ロワンへ。10分も列車に乗ると、ブーロン・マルロット・グレ駅に到着。ここで下車します。グレは、画家の黒田清輝が魅せられた町でもあります。ブーロン・マルロット・グレ駅からパリ・リヨン駅までは、トランジリアンのR線で約1時間です。

TGVとバスでモン・サン・ミッシェルへ
 タリスでパリ〜ブリュッセル間は1時間22分!


 4日目は、モン・サン・ミッシェル(世界遺産)へ。パリからはTGVとバスを乗り継いでアクセスします。パリ・モンパルナス駅からTGVでレンヌ駅まで行き(約2時間15分)、レンヌ駅のすぐ側のバスターミナルから大型バスに乗り換えて約1時間20分です。レイルヨーロッパでは、パリ〜モン・サン・ミッシェルへのTGVとバスがセットになったチケットを販売しています。
 翌日は、人気の紅い車体がおしゃれな高速列車タリスに乗って、隣国ベルギーの首都ブリュッセルへと日帰りで出かけましょう。パリ北駅でタリスに乗車して、わずか1時間22分でブリュッセル南駅に到着です。タリスは同2都市間を1日20往復便以上運行されていますので、スケジュールの選択肢も豊富です。また、乗車時間帯によっては、1等のお客様には座席でのお食事がチケット料金に含まれます。ブリュッセルの市街地中心のグランプラスを訪れ、王立美術館など数々の美術館を訪れてもいいかもしれません。


高速列車TGVでアルザス地方へ
 ストラスブール〜コルマール間はREで


 6日目は、アルザス地方の町をたずねます。朝食後、ドイツとの国境の町ストラスブールへ。パリ東駅から高速列車TGVに乗ってストラスブール中央駅へは所要約2時間18分でアクセスできます。ストラスブール中央駅からメール・キュス通りを東へと進み、イル河を渡ると旧市街です。町のシンボルでもある大聖堂とからくり時計の天文時計、プティット・フランス地区の運河沿いに並ぶ木骨組みのドイツ風家並みが人気です。
 午後は、ストラスブール近郊の小さな町コルマールへ。中世からルネサンス時代の面影を今に伝える可愛らしい町並みが残されています。プチット・ヴニーズと呼ばれる地区を中心に存分に散策を楽しんだら、コルマールからRE(リージョナルエクスプレス)に乗ってストラスブール中央駅へ。ここでTGVに乗り換えてパリ東駅へ。乗り換えも含め約3時間28分でパリに到着です。
 なお、ストラスブールは伝統的なクリスマスマーケットが開かれる町でもあります。11月末ぐらいから約1カ月はクリスマスマーケットで大いに賑わいます。

 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


 鉄道パス&チケット

フランスレイルパス4日間/1カ月有効(1等):トランジリアン(パリ・リヨン駅⇒モレ・ヴニュ・レ・サブロン駅⇒ブーロン・マルロット・グレ駅⇒パリ・リヨン駅<3日目>)、TGV&バス(パリ・モンパルナス駅⇔モン・サン・ミッシェル(レンヌ駅で専用バスに乗換え)<4日目>)、タリス(パリ北駅⇔ブリュッセル南駅<5日目>)、TGV(パリ東駅⇒ストラスブール中央駅)、RE(ストラスブール中央駅⇒コルマール駅)、TGV(コルマール⇒パリ東駅)<6日目>)。

・フランスレイルパスは、大人と子供(5〜12歳)向けパスのほかに、2人以上で同一行程を一緒に旅する際にお得なセーバーパス、26歳未満を対象にしたユースパス、60歳以上を対象としたシニアパスもあります。

・TGVやタリスにご乗車の際には、別途、座席指定券が必要です。その際、お得なパスホルダー料金でご購入いただけます。

・フランスレイルパスだけの特別なパスホルダー料金“イージーアクセス”なら、出発直前まで空席がある限りお得な料金で座席指定券が購入可能です。

・フランスレイルパスには200以上の企業や団体との提携で割引などを含む各種ボーナス特典(英語)があります。


 Tips & インフォメーション

・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。復路の列車の時刻も必ずご確認ください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・フランス観光開発機構 ⇒ http://jp.rendezvousenfrance.com/

・ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル ⇒ http://www.belgium-travel.jp/

・ベルギー・フランダース政府観光局 ⇒ http://www.visitflanders.jp/what-to-do/events/the-golden-cabinet.jsp


撮影日:
撮影場所:
キャプション: コルマール
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