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No.4169 (Re:4164) 旅のヒント:ロンドン〜ダブリンの旅他
ほりうち(ccbu8181) 2016-05-27 18:28:43

旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。

 ロンドンとダブリンを列車とフェリーで訪ねる旅
  チューリヒを拠点に古都とハイジの舞台でハイキングを楽しむ旅

 今月号の旅のヒントは、イギリスのロンドンとダブリンの旅、そして、スイス・チューリヒから日帰りで2つの町と村を訪れてハイキングを楽し旅をご紹介します。ロンドンとダブリンの旅では、ロンドンからチェスターへ。チェスターに滞在後、フェリーでダブリンへと向かいます。その後ダブリン滞在中に小さな町キルケニーを訪れます。もしショッピングに興味があれば、ダブリン滞在中にアウトレットモールに立ち寄るのもいいかも。一方のスイスの旅は、チューリヒから中世の街並みが残されたビール/ビエンヌへ。また、『アルプスの少女ハイジ』の舞台マイエンフェルトでハイキングを楽しむ旅です。<画像=ヴァージン・トレインズ((C)Darren Hedges)>。

旅程(1):

1日目
 朝、ロンドン・ユーストン駅からヴァージン・トレインズでチェスターへ(所要約2時間2分)。着後、市内散策。
 【チェスター泊】

2日目
 朝、チェスターからヴァージン・トレインズで、ホーリーヘッドへ。フェリーに乗り換えてダブリンへ。着後、市内散策。
 【ダブリン泊】

3日目
 朝、ダブリンからIC でキルケニーへ(約1時間42分)。着後、市内散策。


旅のポイント:

 ロンドンからダブリンへ
  ダブリンからはICでキルケニーへ


 ロンドン・ヒースロー空港から市街地へはヒースロー・エクスプレスを利用すれば、ロンドン・パディントン駅まで20分足らずで到着です。この旅のプランでは、ユーストン駅を利用しますが、パディントン駅とユーストン駅は比較的近いので、これら駅周辺に滞在すると便利です。ロンドンは訪れる度に何か新しい発見のあるエキサイティングな都市です。
 ロンドン滞在を満喫したら、ユーストン駅からヴァージン・トレインズに乗って約2時間2分でチェスターに到着です。チェスター駅の西側にあるローマ時代に築かれた城壁で囲まれる旧市街を目指しましょう。城壁には東西南北に計4つの城門があり、それらを結ぶ通りがメインストリート。メインストリートが交差するあたりは、2階バルコニー部分が回廊になったショッピングアーケード「ザ・クロス」があります。中世の雰囲気を今に伝える白い壁に黒い木骨組みの建物が印象的。タウンホールに併設されているツーリスト・インフォメーションセンターでは様々な観光情報を提供しています。
 翌朝、アリヴァ(Arriva)またはヴァージン・トレインズの列車に乗ってホーリーヘッドへ(約1時間44分)。車窓を流れる北ウェールズの海辺を見ながらの列車の旅をお楽しみください。アングルシー島のホーリーヘッドに到着したら、乗船手続きをするターミナルは目の前です。アイリッシュ・フェリーズのフェリーに乗り換えてアイルラのンドの首都ダブリンへ。
 国立考古学・歴史博物館やアイルランド国立美術館、ダブリン城、クライストチャーチ大聖堂や聖パトリック大聖堂などが観光地として知られています。ランチはトリニティ・カレッジ正門前に広がり、リフィ川南岸にあるテンプル・バー周辺で。この辺りは、アイリッシュパブやレストラン、カフェ、クラブが軒を連ね、芸術・文化の発信地。ギャラリーも数多く点在します。本場のギネスビールを賞味するのも忘れずに。
 翌朝、中世の雰囲気を今に伝えるキルケニーへ。ダブリン・ヒューストン駅からインターシティ(IC)に乗ってキルケニーまでは約1時間34分でアクセスできます。キルケニー駅から市街地はほんの10分ほど。ノア川へと向かって西南へ歩き、ジョンズ橋を渡ると南側にキルケニー城があります。12世紀に建造されたキルケニー城はオーモンド領主のバトラー家の居城でした。直ぐ側にある、もともと厩舎だった建物を改造したキルケニー・デザイン・センターでは、アイルランド各地の工芸品を販売しています。聖カニス大聖堂や17世紀の人々の暮らしを伝えるロウ・ハウスなども見所のひとつ。聖フランシス修道院醸造所では、この町を代表するペール・エールを醸造しています。

