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No.5076 (Re:5072) 旅のヒント:ジャーマンレイルパスでドイツ・ベルギーのクリスマスマーケットへ
ほりうち(ccbu8181) 2017-12-04 23:43:27
旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。


           ドイツ&ベルギーのクリスマス大満喫!
《ミュンヘン・ニュルンベルク・ローテンブルク・フランクフルト・ブリュッセル》5都市周遊9日間

  旅工房 東京本社ヨーロッパ企画セクション 鈴木脩馬さん


 クリスマスシーズン到来です。ヨーロッパ各地では11月下旬からクリスマスマーケットが始まります。とりわけ人気が高いのがドイツのクリスマスマーケット。今月号の旅のヒントは、レイルエキスパート養成講座2017年にレイルエキスパートに認定された、鈴木脩馬さん(旅工房東京本社)が作成したクリスマスを満喫するヨーロッパ鉄道旅行プランです。全日空の往復直行便を利用し、ジャーマンレイルパス(5日間)を使って、気ままに旅するドイツ4都市とベルギー・ブリュッセル。各都市でのクリスマスマーケットの見所のほか、おすすめレストランも紹介されています。30代以上、家族、定年後の夫婦向けを想定したプランとなっています。<画像=高速列車ICE(C) Deutsche Bahn AG / Barteld Redaktion & Verlag>
※このプランは、2017年8月現在の情報に基づき記載されています。


旅程:
クリスマスマーケット情報は、<旅行プランの概要とコンセプト>をご覧ください。

1日目
羽田空港より、ANA直行便にてミュンヘンへ。ミュンヘン到着後、お客様ご自身でホテルへ(マリエン広場から徒歩3分程度)。
夜、早速クリスマスマーケットに赴き、食べ歩きがオススメです。
【ミュンヘン泊】

2・3日目
ホテルにて朝食。終日、自由行動。クリスマスマーケットへ。
ミュンヘンはドイツビールの故郷。「ホフブロイハウス」など有名ビアホールが多数。ビアホールでは陽気な音楽と伝統衣装のレーダーホーゼとディアンドルに身を包んだバイエルンっ子のおもてなしを楽しみましょう。BMW博物館やニンフェンブルク城の人気が高いです。マリエン広場前のペーター教会を頂上まであがると、市内を一望することができます。
また、クリスマスマーケットが有名なシュトゥットガルトへは、REまたはICEで約1〜2時間。ジャーマンレイルパスを使っての日帰り旅行もオススメ。
【ミュンヘン泊】
4日目
ホテルにて朝食。チェックアウト後、高速列車ICEに乗ってニュルンベルクへ(所要約1時間10分)。到着後、ホテルへ。その後自由行動。街の周りに城壁が残り、気軽に古城散策の気分もお楽しみください。おもちゃ博物館やカイザーブルク(古城)が人気です。14世紀の中央広場のフラウエン教会が観光の中心。広場にたつ美しの泉で願い事をすると叶うと言われています。ドイツに数あるソーセージの中でもファンが多い「ニュルンベルガーフラートブルスト」や名物のレープクーヘン(スパイス入りのクッキー)がオススメ。グリューワインで身体を温めることもお忘れなく。
【ニュルンベルク泊】

5日目
ホテルにて朝食。ニュルンベルク駅からIC&RBを乗り継ぎローテンブルク駅へ(約1時間10分)。着後、ホテルへ。その後自由行動。ロマンチックなクリスマスマーケットへ。細い路地と木組みの建物が立ち並ぶ姿が人気を集めています。12月の時期には雪化粧をすることも多く、より雰囲気がでます。プレーンラインやマルクスタワーでの記念撮影や、シュネーバル(=雪玉)という揚げ菓子が人気です。
【ローテンブルク泊】

