ほりうち(ccbu8181) 2017-09-04 21:55:58 |
旅のヒント
高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。 家族で楽しむイタリア・スイス 歴史と絶景列車の旅 10日間 今月号の旅のヒントは、8泊10日でイタリアとスイスを高速列車やシーニックトレイン、登山列車やゴンドラ、さらに各国のローカル線に乗りながら家族で楽しむ鉄道の旅です。滞在中は、ヴェネツィアやミラノを存分に観光し、ツェルマットやユングフラウヨッホといったスイスを代表する名峰を望みながらのハイキングを楽しみます。スイス三大シーニックトレインのうち人気の氷河特急とゴールデンパスラインに乗車し、車窓を流れる山岳風景や湖、のんびりとした風景も楽しみな旅です。<画像=ユングフラウ鉄道(C)Gaspar Janos/Shutterstock> ※ このプランは、2017年6月現在の情報に基づき記載されています。 この「旅のヒント」は、レイルエキスパート養成講座2017年春コースに合格されたレイルエキスパートが作成したものですが、退職によりお名前等の掲載を差し控えます。 旅程: 1日目 20:00頃、ヴェネツィア着。ローマ広場行きの空港バスを利用し、ヴェネツィアのホテルへ。ホテルは駅付近の3 つ星ホテル。 【ヴェネツィア泊】 2日目 午前中はヴェネツィア観光。ゴンドラ遊覧を楽しみながら、サンマルコ寺院、各教会へ。イタリアの雰囲気を存分に味わって頂きます。観光後ランチはカンナレージョエリアにあるレストランEnoteca da Roberto にて。 フレッチャロッサに乗り、ミラノへ。17時頃、ミラノ到着。ホテルへチェックインの後はミラノを散策しながら夕食へ。 【ミラノ泊】 3日目 終日、ミラノ観光。ドゥオモから最後の晩餐など1日をフルに活用してミラノを満喫します。迫力ある教会なども巡りながらガレリアでショッピングもお楽しみ頂けます。その他、スフォルツェスコ城にてミケランジェロの未完の大作「ロンダニーニのピエタ」や、内部の美しいフラスコ画が有名なサン マウリッツィオ教会など。お子様であっても荘厳な雰囲気は感じとることができるはず。ランチは地元のファーストフードなどを(Cibario、Luini など)。夕食はホテル付近の創作和食レストランRistorante Xiongdi にて。 【ミラノ泊】 4日目 ホテルをチェックアウトし、アンデルマットへ。ミラノ9:25発、ルガーノ着10:41。ルガーノの駅近くのレストラン(Pasta e Pesto)にてランチ。すでにスイスでありながらイタリアの雰囲気を残す街でイタリアンをお召し上がりください。 12:11 に列車を乗り継ぎアンデルマットに14:24着予定。絶景列車氷河特急に乗車(15:08発)。マッターホルンの麓の町、ツェルマットへ(18:10着)。ホテルチェックイン後は夕食までツェルマットの町を散策。小さい町なので数時間でメインストリートは把握できます。ホテルは3軒しかない5つ星ホテルのうちの一つ、ツェルマッターホフにて。 【ツェルマット泊】 5日目 午前中に登山列車でゴルナーグラート展望台へ。ハーフフェアーカードでお得に利用可能です。展望台で1、2時間景色を楽しみ、復路乗車の際にローテンボーデンで下車。ローテンボーデン ⇒ リッフェルベルグの初級ハイキングを楽しみましょう。 ハイキング後はリッフェルベルグのレストランにてランチをお楽しみください。その後下山し、午後は町の観光や買い物などを楽しみます。夕食は地元で有名な羊肉のレストランにて。 【ツェルマット泊】 6日目 午前中に昨日は違うスネガ展望台(地下ケーブル)に乗り、ブラウヘルトまではゴンドラで。シュテリーゼーまで初級ハイキング。昨日とは違う角度での逆さマッターホルンが楽しめます。12:00頃までに下山後はスイスのマクドナルドなどで日本との価格差を体感しながらのランチ。 その後、列車を乗り継ぎ、ベルナーオーバーランド地方へ。途中クルーズを楽しみ、インターラーケンを経由して、ウェンゲンへ。ホテルへチェックイン後一度ラウターブルンネンへ下山。シュタウプバッハの滝などを見ながら谷の景観を楽しむ小観光。夕食はHotel berland Restaurant にてこの地方のスイス料理を。 【ヴェンゲン泊】 7日目 終日を目一杯利用してユングフラウヨッホ観光。ユングフラウ鉄道に乗り、スフィンクス展望台でたっぷり観光を楽しみながらランチまで。復路はアイガーグレッチャー駅で下車し、クライネシャイデックまで初級ハイキングを楽しみます。下山後はウェンゲンの町を散策しながら、夕食はHotel Restaurant Baeren にて。 【ヴェンゲン泊】 8日目 ラゲージエキスプレスを利用してスーツケースを搬送(ウェンゲン⇒チューリッヒ)。 午前中にシルトホルン展望台観光へ。ユングフラウ3山を眺められる展望台にて絶景をお楽しみください。絶景列車ゴールデンパスラインに乗車してルツェルンへ(11:04発)。