ほりうち(ccbu8181) 2017-11-03 21:12:13 |
旅のヒント
高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。 夏の北欧さんぽ 絶景フィヨルドと街歩き9日間 日通旅行 総合営業部 間瀬恵子さん 夏が過ぎたばかりですが、フィヨルドと街歩きの北欧の旅をご紹介します。今月号の旅のヒントは、レイルエキスパート養成講座2017年春コースを終了し、レイルエキスパートに認定された、間瀬恵子さん(日通旅行総合営業部)が作成したヨーロッパ鉄道旅行プランです。スウェーデン鉄道の高速列車X2000、絶景ルートを走るベルゲン鉄道、人気のフロム鉄道、さらにシリアライン客船に乗って北欧3カ国を巡り、ヘルシンキやストックホルムで雑貨巡り、ノルウェーでフィヨルドを楽しみます。滞在都市はヘルシンキ、ストックホルム、オスロ、フロム、ベルゲンです。ぜひ来年の旅行計画の参考にしてください。<画像=スウェーデンデイトレイン> ※このプランは、2017年6月現在の情報に基づき記載されています。 旅程: 1日目 空路、フィンランド航空にてフィンランドの首都ヘルシンキヘ(所要時間10時間20分)。ホテルチェックイン後、テンペリアウキオ教会観光とおしゃれな雑貨ショップめぐり。トラムに乗車。夏限定「パブトラム」でおいしいビールを味わいながら車窓観光(所要約40分)。【夕食】「ラッピ」でラップランド料理 【ヘルシンキ泊】 2日目 ホテルレストランにて朝食。午前は現地ツアーにて、旧市街の美しい古都ポルヴォー半日観光(昼食、日本語ガイド付き)。午後は市内観光(ヘルシンキ大聖堂、ウスペンスキ寺院、マーケット広場)。途中、「カフェ・エンゲル」でティータイム。「カフヴィラ・スオミ」でフィンランド名物家庭料理の軽食。豪華客船シリヤライン(Aクラスキャビン)でバルト海クルーズ(17:00発)を楽しみながらスウェーデンの首都ストックホルムへ。【夕食】船内レストランにて 【船中泊】 3日目 船内レストランにて朝食。スウェーデンの首都ストックホルム着(9:30)。午前はホテルに荷物を預けて、旧市街ガムラ・スタン観光(王宮、大聖堂、リッダーホルム教会)。昼食は老舗のベーカリー「ヴィエテ・カテン」で。午後は、現地ツアーにて、北欧のヴェルサイユと呼ばれるドロットニングホルム宮殿ボートツアー(日本語ガイド付き、入場料込み)。ホテルチェックイン後、かわいい雑貨ショップめぐり。【夕食】「クヴァルネン」にて伝統的なスウェーデン料理 【ストックホルム泊】 4日目 ホテルレストランにて朝食。ストックホルム中央駅よりスウェーデン高速鉄道X2000(=SJ High Speed Train、8:14発)の2等席にてノルウェーの首都オスロヘ。昼食はX2000 のバー車両にて。オスロ中央駅到着後、ホテルへ。午後は、市内観光(大聖堂、市庁舎、アーケシュフース城)。【夕食】老舗レストラン「ガムレ・ロードフス」にてシーフード料理。 【オスロ泊】 5日目 ホテルレストランにて朝食。オスロ中央駅よりベルゲン鉄道(8:25発、2等席)にてフィヨルド周遊観光に出発(周遊チケット)。岩山と湖が広がる雄大な景色を楽しみながらミュルダールへ。昼食はブッフェ車にて。フロム鉄道へ乗り換え(12時59分発)。渓谷を望みながら急勾配をくだりフロムへ。途中駅にて、ショースの滝の写真ストップ。ホテルチェックイン後、フロムの町を散策(翌日のランチを買い出し)。クラフトビール鋳造所「エーギル・ブリッゲリーエ」。【夕食】カフェレストラン「トーゲカフェ」で 【フロム泊】 6日目 ホテルレストランにて朝食。終日、夏期運行の観光バスにてフロム周辺観光フィヨルドの絶景を見渡せるステーガスタイン展望台。昼食は、お弁当。木造の教会として有名なボルグン・スターヴ教会。【夕食】ホテルレストランで 【フロム泊】 7日目 ホテルレストランにて朝食。フロムより観光船にてソグネフィヨルドクルーズ(9:30発)。途中、ネーロイフィヨルド着後、「グドヴァンゲンカフェ」にて昼食。グドヴァンゲンから船会社運行の路線バスに乗り換えヴォスへ。再び14:38発のベルゲン鉄道にて、ベルゲンへ。ホテルチェックイン後、市内観光(魚市場、フロイエン山、ブリッゲン)。【夕食】「ブリッゲロフテ&ステューエネ」にてシーフード料理 【ベルゲン泊】 8日目 ホテルレストランにて朝食。フィンランド航空にて、ヘルシンキ経由で空路日本へ。 【機中泊】 9日目 東京(成田)空港到着。 ※日程表の発着時間は日時により多少変動することがあります。 ※ 旅程表にある文言は一部編集しています。ご了承ください。 旅行プランの概要とコンセプト: 女子旅ターゲット、列車で巡る北欧 夏期(6〜8月)の旅行先として人気のあるノルウェーフィヨルド観光を取り上げ、既存の1泊周遊型ではなく、フロムに2連泊することでゆっくり滞在し大自然を満喫します。