6日目
ホテルにて朝食。ローテンブルク駅からRBとICEを乗り継いでフランクフルト中央駅へ(約2時間30分)。着後、ホテルへ。その後自由時間。クリスマスマーケットへ。フランクフルトの夜景は、そのスカイラインの美しさから「マインハッタン」と呼ばれます。日中はレーマー広場など旧市街を散策し、夕暮れ後にスカイラインを楽しむのがおすすめ。
マインツやケルンなどライン川観光の拠点都市へは、ジャーマンレイルパスで乗車できるSバーンまたはICEで約30分〜1時間でアクセス可能。ジャーマンレイルパス利用で、KD社運航のライン川またはモーゼル川クルーズへの参加が20%割引きに。ハイデルベルクやバンベルクなど、美しい旧市街を誇る街への日帰り旅行もオススメ。クリスマスマーケットも開かれています。
【フランクフルト泊】

7日目
ホテルにて朝食。ジャーマンレイルパスを使って、フランクフルト中央駅からICEでブリュッセル北駅へ(約3時間)。この区間は座席指定券が必要。ケルンへの立ち寄りもオススメ。世界遺産の大聖堂の麓で開かれるマーケットは幻想的な雰囲気で人気があります(ケルンで途中下車される場合は、ケルン以降の区間で座席指定券が必要)。
ブリュッセル到着後、ホテルへ。その後、自由行動。小便小僧など定番観光地は、散策ついでに訪れましょう。小さな路地を気ままに街歩きするのが人気の過ごし方です。クリスマスマーケットでの食べ歩きがオススメ!
【ブリュッセル泊】

8日目
ホテルにて朝食。その後、自由行動。クリスマスマーケット散策のほか、買い物やチョコレートショップ巡りもオススメです。その他、出発まで時間があるので、近郊への日帰り旅行もオススメ。例えば、フランドル地方の水の都ブルージュへはブリュッセルから電車で約1時間。
夜、ブリュッセル国際空港よりANA直行便で成田空港へ。
【機中泊】

9日目
東京(成田)空港到着。お疲れさまでした。

※日程表の発着時間は乗車日により多少変動することがあります。
※ 旅程表にある文言など一部編集しています。ご了承ください。

旅行プランの概要とコンセプト:


               鉄道網の便利さを利用
        プラス1カ国でベルギーのクリスマスマーケットも満喫

 高速特急である「ICE」が、他国ではめずらしい「予約不要」であることも活かし、気ままに途中下車や行き先の設定ができるメリットを訴求しました。ドイツは国内に満遍なく観光都市が栄えており、先に述べたメリットは各地に点在するクリスマスマーケットの観光にも非常に役に立ちます。
 日本から直行便が就航し人気の高いミュンヘンを皮切りに、ニュルンベルク・ローテンブルク・フランクフルトブリュッセルの計5都市を周遊。日帰り旅行も提案し、さらなる旅の広がりも訴求。バスなどでこうした都市を宿泊無しで周遊するプランもあるが、クリスマスマーケットは夜まで楽しみたい、あるいは自由に散策したいというニーズが高いためあえて宿泊し、旅行者の利便性を高めます。
 ブリュッセルへ移動、宿泊としANA直行便での帰国。ドイツ旅行のついでに、ヨーロッパの鉄道網便利さを享受しながら、「+1か国」を楽しんでいただきます。<画像=ショーウィンドーもクリスマスの装い(C)NoriM>