ルツェルン着は12:55着。ルツェルンで遅めのランチを楽しんだ後は観光です。その後、列車を乗り継ぎ、チューリヒへ(17:10発 ⇒ 17:56着)ホテルチェックイン後は最後のスイス観光を楽しみながら、夕食は評判のレストランDidi's Frieden にて最後のスイス料理を味わいます。 【チューリヒ泊】 9日目 列車でチューリヒ空港へ。 【機中泊】 10日目 日本到着 旅行プランの概要とコンセプト: 家族全員で体験し楽しむ旅 ヴェネツィア、ツェルマット、ヴェンゲンなど この旅のコンセプトは自分がイタリア、スイスに行くとした場合の想定で、家族でイタリアの歴史に触れつつ、スイスの絶景列車やハイキングも楽しむ内容にしています。 イタリアでは、水の都ヴェネツィアでイタリアの華やかさを感じ、ミラノでは歴史を感じます。スイスでは、自然の雄大さに触れながら、普段できない家族全員でハイキング(初級)を楽しみます。 さらに子供(やや小さいお子様をイメージ)でも楽しい絶景列車に乗車。基本的に全て家族全員で体験し共有することで、思い出に残るような旅行を意識したファミリー向けプランです。 <画像=ツェルマット(C)LaMiaFotografia/Shutterstock> 4つ星中心のホテル滞在 この旅のプランで利用するホテルを日程表から編集部が抽出しました。駅近くのホテルや景色の良いホテル、4つ星以上のホテルを中心にしたスケジュールになっています。(編集部注)。 ◎ ヴェネツィア(1泊): ボスコロ・ベリーニ(3つ星) ◎ ミラノ(2泊): ヒルトン・ミラノ(4つ星) ◎ ツェルマット(2泊): ツェルマッターホフ(5つ星) ◎ ヴェンゲン(2泊): レジーナ(4つ星) ◎ チューリヒ(1泊): チューリヒ(4つ星) 編集部からヒトコト: スイス三大シーニックトレインのうち2 つに乗車 氷河特急、ゴールデンパスライン 人気のイタリアとスイスを巡る旅です。シーニックトレイン(=絶景列車)には、4日目の氷河特急と、8日目のゴールデンパスラインのスイス三大シーニックトレインのうち2 つに乗車します。氷河特急はアンデルマット〜ツェルマット間の所要約3時間、ゴールデンパスラインはインターラーケン〜ルツェルン間で約2時間、車窓を流れる異なるタイプの絶景をお楽しみいただけます。 また、ヴェンゲンやツェルマット滞在中には、登山列車やゴンドラなどに乗って明峰を間近に眺めつつ、山頂を目指し、世界に名だたる山々を風景を満喫。ヴェンゲンからチューリヒへ移動する際は、「ラゲージエキスプレス」というスーツケースの搬送サービスを利用しているので、スーツケースを持たずに身軽に移動でき、観光できます。 当プランで利用するスイストラベルパスフレックス所持者は、スイスの90以上の都市においてトラムや市バスも無料でご利用いただけるほか、国内500以上の美術館や博物館の入館が無料となります。またほとんどの登山列車には50%割引きで利用できるなど、ボーナス特典も充実しています。 イタリアでは、高速列車フレッチャロッサに乗ってヴェネツィア〜ミラノ間を移動。人気のヴェネツィアとミラノ観光を存分に楽しむプランになっています。 食事については、郷土料理をはじめ、山頂展望台や絶景が楽しめると評判のMonor Restaurant Manora(ルツェルン)でランチにする一方で、手軽なピザ(イタリア)やファーストフードを随所に組み込んでいるので、バラエティに富んだ味を楽しめ、おサイフにも優しいプランです。 小さなお子様と一緒のファミリーを想定した旅行プランですが、シニアでも、女子旅でも、楽しめるプランだと思います。 ※ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は必ず、実際に時刻表でご確認ください。 ※また、列車情報、車内で提供される食事やサービスについても予告なく変更されることがあります。ご乗車の際には事前にご確認ください。 鉄道パス&チケット ・フレッチャロッサの区間乗車券(ヴェネツィア⇒ミラノ) ・スイストラベルパス フレックス3日間(4日目、6日目、8日目に利用) ・ハーフフェア―カード(5日目、6日目、7日目に利用) Tips & インフォメーション ・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。 ・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。 ・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。 ・イタリア政府観光局(ENIT) ⇒ http://visitaly.jp/ ・スイス政府観光局 ⇒ https://www.myswitzerland.com/ja/home.html |
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