 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


鉄道パス&チケット

・鉄道チケット(区間乗車券):ヴァージン・トレインズ(ロンドン・ユーストン駅⇒チェスター駅)、アリヴァ(チェスター駅⇒ホーリーヘッド駅)、アイリッシュ・フェリーズ(ホーリーヘッド⇒ダブリン)、IC(ダブリン駅⇔キルケニー駅)


旅程(2):

1日目
 朝、チューリヒ中央駅からICN でビール/ビエンヌ駅へ(約1時間10分)。着後、市内散策。
 【チューリヒ泊】

2日目
 朝、チューリヒ中央駅からIC でマイエンフェルト駅へ(約1時間6分)、途中、サルガンス駅でS バーンに乗り換え。アルプスの少女ハイジが大好きな山でハイキング。




旅のポイント:

 チューリヒから中世の町ビール/ビエンヌへは1時間10分
  ハイジの舞台マイエンフェルト村でハイキング


 チューリヒ中央駅からビール/ビエンヌ駅へは、インターシティ・ナイゲツーク(ICN)に乗って約1時間10分で到着です。チューリヒ中央駅には観光案内所やカフェなどのほか、Wi-Fi によるインターネット接続などのサービスも提供されています。チューリヒ滞在中、国際市場にはほとんど出回らないというスイス産ワインをどうぞ。
 ジュラ山麓のビール/ビエンヌの城壁に囲まれた旧市街は、中世の雰囲気を今に伝えています。リンク地区には騎士の噴水や15〜16世紀時代のカラフルな色の壁が目を楽しませてくれる建物がずらりと並び、時計産業が盛んな町としても知られています。湖畔の斜面に広がるぶどう畑のなかの小さな町や村を訪ねるのもおすすめ。トゥワン、リゲルツ、ラ・ヌーヴヴィルなどは中世の町並みが続きます。丘陵地帯のぶどう畑、古城や教会といったのどかな風景は、山々のスイスとは異なるこの国の魅力を伝えています。いずれの町や村も列車でアクセスできるほか、ビール湖(ビエンヌ湖)の湖船でもアクセスできます。
 翌日はマイエンフェルト村を訪ねます。アニメ『アルプスの少女ハイジ』の原作「ハイジ」(ヨハンナ・シュピリ原作)の舞台はマイエンフェルト村近くの架空の村でした。チューリヒ中央駅からインターシティ(IC)に乗ってサルガンス駅でSバーンに乗り換えて約1時間でマイエンフェルトに到着です。この間、鉄道はチューリヒ湖やヴァレン湖などの湖沿いを時折走りますので、車窓の景色を存分に楽しめます。
 マイエンフェルト駅からは2つのハイキングコースが整備されています。「赤の道」は、約2時間のハイキングコースで、初心者向け。ハイジが冬の間、過ごした村のイメージにピッタリのハイジドルフ(オーバーロッフェルス村)へと行きます。途中ぶどう畑の小路を通り、ハイジ博物館やハイジの泉などを巡ります。「青の道」は日頃からハイキングに慣れている方で、健脚にオススメ。オクセンベルク(ハイジアルプ)までの約6時間のハイキングコースです。ハイジが夏の間暮らしたおじいさんの小屋や家にイエニンスの村を巡ってマイエンフェルト駅に戻るコースです。

ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


鉄道パス&チケット

・鉄道チケット(区間乗車券):ICN&Sバーン(チューリヒ中央駅⇔サルガンス駅⇔ビール/ビエンヌ駅)、IC(チューリヒ中央駅⇔マイエンフェルト駅)


Tips & インフォメーション
・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・スイス政府観光局公式サイト⇒ http://www.myswitzerland.com/ja/home.html

撮影日:
撮影場所:
キャプション: ヴァージン・トレインズ
画像サイズ: 557×378(57%表示)