         個性ある煌びやかな各地のクリスマスマーケット
  ミュンヘン、ニュルンベルク、ローテンブルク、フランクフルト、ブリュッセル

 旅のテーマでもあるクリスマスマーケットについて、その特徴や見所などを日程表から編集部が抜粋、編集しました。
◎ミュンヘン
 ミュンヘンのクリスマスマーケットはマリエン広場界隈で開催。ライトアップされる市庁舎の壮麗な姿も必見です。クリスマスマーケットで「ソーセージ&ワイン引き換え券」(1枚)もお使いいただけます【編集部注釈:クリスマスマーケットを楽しむアイテムとして、同引換券はこの旅のプランに含まれます】。
◎ ニュルンベルク
 世界最古とされるニュルンベルクのクリスマスマーケットは、ドイツでもトップクラスの人気を誇り、毎年200万人がおとずれます。「クリストキントマルクト(=幼少期のキリスト)」と呼ばれ、ドイツでも珍しいマーケットです。クリスマスの時期には特別に馬車乗り場が設けられ、馬車から眺めるロマンチックなクリスマスマーケットもオススメ。
◎ローテンブルク
 ドイツでもっともロマンチックなクリスマスマーケットと呼ばれています。名物の白いグリューワインで身体を温めることもお忘れなく。ローテンブルクでは白ワインからつくった珍しいグリューワインを楽しめます。1年中クリスマスムードの店内が人気のケーテウォルファルトでは、さまざまなクリスマス雑貨を購入できます。
◎フランクフルト
 フランクフルトのマーケットはドイツでも最大規模のもの。レーマー広場を中心に200以上の屋台が立ち、煌びやかな姿はパンフレットなどにもよく利用されます。名物のアップルワインの熱燗や、国際都市らしいインターナショナルな食べ物を扱う屋台も人気です。
◎ブリュッセル
 ブリュッセルのクリスマスマーケットは、ウィンターワンダーと呼ばれ、お祭りムード全開。ライトアップされたグランプラスやその前に立つ巨大ツリーのほか、観覧車やメリーゴーランド、スケートリンクも楽しむことができます。グランプラスのギルドハウスが音楽とともにクリスマス仕様に彩られる「音と光のショー」は圧巻。美しさを増す広場に心を奪われます。ムール貝やフリッツ、チョコレートにワッフルなど、通常のマーケットにはないお楽しみがあるのもブリュッセルならでは。ベルジャンビールやホットワインもオススメ。


           観光に便利な立地の5&4つ星ホテルご宿泊

 この旅のプランで利用するホテルを日程表から編集部が抽出しました。観光に便利な場所にあるホテルを厳選しています。
◎ミュンヘン3泊:プラッツホテル(マリエン広場界隈、広場から徒歩約3分)
◎ニュルンベルク1泊:ドライ・ラーベン(ニュルンベルク中央駅界隈、徒歩約8分)
◎ローテンブルク1泊:アイゼンフート(ローテンブルク旧市街界隈、駅から徒歩約10分)
◎フランクフルト1泊:インターコンチネンタル(フランクフルト中央駅界隈、中央駅から徒歩約7分)
◎ブリュッセル1泊:メトロポール(グランプラス界隈、ブリュッセル中央駅から徒歩10分)