旅行への関心が高い「女子旅」をターゲットとし、街あるきをポイントに北欧の雑貨ショップめぐりを取り入れました。また、映画「アナと雪の女王」のモデルとなったボルグン・スターヴ教会とアーケシュフ―ス城を組み入れ、ヘルシンキとストックホルムでは、現地ツアーに参加して郊外観光も効率的に楽しみます。ホテルは、列車利用に便利な中央駅近くを設定。レストランは郷土料理を味わえる地元の人気店を選び、観光ルートを考慮し選択しました。<画像=ストックホルム街角(C)Anatoli Styf/Shutterstock> 駅近くの4星ホテル中心 駅から徒歩圏内の4星ホテルに宿泊するスケジュールになっています。 ◎ヘルシンキ: オリジナル・ソコス・ヴァークナ(4星、スーペリアルーム) 中央駅に近く、空港シャトルバスも発着するのでアクセス抜群。ウッド調で温かみのあ る客室。ソコスデパートに直結しており、ショッピングモール「フォーラム」も徒歩圏 内で買い物にも便利。 ◎ストックホルム: シー・ストックホルム(4星、スーペリアルーム) 中央駅のすぐ近くにあり旧市街へも徒歩圏内。有名なアイスバーを併設しており、モダ ンでスタイリッシュな客室。 ◎オスロ: クラリオン・コレクション・フォルケティーテレト(4星、スーペリアルーム) 中央駅やバスターミナルから約400mの町並みの中にある。客室はスタイリッシュな内装 でまとめられている。 ◎フロム: フロムスブリュッガ(3星、スーペリアルーム) フロム中心地にありフィヨルドに面したホテル。客室は北欧らしい温かみのある雰囲気 で、窓からの眺めも素晴らしい。 ◎ベルゲン: スカンディック・ウルネン(4星、スーペリアルーム) ベルゲン駅に近く、客室は落ち着いたモダンインテリア。13階のスカイバーからは周囲 の山並みやフィヨルドを一望できる。 編集部からヒトコト: 世界的人気の絶景ルート ベルゲン鉄道とフロム鉄道に乗車 夏の北欧旅行のプランですが、冬から春にかけても、雑貨巡りはもちろん、フィヨルド観光なども含め、女子好みの観光地が楽しめるプランです。X2000やX3000はスウェーデン鉄道が誇る高速列車。ビュフェ車両を連結するなど、車内設備も充実し、スウェーデンをはじめ、ノルウェー・オスロへも路線を延ばしています。 ノルウェーのフィヨルド観光は、夏に限らず、寒いですが冬は冬の美しさがあります。さらに同国の鉄道路線の中でも、高い人気を誇る絶景ルートして知られるベルゲン鉄道とフロム鉄道にも乗車します。オスロ中央駅からベルゲン鉄道に乗り、森林地域を抜けて西へと進みます。ミュールダールでフロム鉄道に乗り換え、フロム駅へ。U 字型の渓谷、山間の小さな集落、川の流れと切り立つ絶壁、雪を車窓に見つつ、標高差約860m 超の急勾配を約1時間かけて走る列車の旅。途中、この路線の見所のひとつショース滝近くで一時停車。この滝は落差90mもあり、外に出て滝や列車をバックに記念写真を撮ることも。ノルウェーの美しい自然を堪能できます。 ※ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は必ず、実際に時刻表でご確認ください。 ※また、列車情報、車内で提供される食事やサービスについても予告なく変更されることがあります。ご乗車の際には事前にご確認ください。 鉄道パス&チケット ・スウェーデン高速列車X2000(ストックホルム中央駅 ⇒ オスロ中央駅<4日目>)、ベルゲン鉄道(オスロ中央駅 ⇒ ミュールダール駅<5日目>)、フロム鉄道(ミュールダール駅⇒ フロム駅<5日目>、ベルゲン鉄道(ヴォス駅 ⇒ ベルゲン駅<7日目>) Tips & インフォメーション ・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。 ・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不 慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。 ・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕を もって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをお すすめします。 ・フィンランド政府観光局 ⇒ http://www.visitfinland.com/ja/ ・スウェーデン文化観光センター ⇒ http://letsgo-sweden.com/ |
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