NEWS RELEASE:全般      3
No.3986 (Re:3982) 旅のヒント:花の季節に訪ねるオランダと夜行列車の旅
ほりうち(ccbu8181) 2016-01-29 18:22:20

旅のヒント
 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。

 花の季節に訪ねるオランダと夜行列車の旅
  レーワルデン、ヒンデローペン、そしてバーゼルへ

 花の季節に旅したいオランダ。アムステルダムを起点にした1泊2日の旅と、夜行列車シティナイトラインでスイス・バーゼルを訪れる旅をご紹介します。オランダ北部の玄関口レーワルデン、美しい村30選(JATA・Team Europeによる選出)の町ヒンデローペンを訪れます。また、アムステルダムに乗り入れている国際夜行列車シティナイトトレイン(ドイツ鉄道運行)に乗って南下し、スイス・バーゼルへ。美術館の町バーゼル散策と郊外を訪ねます。


旅程(1):

1日目
 アムステルダム中央駅からICでレーワルデン駅へ(所要約1時間30分)。市内散策。 レーワルデン泊

2日目
 朝食後、レーワルデン駅からArrivaでヒンデローペンへ(約45分)。市内散策後、ヒンデローペンからArrivaとICを乗り継ぎ、アムステルダム中央駅へ(約3時間10分)。



旅のポイント:

 美しい村30選の町ヒンデローペンへ

 アムステルダム中央駅から、インターシティに乗ってオランダ北部のレーワルデンへ。途中、アルメレ中央駅で同じくインターシティに乗り換えます。所要時間は乗り換え時間も含めて約1時間30分。レーワルデン駅構内にはしゃれた感じのカフェや風格のある木造の売店なども。
 町の見所は、たとえば、駅から歩いて5分ほど、この地方のフリージアン文化を知るフリース博物館をはじめ、傾いたまま建設が中止となった16世紀建造のオールドホーフェ塔、オランダの伝統的な蒸留酒プームスマの蒸溜所などです。プリンセッセホフ陶磁器博物館は、陶磁器に興味のある人はぜひ。世界各地の名の知られた陶磁器コレクションが評判です。レーワルデンは、パリのムーランルージュで人気のダンサーであったマタハリの故郷で、今でも生家が残されています。彼女は、第一次世界大戦中にドイツのスパイとしてフランスで銃殺されました。
 翌日は、ヨーロッパの美しい村30選に入るヒンデローペンへ。レーワルデン駅からArriva(アリヴァ)に乗って約45分でヒンデローペン駅に到着です。Arrivaは私鉄ですが、ユーレイルベネルクスパスなどのユーレイルパスを使ってご乗車いただけます。
 ヒンデローペンは、かつてハンザ同盟の都市として大変栄えた、アイセル湖岸の港町です。駅から港の側にある町の中心までは牧草地を眺めながら歩いて20分ほど。ヨットが停泊する港、町を流れる運河は、赤いレンガ屋根の家並みが印象的なこの小さな町に表情を与え、気持ちのよい散策ができます。またこの町は、日本ではトールペイントなどとして知られる伝統工芸ヒンデローペン塗りが有名です。木製家具などに草木や花をモチーフに手彩色する技法は今も守られ、工房がいくつもあります。ヒンデローペン博物館には、18世紀頃の生活や民族衣装とともにヒンデローペン塗りのさまざまなデザインを見ることができます。
 ヒンデローペンは小さな町ですので、町の散策後、自転車をレンタルして町の周辺に広がる牧草地をサイクリングするのもいいかもしれません。北東へと自転車で行けば隣町のウォルクムがあります。
 なお、アムステルダム中央駅の駅構内サービスや公共交通機関との接続情報、またアムステルダムのおすすめ観光スポット情報、アムステルダムと路線を結ぶ主要都市までの所要時間、さらにアムステルダム・スキポール空港の空港ガイドと併設されるスキポール駅の駅構内や他の交通機関との接続情報は弊社公式ウェブサイトで。

ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


鉄道パス&チケット
・チケット(区間乗車券):IC(アムステルダム中央駅⇒ルーワルデン駅)、Arriva(ルーワルデン駅⇒ヒンデローペン駅)、Arriva&IC(ヒンデローペン駅⇒アムステルダム中央駅)


旅程(2):

1日目
 出発までアムステルダム市内散策。夜、CNLでスイス・バーゼルへ(所要時間約9時間45分)
 車中泊

2日目
 着後、バーゼル市内散策。郊外の森などへも。



旅のポイント:

 アムステルダムから夜行列車でバーゼルへ


 近年、夜行列車の運行路線が少なくなってきていますが、ドイツ鉄道(DB)が運行する夜行列車シティナイトライン(CNL)はアムステルダム発着でスイスやドイツなどを結びます。アムステルダム中央駅からCNLに乗ってスイス・バーゼルへ。20時31分発のシティナイトライン乗車すると、翌朝6時19分にバーゼルに到着します。CNL乗車まではアムステルダム市内を散策しましょう。アムステルダム中央駅の駅構内サービスや公共交通機関との接続情報、またアムステルダムのおすすめ観光スポット情報、アムステルダムと路線を結ぶ主要都市までの所要時間は弊社公式ウェブサイトで。
 シティナイトラインは、1等にはデラックス寝台と普通寝台(いずれも1人部屋、2人部屋、3人部屋)、2等にはクシェット(6人部屋)とリクライニングシートの2クラス4つのタイプの寝台/座席があります。1等には洗面台を設置、朝食が含まれます。また、デラックス寝台には、洗面台のほか、トイレ&シャワーを完備しています。食堂車は連結されていませんが、車内のミニバーでは軽食やスナック、ドリンク類をご購入いただけます。6人部屋のクシェットは、家族や友人同士でのご利用に適しています。詳細は弊社公式ウェブサイトで。
 バーゼルに到着したら、早速、町の散策へ出かけましょう。バールフュッサー広場が町の中心です。バールフュッサー教会(博物館)、大聖堂。市立美術館やバイエラー財団美術館キルシュガルテン博物館、民族文化博物館などなど、40近い美術館が点在しています。とりわけ春は、旧市街の北西端にあるバーゼル大学付属の植物園はいかがでしょう。ライン河岸の遊歩道を歩きながら眺める歴史ル町並みはまるで絵のよう。ライン河の対岸にはドイツ鉄道バーゼル駅があります。
 バーゼル郊外には、ラムソン(ベアラウホ)が自生する森があり、春になると、小さく白い可憐な花を咲かせ、その葉はすずらんにもにています。ラムソンの花が一面に咲く美しい童話の世界が広がります。
 なお、バーゼル駅(SBB)あるいはバーゼル・バッシャー駅の駅構内サービスや公共交通機関との接続情報、またバーゼルのおすすめ観光スポット情報、アムステルダムと路線を結ぶ主要都市までの所要時間などの情報は弊社公式ウェブサイトで。

 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


鉄道パス&チケット
・チケット(区間乗車券):CNL(アムステルダム中央駅⇒バーゼル駅)

・ドイツ鉄道が運行するCNLの主な路線は、ドイツ(ミュンヘン、ベルリン、ドレスデン、ハンブルクなど)から、近隣国の主要都市で、たとえばミュンヘン〜ローマ/ヴェネツィア/ミラノ/アムステルダム、チューリヒ〜ベルリン/アムステルダム/ハンブルク、プラハ〜アムステルダム/ハンブルク、ドレスデン〜アムステルダム線などが運行されています。

Tips & インフォメーション
・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・オランダ政府観光局 ⇒ http://www.holland.or.jp/

・スイス政府観光局 ⇒ http://www.myswitzerland.com/ja/home.html