           滞在都市のおすすめレストランと郷土料理

 この旅のプランでは、各地のクリスマスマーケットでの食べ歩きをおすすめする一方で、ランチやディナーをレストランで楽しむ店を紹介しています。おすすめのレストランを日程表から編集部が抽出し、編集しました。
◎ 1、2、3日目ミュンヘン(おすすめレストランの一部をご紹介)
 昼食は、テーゲンゼー・アム・タール・ブロイハウス。名物の白ソーセージは、鮮度維持の伝統から守られ15時までの提供が一般的。バイエルンの伝統的な地ビール、ヴァイツェン(白ビール)とともにどうぞ。バイエルン風ビアホール、ツム・フランツィスカーナーもおすすめ店のひとつ。名物は白ソーセージ。南ドイツの人気ビール、フランツィスカーナーが飲める!夕食おすすめのレストラン1軒目は、アウグスティナー・アム・ドムで。バイエルン産カモ肉のエンテ・ブラーテン(カモのロースト)が人気。特性の樽から注がれるヘレスビールもオススメ。もう1軒はホフブロイハウス。豚肉料理など南ドイツの定番料理がオススメ。バンドによる生の伝統音楽演奏もあり、ワイワイガヤガヤとドイツらしいビアホールの雰囲気をお楽しみください。また、市庁舎の地下にあって歴史ある荘厳な雰囲気が人気のラーツ・ケラーは、自家製ソーセージの盛り合わせなど、バイエルンの郷土料理を提供。
◎ 4日目ニュルンベルク
 昼食は、地元で評判の焼きソーセージ専門店ブラートブルストホイスレ。ソーセージ10本でユーロ11という破格の安さもウリ。中央広場に近いので、休憩がてらの利用もオススメ。夕食は、ニュルンベルクの城カイザーブルクの麓にあるレストラン、ツーム・アルブレヒト・デューラー・ハオス。デューラーの家の隣にあり、レストランそのものや周囲の建物も木組みで可愛らしい雰囲気。高台にあるので、あたりの景色を楽しめると評判。ニュルンベルク風焼きソーセージや豚肉料理など、ドイツの定番料理はだいたい揃います。
◎ 5日目ローテンブルク
 昼食は、ローテンブルクらしい木組みの外観がかわいらしいライヒスクーヘンマイスターで。ドイツ風ピザのフラムクーヘンやローストポーク、パスタなど品数が豊富で、ランチ、ディナーどちらにもオススメ。夕食は、民家の居間のような居心地の良い雰囲気が人気のツア・ホル。焼きソーセージからパスタ、ハムなどメニューは豊富。スペアリブが名物で、ぜひ楽しみたい。
◎ 6日目フランクフルト
 昼食は、グルメ通りフレスガスにあるシュレーマイヤー。ファストフード形式のお店で、レバーケーゼ(ユーロ2)が人気。夕食は、自家製リンゴ酒をだすフランクフルトでも有名な居酒屋ツム・ゲマールテン・ハオス。店内の壁画が有名で、ワイワイガヤガヤしたドイツらしい店です。骨付きの豚のあばら肉リップフェンが人気。
◎ 7、8日目ブリュッセル
 昼食おすすめの1軒目は、グランプラスにほど近いカフェレストラン、ル・パオン。ムール貝やクロケットなどのベルギー料理から、ピザやパスタなど品数が豊富。また、グランプラスを囲むギルドハウス内の雰囲気あるレストランラ・ローズ・ブランシュでは、ソーセージのビール煮や肉団子などのベルギー料理が揃います。夕食は、1893年創業のノスタルジックな雰囲気漂う老舗ベルギー料理のシェ・レオン。名物はムール貝で、ベルギービールと一緒に楽しむのがオススメ。もう1軒はル・プレ・サレ。地元民が選ぶ人気のレストラン第3位。ウナギのグリーンソース煮やシュリンプのコロッケなど、海産物を使ったベルギー料理が人気。

※ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は必ず、実際に時刻表でご確認ください。

※また、列車情報、車内で提供される食事やサービスについても予告なく変更されることがあります。ご乗車の際には事前にご確認ください。


鉄道パス&チケット
・ ジャーマンレイルパス(フレキシータイプ5日間)2等:REまたはICE(ミュンヘン中央駅⇔シュトゥットガルト中央駅<2または3日目>)、ICE(ミュンヘン中央駅⇒ニュルンベルク中央駅<4日目>)、IC&RB(ニュルンベルク中央駅⇒ローテンブルク駅<5日目>)、RB&ICE(ローテンブルク駅⇒フランクフルト中央駅駅<6日目>、ICE(フランクフルト中央駅⇒ブリュッセル北駅<7日目>)

・ ジャーマンレイルパスを使って国際路線に乗車の際には座席指定券を別途購入しなければなります。ここではフランクフルト中央駅からブリュッセル北駅の区間となります。ケルンで途中下車する際は、ケルン〜ブリュッセル間のICE座席指定券が必要となります。

・ ジャーマンレイルパスは、大人向けのパスのほか、2人で同一行程を一緒に旅する人には、お得なツインパスがおすすめ。

Tips & インフォメーション
・ ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・ 目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。

・ 列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・ ドイツ観光局 ⇒ http://www.germany.travel/jp/index.html

・ ベルギー観光局ワロン地方 ⇒ http://www.belgium-travel.jp/

・ ベルギー・フランダース政府観光局 ⇒ http://www.visitflanders.com/ja/

撮影日:
撮影場所:
キャプション: 高速列車ICE(C) Deutsche Bahn AG / Barteld Redaktion & Verlag
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撮影日:
撮影場所:
キャプション: ショーウィンドーもクリスマスの装い(C)NoriM
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